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2013/5/25(土)

生後四ヶ月以上たって、ようやくお宮参りへ。
目安としては一ヶ月程度で行くものらしいが、まぁ真冬だったし、そもそもそういう儀式をそれほど真面目に守る家系でもないし、まぁ気候もよくなったこの季節にでかけることになった。


登らない。ロープウェイだ。

大山阿夫利神社の祭神は、大山祇大神(オオヤマツミノカミ)。大いなる山の神様だ。
山の守り神であると同時に、大山は相模湾からもよく見える山。漁師たちが山立てに使い、漁民の信仰も集めたらしく、海の神様にもなっている。
さらに大山は、もともと雨乞いの山だ。山頂の水が滴る大岩がその象徴だが、海から近い山なので雲がかかりやすいことも関連しているだろう。
山は水を司る→水は酒造りに重要、ということで、酒の神様にもなっているらしい。

なんと有能なんだ大山津神。我が家の守り神として、この上なく相応しい。


参道も結構雰囲気がある

最近、こうのさんの「ぼおるぺん古事記」を読んだので、日本の神々の系譜がだいぶイメージできるようになった。古事記は、さすがに八百万とまでは行かないものの、あまたの神々の名が現れる。というか、神々の名前の系譜が半分以上で、名前しか出てこない神様も多い。

大山祇大神は、イザナギ・イザナミが産んだ神様で、割と最初の方に出てくるエライ神様だが、自身のエピソードは少ない。
しかし、スサノオ、大国主命、ニニギノミコトといった主役級の神様は、大山祇大神の娘や孫を妻に迎えている。主役級の神様は、何らかの人間のモデルがいそうだが(古事記を書いた当初から見ても大昔だろうから曖昧なんだと思うが)、大山津神は自然崇拝の一つの象徴みたいなものだろう。

生まれたての赤子は、人間と言うより大自然だ。
彼女の機嫌は空模様と同じで、周囲の人間はただそれに従うしかない。荒れ模様になればオロオロするし、ひとたび穏やかになれば、周囲に恩恵を与える。

日本の神様も、大自然の象徴のようなもので、古事記に出てくる話は、なんというかすごく我が儘で大人げない。
まぁ大自然もそういうものだ。朝は鏡のように静かな海面が、昼飯ゆっくり食っていると、いつの間にか大波がたち、手前勝手に我々を翻弄する。気まぐれだが偉大な力の持ち主。多神教の神様なので万能ではなく、思慮深くもないが、その偉大な力で、我々に恩恵も災いも与える。

神様、大自然、赤ちゃんの三者は、もともと同じところの住人であるような気がする。


関東一円の信仰を集めた立派な神社だが、
祈祷を頼んでいたのは我々以外にもう一組のみ。
巫女さんが迎えに来るたびに、ちょっと今授乳してますだの、
連れが遅れてるだのと待たせてしまったが、笑顔で対応してくれた。

娘は最初、人間と言うより神様に近い存在だった。
子供は授かり物だという表現があるが、実感として確かにそういう印象がある。 生まれ出た瞬間にも立ち会うことが出来たが、目にするのは例の宇宙人みたいな生命体。
畏敬、驚きを感じ、一生懸命大きくなろうとする姿に健気さは感じるものの、愛くるしいわけでもなく、親しみやすいというよりコワレモノの貴重品という感じだった。
体重3kgというと、生物としては小さい方ではないと思うが、こんなに弱々しく、何も出来ない状態で生まれてしまって良いのだろうか。猿族は大変な選択をしてしまったものだ。
まだ人間なのか神様なのか曖昧な存在だから、乳幼児の死亡率もそんなに低くならないのだろう。


神殿も撮影して良いらしい。聞いてみるもんだ。

娘もこの四ヶ月で、ちょっとずつ人間になってきている。
自分の意志で手足を動かせるようになってきたし、こちらの問いかけにも反応を見せるようになってきた。表情にも意志が通い始め、どんどん愛らしくなってくる。 まだ人語は解せず、父親の顔を認識しているかも疑わしいが、まぁちょっとずつ人間に近づいている。
神様の領分から、様子をうかがいながら我が家の一員になってくれている課程なのだろう。


