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2013/8/31(土)

朝から築地で食べ歩き。
久しぶりに来たが、一段と国際観光地化が進んでいる。前来たときはは半分くらいが外国人という印象だが、今回は8割くらいだろうか。
場内の寿司屋は、どこも割と行列が出来ている。が、これまで何回か訪れた、磯寿司さんは空いている。これまで行ったことあるのは3、4軒程度だが、その中でもおいしい方だと思うけど、だいたいいつも空いている。場内に入って最初の寿司屋という立地は不利なのだろうか。

江戸の高級ファストフード。粋な朝だ。

朝食後は大都会に住む姉の家で、しばらく娘を転がさせてもらう。
昼食時に築地へ戻り、第二戦はあなご丼。「芳野」というお店。あなご専門の卸問屋が始めた食堂らしい。
バス停を降りて場外の食堂へ行くも、昼食時のオーダー終わり。バス停近くに2号店が出来たらしく、そこへ向かえとのこと。結果的に築地場外をほぼ一周。

2号店は空調が効き、内装も新しめだ。出来たてなのかもしれない。
「あなごのばかし」というのが看板メニューのようだが、多分ニセうな重、というようなニュアンスなのだろう。
しかし、そんな二流をアピールするようなネーミングに反して、これがすごく美味しい。 生クリームというかメレンゲなのか、穴子が気の利いた生の洋菓子のように、とろけるような優しい食感。 数年前に食べに行って感動した、平塚のうなぎ屋さんのうなぎに似ているかもしれない。

妻は、感動を通り過ぎて恍惚としている。そしてこの恍惚状態が、食後1時間くらい続いていた。人は料理でエクスタシーを感じることができるようだ。
年間に何回もないような大ヒット。また何かの機会に来ると思う。

2013/9/1(日)

何だかだいぶぼーっと過ごしてしまった週末。娘も重力と戦う特訓を休み、だいぶ寝ていた。妻はそれよりもさらに眠っていた。
昨日築地で買ってきた鴨肉を焼いて食う。

2013/9/2(月)

2013/9/3(火)

ソニーから新コンセプトカメラがでるという噂の信憑性が高まってきた。 デジカメからモニターを無くし、無線機能を使って表示はすべてスマートフォンなどを使う、というものだ。

僕はカメラのことを考えて飯を食う集団に属しているので、ことあるごとに「将来のカメラを考えろ」なんて言うことを言われるが、そういう時に出てくるアイデアのいくつかに近い。 まずは、敵ながら天晴れだ。

このカメラが、単にキワモノ好きの興味を引いて終わってしまう可能性も勿論高い。 が、技術的には、単なるヒット商品ではなく、うまくやればミラーレスカメラをジャンルごと無くしてしまうだけの可能性を秘めている。大化けすれば、マウントで固められたカメラの業界地図を書き換えてしまうかもしれない。

カバンにカメラとスマホを入れるのは邪魔くさいが、レンズ一本なら許せる。そういう使い方以外にも、一台のスマホで複数のカメラを制御してみたり、ラジコンに着けてみたり、使い方はいくらでも広がりそうだし、システム展開もいろいろ出来そうだ。

ユーザーの評価をみると、賛否両論分かれているが、こういうものの普及ってどのように進むだろう。発売と同時に大売れする可能性も無いわけではないだろうが、大半のユーザーって割と保守的なんじゃないかと思う。
例えば、無線LAN機能付きのSDカード、Eye-fiって使ってみると革命的に便利なのだが、発売と同時にバカ売れしたわけでもなく、じわじわ浸透してきてる感じだろう。
このカメラも、ユーザーが可能性に気づき、メーカー各社がそれに応えるような展開を見せていけば、相乗効果で世の中のカメラを変えていくことができると思うが、そこまで我慢できるかだな。

2013/9/4(水)

焼き茄子はグリルで焼くべきか、オーブンで焼くべきか、妻と議論。 オーブンで高温で焼いて失敗はないはずだというのが妻の主張だが、グリルで焼いて皮は軽く焦がすのも、美味しいし燃費も良いというのが僕の主張。
というわけで、低めの温度でオーブン焼きした今回の焼き茄子は、火加減がが足りなかった。

2013/9/5(木)

残業して帰ったので娘は寝ている。
アレルギー検査の結果は、やはり卵と小麦粉にアレルギー反応を示すとのこと。牛乳は大丈夫。
成長と共に治ることがほとんどらしいし、それほど非道いほうでもないようだから、まぁ仕方がない。 あと半年程度なら、卵と小麦粉無くたって、ダメージは少ない。母乳止めるのをちょっと延ばす程度だ。その間に治ると良いのだが。

2013/9/6(金)

正勝吾勝 勝速日 天忍穂耳命。 神様の名前だ。特許を書きながら、この神様の名前を唱えよう。

マサカツアカツ カチハヤヒ アメノオシホミミノミコト と読む。 「俺の勝ちだ。正しく勝った。日の出の勢いのように素早い大勝利だ。」という感じの意味らしい。

そんな長ったらしい名前になったのは、この神様の出自による。 天照大神と、その暴れん坊の弟スサノオのミコトとの兄弟ケンカによって産まれた神様だからだ。
どちらが正しいか決着を付けましょう、というときに、弟のスサノオが姉の首飾りだったかを噛み砕き、産みだした神様だ。

この兄弟ケンカも、やたらと子供っぽい。スサノオの方の「正しく勝った」と主張しているあたりも、本当は正しく無いんだろうなという感じがする。 決着をつける時のルールもよく分からず、姉の方も「私の首飾りで作ったのだから私の子供だ。だから私の勝ちだ」みたいなことを主張する。天皇家の主神、太陽神なのに、けっこう大人げない。

こんな出自なのに、その後は天照大神の嫡子系になったらしい。しかもその子のニニギノミコトは「天孫降臨」として、地上に降りてきた天皇家の開祖だから、直系中の直系だ。
しかしこの神様、名前ばかり景気が良いが、何だか能天気な感じがする。天照大神から、下界を治めてこいと命ぜられても、何やかんや理由をつけて行きたがらず、結局は自分の息子を派遣する。 難しいこと考えず責任感も持たず、大げさなこと言うばかりの二代目だ。

一方、発明の明細書。
ふつう、技術者はおおむね良心的な心を持っており、最悪の場合に備える思考をする。自分の技術の欠点を探してばかりいるのが日常だ。

が、特許提案するためには、弱点をいくら補強しても駄目だ。これまでの技術に対する効果を主張しなければならないのだから、何かしら良いところを見つけて自賛をする。いくら欠点が少なくても、明らかな効果が無くては特許にならない。 逆に、明確に主張できる効果があれば、ちょっとくらい致命的な弱点があったとしても、特許としてはそうそう困らない。

ということで、この神様の名前を唱えよう。
正勝吾勝と、能天気に自分を肯定する神様の名前にあやかって、どんな効果でもとりあえず書くだけ書いておこう。


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