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2012/12/22(土)

燕岳への登山計画は、荒天が予想されるため目的地を変更。 憧れの北アルプスの稜線は、そうやすやすとは行けない。
同行者が未婚女性一人となったので、今回は不倫登山と言うことになる。

燕岳は断念しても、登山自体は決行。 暴風の中、無理して燕岳を目指すより、もうちょっと条件の良さそうな地へ転戦する。 天候の悪い本日は移動に使い、もっとも条件の良さそうな明日の朝に蓼科山の頂上を踏もう。

同行者がスマートフォンをピコピコと検索して見つけたお店は「大麦小麦」というところ。 外観は、何の変哲もない郊外の喫茶店兼レストランという感じだったが、店内はやたらと趣味が良い。 内装も料理もビールも東ヨーロッパな感じで、休日の夕方にでも、軽く腹を満たしたのちにベルギービールでほんのりと酔っぱらうにはすごく良さそうなところだ。
食後にスコーンとコーヒーを注文。携帯で写真を撮ったが、ブログ等に載せないでくれということなので省略。

天候も悪いし、本日は完全に移動日。途中の産直コーナーで買ったキノコや野菜をつまみにして宴会をしようというコンセプト。

何も本気で不倫するわけでもないので、宿泊場所は山小屋かユースホステルに限られてくる。
浮気や不倫のボーダーラインは人によって様々で、一緒に食事をするのも浮気だという人もいるだろうが、我が家の話し合いでは浮気の定義も同意がとれており、ユース泊まる程度は問題ない。
宿泊は蓼科のユースホステル。このエリアには3軒ほどユースがあるが、立科白樺高原ユースホステルというところで、キャパが大きく3連休の当日予約でも問題なかった。
ニュージーランドなんかで泊まったユースホステルに雰囲気が近いと思ったが、ユースホステル協会直営ということなので、典型的なスタイルになっているのだろう。 広い共同スペースは床暖房になっており、居心地が良かった。

ゲレンデが近く、スキー客が多いようだ。 ボーイスカウトの子供たちが走り回っていた。
蓼科から下山したあとの計画はまだ決めていないが、ここに連泊してスキーするというのも一案。

海外の典型的なユースホステルには共同キッチンがついているが、ここにはそれがない。 が、相談してみたら、庭でコンロ使うのは構わないということなので、窓辺のテーブル占拠して煮炊きをする。

立科の産直コーナーで買った、パスタとトマト缶、ぶなしめじが大当たり。特にしめじがジューシーで美味しかった。
お酒は持ち込み禁止なようなので、スパークリングワインを派手に開けるようなことは避けよう。コーラに見えないこともない密造ビールと、同行者がペットボトルに移し替えたチリの自転車ワイン、コノスル赤、ユースで購入した甘い白ワインを飲む。
同行者が持ってきたチーズもずいぶんと美味しいやつで、たらたらと酒を飲むという目的は達成される。

ネットがつながるユースホステルというのは便利なもので、酔っぱらいながら明日の計画を立案。第一優先事項は、ルミエールで買ってきたワインを飲みながら、適当にお好みのつまみを作れそうなところ。 明日宿泊できる山小屋およびユースホステルなんて数えるほどしかないはずが、それでも迷う余地はあるようだ。

天気予報とにらめっこしながら、蓼科から下山した後でも行けるところを探す。明日の晴天が期待できるところ。八ヶ岳エリアは雲に巻かれるようなので、もっと関東側に戻った方が良さそうだ。 金峰山、大菩薩、三つ峠を候補として、最終決定は下山後の判断とする。
まぁ、まずは明日の蓼科山を登ることからだ。

2012/12/23(月)

おおむね予定通り、日の出過ぎにユースホステルを出発。登山口までは交差点一つ、車で20分程度。

登山口で最初の誤算。ラッセル隊長にならないように、朝一番を避けたつもりだったのが裏目に出た。駐車場の半分は車で埋まり、半分は雪で埋まっている。雪で埋まった方の駐車場をラッセルしてスペース作らねばならない。やっぱ楽しようと思ってはいかんのだな。

僕にとっては積雪期の蓼科は二回目。登りやすいが手応えもあり、景色が良いという印象は前回と同じだが、前回は頂上で宿泊するつもりで人の少ない時間だったし、もっと麓のバス停から登ったので、もうちょっと大変だったイメージがある。


行動食の芋羊羹

今回の計画は、山の天気予報の情報を強く参考にして判断したが、まぁこの予報の当たること。
普通の予報をいくら集めたって、山の中ではまるっきり違う天気になることも珍しくないが、この山岳天気予報はかなり詳細に具体的に出る予報が、少なくても傾向として外すことはほとんどない。この予報を知っているかどうかで、生死にもかかわってくるんじゃないかと思う。

●山域限定冬季の無料版:http://www.everest.jp/jacweather/
●月額315円で各エリア毎日予報:http://i.yamaten.info/
運営母体は違うが、予報は同じ人がやっている。天気予報は保険に入るよりも重要だと思う。