丹沢には何度も足を運んでいるが、大山はなんとなく避けてきた。
今回余裕があれば頂上行こうと思ったが、まぁさすがに時間無いわな。
展望台までは片道30分のお散歩。

日々、感謝している。
我が家に赤ちゃんを遣わせてくれて、感謝している。君が人間として成長していくに連れて、我々は家族になっていくんだ。

君を遣わせてくれたことを、大自然に対して感謝しよう。山と海の神様に感謝しよう。
ありがとうございます。
この子はしばらくこちら側の世界で楽しんでもらいたいので、どうぞ見守っていてください。


妻がウェディングドレスのあまりで作った晴れ着も、ようやく出番が来た。

これで大山に縁が出来たし、娘がもうちょっと大きくなったらハイキングにちょうど行い。 思ってたほど混雑してなかったし、表尾根や大蔵尾根よりも森がきれいな気がする。 アクセスは良いので、今後はちょくちょく来るんじゃないかな。

歴史的に豆腐料理が名物とのこと。ロープウェイ乗る前に、味も雰囲気も評判の良さそうな、「和仲荘」の予約をしておいたが、予定よりもだいぶ遅くなって戻ってくることになった。

豆腐ばかり5品とか7品とか。
我々は品数を注文するのみで、あとは先方が季節や気候に合わせて、豆腐料理を持ってきてくれるシステム。
僕は西洋のチーズに匹敵するのは東洋では豆腐だと思っているので、豆腐料理でもバリエーションを取りそろえることに疑いは持っていないが、確かにチーズに匹敵するのだろう。今回出てきた豆腐グラタンはだいぶ美味かった。

全般的に、日本酒のおつまみになりそうな料理。ビールでなく日本酒頼めばよかったかな。

お宮参りと我々の誕生日のお祝いに、ワインを開けよう。
冷凍庫に秘蔵していた鴨は、妻が味の素かなんかのサイトから得たレシピ通りの火加減で、ちょうどいい感じに仕上がった。
お酒はいつもお世話になっている青木万吉酒店おすすめの2本。チリの高コストパフォーマンスワインよりも、さらにお買い得な感じ。とりあえず、リースリングは僕の好きな銘柄として記憶している。

誕生日プレゼントとして購入したホームペーカリー。
普段は4時間程度の焼き時間が、お急ぎモードだと2時間弱になる。 そんな中途半端なモードなんて使わないよなぁと思っていたら、早速初回から使うことになる。

2013/5/26(日)

妻は誕生日祝いをちゃんとやりたがる種類の人間だ。我々夫婦の誕生日は今日、明日で連続しているので、近所のケーキ屋さんでケーキ買ってきた。

35歳になったか。
70歳の半分。平均寿命はもう少し上かもしれないが、年齢を経るほど時間経過の体感スピードはアップしていくので、実質人生の半分くらいまで来たんだろうか。まぁいつ死ぬかは分からないにせよ。
ちょうど子供も産まれたことだし、それくらいな気がする。

あと半分というと、考えようによってはすごく色々出来る気がする。
体力は徐々にに衰えていくだろうが、経験は増えていくからな。この10年間で結構色々なことに手を出したが、10年前よりも今の方がスムーズに出来ることは増えている。
気持ちさえあれば、死ぬまでにまだ色々と可能性を試せると思う。

妻のスマートフォンを買いに行った。
ドコモショップは大混雑しており、娘が泣き出して閉口した。

2013/5/27(月)

昼間に姪っ子と義姉が遊びに来ていたらしい。 晩ごはんは、その時に作ったスペアリブと豆の煮物の残り。豆が良い感じに肉のうまみを吸い取って、ずいぶんと美味しかった。 すごく簡単な料理らしいが、ストウブ鍋の良さを生かしている感じだ。
サラダは新調。

久しぶりにレシピ書いたらしい。

2013/5/28(火)

先週末、娘は寝返り移動を覚えたと思ったが、それ以来うつ伏せ→仰向け動作をやらない。 仰向け→うつ伏せ側の寝返りはしょっちゅうやるが、しばらくたつとうつ伏せが不満なのか、怒り出す。

2013/5/29(水)

イカを解凍して、足とエンペラを切り刻む。みじん切りタマネギとともに、イカの腸、味噌、お酢を混ぜたタレで軽く炒めて、それをイカの胴体の中に詰め込み、グリルで6,7分焼いた。
けっこうイメージ通りに濃厚なイカ焼きとなった。

先週末の大山詣での帰り、慌てて買ったパック豆腐。食べてみたらちゃんと美味しかった。

2013/5/30(木)

残業する日は妻が作る。
チーズをふんだんに使ったグラタンを作ってくれた。

2013/5/31(金)


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