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2013/9/21(土)

ということで船釣りだ。
本日は、会社の先輩とその元同僚5人がクルー。僕はおおむね船長に徹し、竿はそんなに出さない予定。 カメラは持って行ったが、SDカードを忘れたので写真はない。

やはりマイボートのフィッシングは、エサ釣りよりもルアーが良いと思ってる。エサを付けていると酔うし、揺れる船上だと絡めるし。
遊漁船と違って、一つのポイントにとどまり続けるのもそんなに得意じゃない船なので、コマセ釣りもどちらかというと無駄にデッキを汚すだけだ。 アンカー打ってキス狙うというのも不可能ではないが、それはそれで面倒くさい。 ということで、サッと調べてサッと移動できるルアー釣りは船を選ばずに向いているんじゃないかなぁというのが、これまでの結論。

この時期の東京湾ルアージギングというと、タチウオが狙い目のようだ。ポイントも、湾口まで行かなくても、観音崎あたりがメインのようで、ちょっと近い。その辺を狙いながら、おまけとしてサバとかイナダとかがかかれば嬉しい。
風の塔から、第二海保、観音崎周辺と南進していき、その途中で鳥が騒いでいたり、ナブラがたっていたりしたら狙ってみよう、というくらいの戦略。

朝6時に集合し、6時半ごろ出港。やはり朝はベタ凪で気持ちいいことこの上ない。
浦安沖にもなんとなく魚の気配はあるが、そのまま南進。こいつら何だろうな。ボラのような気がするが、浦安沖にもイナダが入ってくることもあるらしいけれど、セシウムがたまるとかいう噂もあるしなぁとか思いながら、凪なんだから南へ進みたくなるのだ。

最初のポイント、風の塔。
今日のメンバーは、釣り経験は経験者から初心者まで様々だと聞いていたが、どちらかというと初めてに近い人が多いようで、さらに船釣りの経験ある人は少ないようだ。防波堤からサビキ釣りするのと、水深20m以上のところで船から釣るのでは、方法論とか仕掛けが違うような気がする。船長としてはそのあたりを指導できるべきなのだが、僕自身も「この場所ではこの釣り方だ」と説明できるほどの実績がない。5人で5本竿を出していても、釣れる可能性があるのはその中に何本あるだろう。 本日全員ボウズの可能性もありそうだ。
まぁ魚の考えることは分からない。ハリが水中にあれば、可能性はゼロではない。

次に第二海保に移動。島のスレスレに船団ができているので、その端っこに混ぜてもらう。
仕掛けをみると、小物釣りのようだ。カワハギだろうか。アサリ持ってくるべきだったか。

そのうち一人の竿が大きくしなる。根掛かりではなさそうで、グイグイ引っ張っている。
上げるとマルマル太ったイナダ。ソフトルアーにヒット。これで全員坊主を免れて一安心。

次は航路を渡って観音崎沖の35mくらいのところ。
ここでは僕も竿を出し、アタリはあったが釣果なし。 今日はとても風が弱いが、僕の船はポイントにピタリと止め続けるのは難しい。

もう一回航路を横切り、観音崎沖の大船団ポイントへ。水深70m、タチウオ狙いの船団だろう。船が密集しているが、ここは航路の上り線と下り線の間、高速道路の中央分離帯のようなところだ。
周囲の船では、ギラギラとした太刀魚の魚体がちらちらと上がっているが、こちらはアタリすらなし。反省するに、魚探が使いこなせていない。このところの修理でようやくちゃんと機能するようになったが、感度が低いのか見る側の問題なのか。

ということで、結局船中でイナダの一尾のみ。釣った一尾というよりは、釣れちゃった一尾だと思う。
船長も釣り手もシロウトだから、敗因の特定というか、改善案を具体化するのに困る。

成果としては、水温計と魚探が一応機能し、エンジンも特に問題なかったこと。これまで魚探もまともに映らなかったから、ようやくスタート地点に立ったと言えなくもない。
まぁこれからだな。


ということで今日は釣果ではなく、モーリタニア産のタコ。各クルーたちも、それぞれの家庭でさんざんハッタリかましてきたのかもしれない。
申し訳ないなぁ。

2013/9/22(日)


荷支度と子守りの一日。
子守りって、特に作業があるわけでもなく、とりあえず一緒にいれば良いみたいだ。 遊ぶときは遊ぶが、四六時中遊ぶわけでもないし、娘が一人で勝手に遊んでいるときも多い。 ではその間本でも読んでれば良いかというと、 なかなかそれは許してくれない。見慣れない物を目にしたら、すぐにかじりにくる。他の作業をすると、邪魔しに来たり怒ったりする。
ということで、とにかく目を離さずにかまい続ける作業となる。

