梅雨真っ盛りだが、やがて明けるだろう。日本酒飲むなら今のうちだ。
ということで、ホームパーティ。最近、宴会の人選はけっこう相手任せな感じで、大体の目標人数決めるくらいで適当に誘う。今回は結局来客5人。全員、ごく自然に1時間以上遅刻し、準備方は珍しく時間内に終わっていたので空腹で待たされた。
オトボネ夫婦からお花をいただく。
ハーブティーにしてみたら、すごく香が良かった。
今回は演奏は無かったが、男同士での会話は、大人になるにつれて減っていくのではという意見が面白かった。
確かにそんな気もする。
相変わらず昼過ぎから夜まで飲んでしまったが、主催者側でもうちょっと終わりを明確に決めた方が良さそうだ、というのが反省点。
例によって宴会の残り食材。ムール貝の酒蒸しで残った汁を使ってパエリア作ってくれた。
ホームセンターで土とか苗とか買ってきて、ベランダ菜園を整備。今年はうまく育ってくれるだろうか。
図書館ではなかなか見つからなかった二冊が会社近くのブックオフで一挙に発見。
どちらも太平洋戦争における日本の失敗というようなのをテーマにしているが、意識してそういうのを選んだ訳ではない。
共に、あらすじは一文程度で表せてしまいそうだが、そこに至るまでの過程がとても丁寧に描かれているドキュメンタリー。割と一気読みしてしまう。
戦艦武蔵のほうは、タイトルどおり戦艦武蔵という巨大な無機物を主人公にして、それを取り巻く人々を描いている。史上最大の強大な戦艦を完成させるには、いかに多くの人の努力を積み重ねることが必要だったか。
しかしながら、その存在意義は、「大鑑巨砲主義は時代遅れだった」ということを証明することくらいだったようだ。取り巻く人々の人生を巻き込みながら。
長年の苦労の末に戦線に投入されたあとは、燃料が勿体無いということで大して活躍の場もなく、制空権取られた後の初陣にも等しいような場で沈められてしまう。
巨大戦艦としては非常に優れた設計だったようだし、製造工程で手を抜かれたわけでも無さそうだったが、当初の設計思想が間違っていたら、その後はどんなに頑張っても役に立たない。
ものづくりに関わる者として、非常に興味深い一例を得た。
猪瀬さんの本のほうも、日本型組織に属する身には「あるある」の連続。
若手の意見が聞きたいということで、上層部から大雑把な目的を課されたプロジェクトを命ぜられる。
一生懸命情報を集め、結論らしきものをまとめる。
それをちょっと報告したのちは、大して意見を採用されるわけでもなく、なんとなく自然消滅していく
上層部の方針自体は、誰が意思決定権を持っているのか曖昧なまま、始めに結論ありきで作られた数値を根拠に、結局はなんとなくの雰囲気で決定される。
そこかしこで見られる日常風景だ。
ちょっと勇気付けられるのは、ニュートラルな立場で事実に即して立てられた予想は、かなり正確に未来を当てられるということ。
実際の歴史では、希望的観測に基づいて取られた判断が、ほとんど裏目に出ているのに対し、30代実務者エリート集団の立てたシミュレーションは、気持ち悪いくらいその後の戦局を予想している。
なぜ太平洋戦争を始めたのか。
軍部の独走だとか、独裁者の野望というわけではなかったのかもしれない。天皇や首脳たちの方針は、開戦反対だったのに反し、権力を十分に握れなかったために世の中の雰囲気に押し切られて戦争を始めたような印象。
戦争を起こした犯人は誰かといえば、国民全員だったのかなという気がする。権力者側の責としては、雰囲気に負けないだけの指導力が無かったという感じで、野望とか悪意とかという動機ではなかったようだ。
久しぶりに締め切りのある仕事をやってみて気づいたが、実は案外多くのテーマを担当していたということだ。
ほとんどが実現確実だと見なされていない将来テーマなので、テーマ自体が自ずから持っている進行スピードと僕の気分に合わせて進めていて、大して忙しいとも思っていなかったが。
妻は今週から職場復帰したが、とりあえず半日だけ働けというのが産業医の指示。
午後はフラフラ買い物し、夕方幼児を迎えに行くので、職場に居た方が身体を動かさない気もするが、まぁだいぶ元気になってきたのだろう。
そんなわけで、美味しいパン屋さんで買ってきたフランスパン。
講演会聞いて、展示会寄った後に出社したら17時になっていた。働きに来たというよりは新人歓迎会に来ただけだ。
昨年面倒を見ていた学生は、隣の課に配属されてとりあえず楽しく働いているようだ。
飲み会終了後、二次会というわけでもなく、皆で店の前でやたらと長時間ダラダラ話す。学生がコンビニの前で屯するように。