どうやらうちの子は、まだ妻のお腹から出てこないようだ。隣でずっと待っているというのも手持無沙汰なので、山に初日の出くらい見に行くか。
とはいえ、あまり遠く行くわけにもいかない。いざとなったら夜でも下山できる、丹沢あたりが手頃な選択肢。鍋割山泊って年越しをしようかと思う。
丹沢表尾根の小屋までなら、登山口から3時間程度だし、家から登山口までは2時間かからない。午前中年賀状書いてから出発しても、日暮れまでに間に合う。
小屋泊まりのときって、なぜだが荷物が重くなる。テントも寝袋も不要なので、その代わりに酒やらつまみやら交換レンズやらをたくさん詰め込んでしまう。鍋割山荘のボランティア水3.5kgを加え、総重量は25kgくらいにはなっていたかと思うが、さすがに軽量化を考えなさすぎだ。
年越しの鍋割山荘は大混雑。寝室が準備できず、食堂に雑魚寝するくらい。
登山を始めて十余年、山小屋に泊まるたびに最年少である時代が長かったが、最近の登山ブームのおかげか、ようやくその時代が終わるようだ。大学生くらいの若者が、湘南海岸沿いに広がる夜景を眺め、「カンド〜」みたいなことを叫んでいる。
今日は条件も良く、素晴らしい景色なのは間違いないが、僕はこの景色をある程度予測してここに来ている。僕には、叫びだすほどの驚きは感じられない。
歳とったなぁ。
登るのもそんなに大変ではないが、下るのもそんなに大変ではない。
塔ノ岳くらいまわって帰ることにする。あの大展望は正月向きな気がする。
14時過ぎに下山。
飯を食おうと思ったが、我が家の周りの正月は、平成の世の中でも結構真面目に店を閉めている。自炊するにしても食材調達にけっこう苦労をした。3軒ある近所のうちの3軒目は店を開けていて、半額になった刺身と日本酒で腹を満たした。
祖母の家で家族の集まり。
タミコおばちゃんも、わが祖母に負けず劣らずの元気なおばあちゃんだ。84歳にして、ダイビング、海外旅行、水泳‥
妻の実家には、渋滞とマンガの影響で夕方の到着。今年初めてのおせち料理をいただいた。
いただきものの日本酒はスッキリ系の大吟醸。義父、義母とともに一升瓶を少しだけ残して飲んだ。
久しぶりに産婦人科についていく。
赤ちゃんはもう産まれるのに十分な大きさまで育っているが、母体側の産む準備は未だ進行途上、不測の事態がなければ、ここ数日で産まれることはないようだ。
運動は、少なくても奨励される程度には行なっているので、あとは待つしかない。まぁ赤ちゃんには赤ちゃんの都合があるのだろう。