小屋泊まりで登れる雪山って、それほど選択肢が多いわけではない。
燕岳を諦めたとなると、赤岳も西穂高ももう登っているし、僕は金峰山登ったことないけど先方は登ってばかりのようだ。北八ヶ岳でも良かったが、蓼科のほうが達成感も展望もあり、良い選択だったと思う。




樹林帯が切れれば頂上はもうすぐ。風も強くなってくる。


頂上は広い


景色は良いが風も強い。

下山して15時。おおむね予報通り、確かに天候はやや悪化。
ここから大きく山域を変えるが、三つ峠の山小屋は駐車場から1時間強の山道歩きがあり、日暮れ後に移動するのはちょっと大変そうだ。山小屋まで車で行けてしまう大菩薩へ泊ることにする。

裂石のバス停からの林道は冬季閉鎖されてしまったが、上日川ダムを経由する林道のほうはまだ通行可能とのこと。
トンネル事故に伴う甲府付近の渋滞に巻き込まれながら、19時ごろ福ちゃん荘着。
バス停から歩くと頂上までの半分くらいのところにある山小屋。ここまで車で来てしまうのは、ずるいような申し訳ないような。 展望はそんなによくない小屋で、けっこう広い。学校等の団体を泊めることが多いようだ。


食卓で火を使えるのは山小屋の大きな利点。
勝沼のワイナリー、ルミエールで買った赤のスパークリングワインに加え、蓼科の産直コーナーで加えた日本酒、相変わらずの密造ビールを結構全部開けて、今宵もいい感じに酔っぱらう。

2012/12/24(月)

一登りして峠まで上がると景色がいい。昨日のうちに上の小屋まで行っていれば良かったかもしれないが、19時から行動するのも大変だからな。



狙い通り、甲府盆地のこっち側は青空の下。福ちゃん荘スタートだと、大菩薩周遊は結構軽い周遊コースとなる。


登りは1時間程度だったかな。


頂上付近には樹氷。


気持ちのいい稜線。登山初心者を連れていくのにもいいコースなんじゃないかじゃと思う。


大菩薩嶺の頂上は百名山中有数の展望の無さ。
大して標高変わらないのだから、ちょっと手前を頂上にしてしまえばいいのに。

一回りしてお昼頃下山。
2日間とも、半日程度のそんなにハードな登山ではなかったが、積雪期の2000m級百名山のピークを踏んだ。効率的といえば効率的だ。
僕が雪山を登り始めた最初のころに登った山は、ラッセルが厳しかったり、ルートファインディングが必要だったりすることが多かった。雪山ってそれくらい大変なものだと思っていたが、最近は雪山登ってもそこまで大変じゃないことが多いなぁ。


下山後の温泉は、途中にあったやたらと素敵な老舗、嵯峨塩鉱泉というところ。こんな何も無さそうな山の中に、不思議なほど高級感のある穴場っぽい雰囲気。

福ちゃん荘までのアクセスに使った道は、一昨年沢登りに行ったときにとおったところだ。
前回行ったお蕎麦屋さんが美味しかったので、再度来店。ざるそばのつもりで冷たいそばを頼んだら、冷たい汁そばで体が冷えた。

同行者を送るついでに祖母の家に遊びに行こうと思ったら、フラれた。
そのまま同行者の家の近所の飲み屋へ。刺身やお茶漬けでクリスマスを祝う。日本酒を飲めないのが残念。
若鶏のから揚げはクリスマスらしかった。

2012/12/25(火)

新宿で中古ノートPCを購入。 祖母の家に遊びに行き、晩御飯をごちそうになった。

2012/12/27(木)

実家へ帰った妻の様子を見に行く。
同時期に結婚し、同時期に妊娠した妻の高校の友人が、やはり自宅に帰っているというので遊びに行った。

同じ時期に出産するといっても、けっこう個人差が大きいようで、たくさん運動して早く産めと言われている妻とは対照的に、ちょっと振動を与えると早産になってしまうような感じだった。

晩御飯はピザを焼く。僕は小麦粉係を命じられた。 パリパリ感のあるのが好きということで、薄く伸ばした。
会社から送られてきた、ボーナス代わりのお祝いワインを2本あける。

2012/12/28(金)

連日のように小麦粉をこねる。黒いズボン杯はいてこないほうが良かったようだ。
生後1か月の姪っ子以外のすべての人材がギョウザ包みに投入され、皆でワイワイ作業すれば案外手早くできた。水餃子にする場合は、比較的皮は厚めで良いようだ。

2012/12/29(土)

妻の実家滞在中。
どうもまだ産気づかないようなので、一緒に散歩をしたり、年賀状を作ったり。

年賀状の片手間に姪っ子の写真を印刷し、パソコンに入っていたバンドルソフトでカレンダーにしたら、ずいぶんと喜ばれた。 闇雲に凝った年賀状作っても、感心はされど喜ばれることはあんまりないのだから、そういう作業を優先させたほうが良いのだろうな。
晩飯後、一旦自宅に帰るつもりだったが、帰り損ねる。まぁ大して忙しくもないし、もう一泊。


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