三連休の初日。妻は久しぶりに軽くハイキングでも行きたいようだ。
内房の名低山、鋸山には登頂したことがないので行ってみよう。(頂上は有料なので途中で引き返したことはある)
休日のアクアラインなので多少の混雑は覚悟していたが、ここまで混んでいたっけ?
木更津のアウトレットモールで人の流れが変わったのだろうか。
昼食の候補はいくつかあったが、絶対に混雑する保田の漁港、入場料のかかるマザー牧場を押さえ、竹岡マリーナ周辺の磯料理屋さんへ。(竹岡マリーナのレストランは穴場中の穴場で、メニューには洋食ばかり載っているが、刺身を頼むと死ぬほど出てきてべらぼうに安い)
数日前の座礁事故が漁に影響しているという情報があったが、お店は普通に営業していた。
キンメ煮魚とタチウオ塩焼きを注文。
キンメもタチウオも、結構深い海で穫れる魚だ。タチウオは浅いところにも来るが、遠浅な海には来ないだろう。
この辺りは、ちょっと沖に出れば東京湾海溝。水深変化が大きい。多種多様な魚が穫れるのだろう。
鋸山ロープウェイ付近に車を止め、ハイキング開始。
登山口はロープウェイ乗り場ではなく、金谷の集落の中にある。
誉められたことではないが、今朝思い立ったこともあり、地図も準備していない。まぁ標高400mにも満たない、観光地化された低山なので具体的に問題はないが。
妻にとっても僕にとっても今年二回目の登山。1回目は台湾で登った大都市の中にある裏山みたいなところなので、似たような感じの山だ。こういう低山も、標高の割に展望が良かったりするので、勾配は急。短時間でもふくらはぎに来るような登りはある。
前半部はぐんぐん標高を上げながら振り返ると広がっていく東京湾の景観が魅力の、落ち着いたハイキングという感じだが、後半の景観はさらに圧巻。石切場跡のドラクエの洞窟のような世界。飛行石でもはめたら動き出してしまいそうだ。
山に登っているのだが、楽しんでいるのは手つかずの自然の景観では全くない。
人間の産業の跡だ。
手つかずではないが、まぁ産出したのは一種の鉱物、大地の生み出した石材なので、大自然の一部といえなくもない。それと、人間の営みとのハーモニー。
まぁ何であれ、面白いもの見れた感じだ。
山頂手前で通り雨に遭ったが、すぐに去っていって一安心。
稜線にでると、地獄のぞきやロープウェイ乗り場のある方面は直接つながっていないことが判明。分岐まで少し戻って登り返す。
下山はロープウェイを利用。乗車前はすっきりと晴れて、東京湾一望。
簡単に登れて景色も良い。名低山だと思う。
重機が発達する前の江戸時代はどうやって巨大な石材を運んでいたのだろう。
ロープウェイの展示室に紹介されたいたのかもしれないが、景色を楽しむのに忙しく、省略。
ちょうど1年ほど前にうちに遊びに来てくれた妻の友人が、アクアライン乗り場付近に住んでいる。帰りがけに寄らせてもらった。
1年前の巨大児はより大きくなり、さらに新生児ちゃんが産まれていた。うちの娘を基準にすると、それぞれ半年前後離れているのかな。
下の子が産まれ、巨大児ちゃんはパパにべったり。父さんはオレのものだと、パパが下の子を抱こうとすると不機嫌になるらしい。
アクアラインの渋滞はまだ続いているようだが、それならそれで都合がよい。
ついでにアナゴ丼食べて帰ろう。東京湾の浅場の名物、このあたりの特産品だ。
休日出勤という言い方が適切なのか分からないが、フィッシングショーの説明員として横浜へ。
釣り人の皆さんが僕の会社に何を求めるのかが知りたかったが、僕の役目は新技術の説明員。
隣で鳴り続ける客引きの」効果音に負けぬよう、一日中大声で技術説明を続け、声が枯れた。
一方的にこちらの情報を主張する立場になってしまったので、皆さんの要望は分からずじまいだが、こちらに内容はある程度は伝わったとは思う。
釣り具会社の細かい製品展開や売りはほとんど把握していないが、純粋な技術的説明ならば、ある程度可能だ。応用されている製品がカメラなのか釣り具なのかという違いがある程度で、技術的にはけっこう共通点も多い。
10年間他の業界で働いたエンジニアの視点からでも、今僕が説明している内容は技術的にけっこうすごいことを実現していると思う。わかりやすく説明すれば、大抵の人は感心するのは当然だ。
転職後4ヶ月、新しい会社の悪いところも枚挙に暇がないほど見えてきたが、新しい技術を作って世の中に送り出すことには、目を見張るだけの実績がある。
昨日、内房の魚屋さんで買ってきたハマグリ。
妻は新社会人になってからの数年間を富山で過ごしたことから、食材に関しては富山湾贔屓だ。
それはそれで結構だが、主に東京湾で釣りをしてきた僕にとっては、江戸前の食材もそう劣るものではないことを主張したい。
金谷の魚屋で買ったハマグリは、地物と書いてあったが、富津あたりで捕ったものだろうか。東京湾の食材を素晴らしいと認めさせることのできる重要戦力だ。
