今年の初釣りは、東京湾のカサゴ釣り。
先月カワハギ釣りに行った新修丸さんへ。同僚が根っからの根魚好きということで、釣れてるようなので行きましょう、ということになった。
金沢八景から出船して、ポイントは近い。
開始から15時ごろまで5時間ほど、終始アタリがあり、数は伸びた。
サイズが小さく、もう一回り、二回りくらい大きいとさらに良いのだが、退屈する時間が全くなく、楽しめた一日だった。
餌はサバの切り身と小さなハゼ(死んだやつ 塩漬け?)が支給される。 どちらかというとサバのほうが釣れた気がするが、ハゼでも釣れた。エサ持ちがとてもよく、付け替えなくても数尾釣り上げられるような感じなので、指をかじかませる面倒が減る。
五目釣り状態になることを期待したが、トラギスが1割程度混じった他は、すべてカサゴ。 東京湾の海底にもいろんな種類の魚が居るはずだが、カサゴ船の名に偽りはなく、カサゴばかり釣れる。
サイズは、7割程度がまぁ大きめのネンブツダイよりは大きいかなというくらい。
カサゴはあまり遊泳せず、成長が遅い。釣られ尽くしされやすい魚とされている。
一方、環境の変化には強いようで、東京湾内でも生息域は広い。
基本的に僕はキャッチ&イート派だが、釣った魚はやたらめったら持って帰るのもどうかと思っている。釣られ尽くされてしまって、釣りの対象として魅力を失っていく例も、実際いろいろとあるらしい。
それを避けるために、持ち帰り制限のルール導入が必要だろうと思っているが、今日の釣果だと8割方はリリースサイズになってしまう。
いざ逃がしても、海面でピクピクしているうちに海鳥に突っつかれたりするのも居るし、針飲み込んじゃったりしたらサイズによらず持ち帰り、食べて供養する。それをルール化したら、わざと針飲ませて持ち帰る人も出てくるだろう。
深場の魚を釣り上げたら、水圧変化に耐えられずにリリースしても無意味だし、釣った魚はオレのものという日本の釣り文化も相まって、ルール化導入もやすやすとはいかないだろうなぁ。
それにこの小さいサイズのほうが、唐揚げはしやすいんだよなぁ、なんてことを考えると、リリースもやや躊躇してしまう。
とりあえず、「食べる分だけ持って帰る」というマイルールに従って判断。釣りの対象とならないような魚でも、たいていの魚はけっこう美味しく食えるので、捌くのが面倒かどうか、というのが基準になっているかも知れない。
最終的には30尾弱釣れ、20尾前後キープしたんじゃないかと思う。
カサゴを刺身にするなら、ある程度日をおいたほうが美味しいらしい。
確かにそんな気もするが、今日の日本酒にはお供が必要だ。釣り宿でもらったカサゴ料理のパンフレットには薄造りが推奨されていたが、それならば当日のコリコリした身は良さそうだし、少ない量でも見映えする。
数少ない大きめのやつを3尾分捌き、がんばって薄く切った。
ついに、といえばいいのか。
娘がインフルエンザ。昨夜、寝る前は元気に走り回っていたと思うが、夜中あたりから発熱したらしい。朝一番でかかりつけの先生のところに連れて行くと、検査結果は陽性。
飲むと錯乱して自殺してしまうとかいう、噂のタミフルを処方された。
しかし、インフルエンザ薬の国内王者タミフルに挑戦する立場の妻によれば、高熱による錯乱なのか薬の副作用なのか、切り分けるのは難しいらしいし、娘はインフルエンザでないときだって、そもそも一人にしておくことのできない年代だ。特に副作用が怖いというほどでも無かろう。
幼児にとって、高熱で寝込むのは何度も通らねばならない必修科目だ。いつもは一秒たりとも放っておくと怒り出す元気一杯の子が、神妙に大人しく寝ているのは憐れではあるが、適切なタイミングで医者にもいけたし、それだけ真面目に養生していれば快復も早いだろう。
ブイヤベースとスープドポアソンってどう違うんだろう。どちらもフランス地中海側の、似たような味付けの魚介類スープだ。 と思って調べてみたが、具が入っていたらブイヤベースで汁だけならスープドポアソン、というくらいが線引きなのかな。ブイヤベースはだんだん高級化、ブランド化しているようだが、かけそば、もりそばみたいな程度のニュアンスの差なのだろう。
確かカサゴってブイヤベースの正式な食材だったと思っていたが、ブイヤベース憲章によるとその通り。その他、近所のスーパーで買ったアサリとイカを入れたが、何種類も魚種を使い、イカは使わないというのが正式なようだ。が、もとより憲章どおりに作るつもりはなく、釣った魚を美味しく食べられればそれでよい。
イカの内蔵入れたら大変よかったし、カサゴも美味しかった。が、小さいカサゴだったのでアラや骨がチクチクと痛かった。前もってトゲは除いているのだが、こいつらは全身の骨がやたらと尖っている。
今回の釣果は3日分の食材になったことになる。
唐揚げもカサゴの代表的な料理だろう。低温でジワジワ揚げれば全身食えるが、その加減が難しい。中骨を抜くのは手間だが、抜いておかないとやはり食べにくかった。
確かに、カサゴ向きの料理法だと思うが、繊細な味を楽しむ料理法では無いよな。ネンブツダイ唐揚げにしても、割と似たような味だ。
娘のインフルエンザは、早くも介抱に向かっているらしい。熱は下がり、今日はだいぶ遊びたがっていたとのこと。
大変喜ばしいことである一方、面倒みる分には寝込んでいた方が楽ではある。
木曜日まで娘はドクターストップ。妻と二日ずつ休暇取って子守り。僕の担当は火曜と水曜。
引き続き子守り。
たぶん、娘のインフルエンザはほぼ治っている。
本人としても家の中は飽きてきているようで、外に連れ出さないと機嫌が悪い。
この年代の子は、目が覚めている間はとにかく相手をしなきゃいけないらしい。意に即さないことがあれば、どんな些細なことであれ全力でわめくので、軽めの我が儘なら望みを叶えさせている。さらにワガママを助長してしまわないかが心配だが、聞き分けが無いのもそういう年代のようだからなぁ。
これだけ元気だから、人混みでなければ外出しても良かろうと、家の前の河原を散歩するも、何だかすげー寒い日だったので長居できず。
車に乗りたがるので乗せた。車に乗ったからと言って運転しなければいけない訳でもなく、駐車場にとめたまま助手席に座らせても、それなりに楽しいらしい。
そんなこんなで、寝かしつけるまでは休む間もない一日作業。娘と仲良く過ごせたのは楽しかった。
娘のドクターストップは無事解除。今のところ、僕にも妻にもうつっていない。
二日間幼児を看護すれば、気をつけていても相当な高密度でインフルエンザ菌にさらされているはずだ。 敵はニコニコと嬉しそうにしながら、ヨダレや鼻水ついた手でマスク奪い取り、自分でつけたりするからな。
最終的には自分の免疫力が頼りだ。インフルエンザは潜伏期間短めのようなので、発症するならもうしている気がする。
まだ完全に終わった訳ではないが、今回のインフルエンザ戦役は、割とうまく乗りきっているのではないかと思う。
娘のインフルエンザも無事に治り、妻は飲み会へ。
早めに帰って娘の世話役を交代し、チマチマとイワシの小骨をとって食べさせた。母親が居ないときの幼児は、案外素直に生活する。