よく、今が一番かわいい時期ですね、なんてことを言われる。
確かにそうかも知れない。多分、どんなに大きくなっても同様に可愛く思うのだろうが、今は単純に可愛がってれば良いだけだからな。8ヶ月分成長し、ちょっとくらい転んでも心配いらない程度には頑丈になったし、まだ教育がどうこうと心配する時期でもない。ちょっとくらいグズるの放置したって、スネるわけでもなく、ちょっとあやせばすぐに機嫌が直る。
いないいないばあをやってキャッキャと喜ぶ様子を楽しんでれば良いだけだ。

こんな時期は短いらしい。貴重な時間なのだと思う。

2013/9/23(月 祝)



スーパーにも筋子が出回る季節。昨日から、妻がほぐして醤油漬けにしておいたイクラをごはんにかける。タレは、単純に醤油100%。確かにこれが素直で美味しい。


栗も剥いた。圧力鍋で炊くと渋皮もとれるというので試してみたが、皮をむくというより既に料理。このまま食べて美味しかった。

2013/9/24(火)



昨日剥いた栗を使って、典型的な秋の味覚。

ここしばらくの間、仕事では手ぶれ補正ユニットを担当していたが、机のガラクタ箱から、いろんなカメラ、レンズの手ぶれ補正メカを整理し、並べてみたら、かなり壮観だった。
自社他社含めて、割と良いコレクションになっている。歴史的なものもあるし、各方式がおおむね揃っている。しかも製品化されずに試作で留まっている方式のユニットもあるのだから、世界中でここにしか無いコレクションだ。

まぁ、こんなコレクション見て楽しいのは、世界中でたぶん数百人程度の各社手ぶれ補正技術担当者くらいだろうが、表示や解説をちゃんと加えれば、カメラ博物館にも飾れるかも知れない。

2013/9/25(水)

突然転職するとか口にするものだから、石でも投げられる覚悟でいたが、職場の皆さんは送別会を開いてくれた。非常に有り難いことだ。

一月ほど前の転職を決心したころにまず感じたのは、一緒に働く同僚たちと別れるのが本当に残念に思った。実際の業務は一人一担当みたいな部門なので、案外関わりがなかったりするが、同僚たち、特に後輩たちは本当に優秀な人材だと思う。10年間一緒に働いた仲間たちとは、雑談の中にも刺激があった。

この10年の技術者生活で、自分の能力の特徴が明確になってきたかと思う。
こいつの○○する能力には、逆立ちしたってかなわないなぁと思う一方、そいつと比較して××においては自分の方が絶対に優れている、というのもあったりする。ならその××の分野では、けっこう自分に自信を持って良さそうだ。○○では、そいつの真似をしたり任せたりすればいい。

2013/9/26(木)

今日も送別会。

2013/9/27(金)

ほぼ実感はないが、実質最後の出勤日。
仕事を引き継ぐ人?が俄かに現れ、ここ数日はちょっと慌ただしくなったが、慌ただしくなるくらいのほうが最終日っぽい。仕事の量が多いわけではないのだが、どんな雑務でも先延ばしにできないので、ヒマな状態と慌ただしい状態がすぐに変わる。

最後に、職場の皆からありがたいプレゼントをいただいた。
こういう作業によって、ようやく自分がこの職場を離れるんだということの実感が湧いてくるのだから、マヌケなことこの上ない。

こういう転職も珍しいのかもしれないが、僕はこの職場での仕事と、一緒に働く仲間たちは本当に好きだった。
どうやら僕が好きだったのと同程度には、仲間たちも僕のことを受け入れ、頼りにしてくれていた。一緒に働く人たちから認められるのを実感できるのは、何よりも嬉しいし、そこを離れていくのは申し訳なく思う。

転職という選択を選ばない道だってあったはずだ。が、僕だって何の狙いもなく転職するわけではないはずで、転職したほうが僕らしい、面白い人生を描ける可能性がある、というくらいには思っている。
10年働いた職場を離れるというのも、実際の作業としては驚くほどあっさりと進んだのだが、やっぱりそんな気軽な選択ではないのだな。
自分の意志だけではないとは思ってたが、家族や直接の上司だけではなく、関わってきた人たちのすべての気持ちを乱していくのだから、この選択は何かしらの形で結実させる責任ができたわけだ。
10年後、これが正しい選択だったと皆に認めてもらえるよう、これからの日々を過ごしていこう。

2013/9/28(土)


明日からのニュージーランド旅行に向けて、最後のパッキング。これまでの長期旅行よりも、準備にもだいぶ時間的余裕があった。まぁそのあたりが赤子連れ家族旅行に必要な変化なのだろう。

こちらは職場の片づけと違って、そこまでやらなくても良いのだが、冷蔵庫の食材を完全に使い切り、電源を切る。 まぁ一か月間行くし、使い切るに越したことはない。


頂ものの秘蔵日本酒を開け、転職と旅の前祝いとした。
秘蔵するだけの美味しいやつだ。
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