大阪フィッシングショーでの好調ぶりから増員が要請され、本日も説明員。
枯れた声を振り絞って磁性流体の説明を続ける。
1日に何度も同じ説明を繰り返していくうちに、説明の口上は自動化され、たぶん分かりやすさ向上もしているのだとは思う。営業の人ってこんな風に何も考えずに上手いことをしゃべっているのだろうなぁ。
説明している本人から見ても面白い技術だと思っているが、カタログや写真、文章では分かりにくい。防水や耐久性に効果のある技術なので、新品状態でも効果は伝わりにくい。
その効果を伝わりやすくするための準備をしてきたので、説明すれば説明しただけ感心される。
釣りしない人にも伝わるが、釣りのマニアには切実に伝わっていると思う。
が、触って貰わないと分からないので効率は悪い。一人の客に対し、口上から始めて数分間、実演まですると「すごい。面白い」と言ってもらえるのだが、わざわざ足を止める人にしか説明しないしなぁ。この技術に大して、誤解や不理解を持っている人の意識は変えられていないかもしれない。
もっと一網打尽に伝えられると良いのだが。
筍をそのまま軽く揚げただけの料理がすごく美味い。これだけで、芸術的な酒のサカナだ。
遅めに帰宅すると、妻が晩ごはんこさえて待っている。
彼女は白米は食べたがおかずはまだなようで、僕の晩ごはんにつき合ってチビリチビリと飲み出す。
実家で暮らしていた頃を思い出した。
22時過ぎ、母が英語教室から帰宅すると発泡酒の缶を開ける。その愚痴やら何やらにつき合っていると、どこかで遊んできた姉も帰ってきてその輪に加わる。
母と妻は、酒好きなところ以外にも共通点が多い。ような気がする。視界が狭く真面目で融通が利かないところとか、悪意が少ないところとか。
母が生きていれば、仲良くなったのかもしれないなぁ。
今年の初鰹は駅中スーパーで購入したらしい。
高校時代の友人が、バンコクへの転勤が決まったということで送別の飲み会。(といっても彼は下戸だが)
海外での勤務が成長のチャンスになるはずだと踏んでの志願ということだそうだから大したものだ。
仕事を持ってその土地に住むというのは、旅行で遊びに行くだけでは分からない視点が得られるだろう。そういうのは確かにやってみたいよなぁ。
社会人になってからも、高校の友人の中では最も頻繁に会っているのではないかと思う。
海外に住むからと言って寂しくなるかというと、僕はあまりそうは思わない。
会う頻度とその人から受ける刺激の間って、そんなに相関が無いと思っているし、三年に一度しか会わなくても、誰よりも親しみを感じるような間柄も存在すると思っている。
お互い、自分の好きなようにやりたいことやって、何年後かに再会したときにまた刺激しあえれば、それは良い関係だ。
暖かい春の日は、子供たちの釣り教室へ。
会社が主催している釣り普及イベントの補助員として、へらぶな釣り教室へ行ってきた。
と言っても僕はへらぶな釣ったことない。教えるのは各地から集ったへらぶな釣り名人たちで、僕は雑用要員だ。
収拾された割に大した仕事も責任もあるわけでもなく、ほとんどの時間を日向ぼっこしながら子供たちが釣りに興じる様子を眺めていただけだが、事業としては自分の会社のことながら非常に素晴らしいイベントだと思う。
僕は釣り業界に転職するくらいだから、釣りという趣味に対して大きなポテンシャルを感じており、もっと多くの人が釣りをやればいいと思っている。
しかし先週のイカ釣りでも感じたが、未経験者が独学でちょっと試すより、最初はうまい人に教わった方が面白さを感じやすい。釣れる確信がないまま試しても、なんだか分からないで終わってしまうことが多い。
それが、このイベントでは、子供4人に対して1人の釣り名人がつきっきりで教えてくれる。この参加費では実費すら出てないだろうというような破格の金額だが、教えてくれる方々は本当に熱心に面倒を見ていた。
彼らも、謝礼目的ではなく主旨に賛同して頑張ってくれているのだろう。
プレゼント大会でつまらない景品大放出するのは主旨を冒涜してそうだとか、突っ込みたい点もいくつかあるにせよ、褒め称えるべきイベントだ。転職した理由っていくつかあるのだろうが、こういう活動を広げたいというのもその一つだ。
こういうイベントが不況だの業績不振だので消されぬよう、ちゃんと収益出せるようにしていかないといけない。
釣り教室から戻ってきたら課内の飲み会なのだから、まぁ長閑で良い一日だ。
なんだか、この前書いた特許の書き方をずいぶんと誉めてもらった。確かに、世界有数の特許好き会社で、社内有数に発明提案をしていたので、慣れている方なのだと思う。
とりあえず打ってみたジャブがいい感じに入ったみたいで、今後もうちょっと体重のせたパンチが当てられたら良いのだが。
僕を含め、参加者のほぼ全員でちょっと飲み過ぎモードに突入し、いい感じに酔っぱらった。
帰り道は、西武新宿線が遅延していたので安全を期して武蔵野線までタクシーで乗り継ぎ、終電を回避。