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2012/8/11(土)

東京湾の船乗りの必修科目の一つ、花火大会クルーズを敢行。
ゲストを招くと大変喜ばれるイベントだが、へっぽこキャプテンには不安がいっぱいある。列挙すると、

●アンカリング:花火大会中は、かなり混雑するところにアンカリングをすることになる。ちゃんと止められないと、他船にぶつかる。走錨したら、狭い暗闇で再度アンカーをおろすことになり、ほぼ不可能だろう。

●帰りの操船:車と違って強力なライトは着いていないし、車と違って対向船はあらゆる方向からやってくる。真っ暗な海の中、GPS見ながらの操船は当然緊張する。

●着岸:昼間でも難しいのに、暗い中での着岸作業はうまくいくのか。

というのが三大不安。今日はそれに加えて、風もけっこうあって、波が出ているようだ。 まぁ一昨年は大きなトラブルなくできたのだから、今年もきっとうまくいくはずだ。

諸事情により直前で決まったメンバーは、諸事情により集合時間からけっこう遅れて集結。 出航もやや遅くなり、浦安沖の波もけっこう高くて苦労したが、開始30分くらい前には無事到着。 アンカリングもやっぱり下手くそだが、思ったほど混雑していない。2度3度やり直し、一応錨も入った。


花火が始まっても、皆さんお酒を飲むのに夢中。
まぁ楽しんでくれるのはいいことだ。
流されるのが怖かったので、なかなかエンジンは切れず。


我が妻にとって、料理に対して妥協という文字はありえないようだ。
酔っ払いながらつまむ冷めた宴会用のつまみでも、けっこう手間をかけて準備した。
新開発のトルコ風焼き鳥は、いい出来だったと思う。


花火大会を主催する中央区役所に勤務するN総裁は、今年は休みをとった。スタッフ側ではなくこの花火大会を見るのは初めてとのこと。
裏方を支える彼の同僚たちにも感謝。


南風に乗って、花火の煙たちがこちらに寄ってくる。
巨大な煙幕をめがけて砲撃する凄まじい花火大会で、絵的にはちょっと残念。これはこれで面白い、と言えなくもない。

さすが国内有数の花火大会なので、ずいぶんと長時間に渡ってたくさんの花火が上がった。
船内のアルコールも、たくさん消費されて驚いた。船長、妊婦、飲めないを除いた四人が、いずれも引けを取らない感じに飲んでいったようだ。 そういや皆さん、帰路もやたらと陽気だったな。


周囲に船が居なくなるのを待ち、マリーナへ引き返す。
夜の東京湾のクルーズは、前述のように緊張もするが、花火大会に負けず劣らずの素晴らしさだ。
伊豆諸島行きの夜行船に乗るのも楽しいが、自分の操船の爽快感は桁が違う。不安の大きさも桁が違うが、湾奥なら明るいし、何度も操船しているし、比較的慣れやすい気がする。

2012/8/12-13(日・月)

妻の実家へ。
妻は三人兄妹の末っ子だが、驚いたことに彼女の姉にも兄にも、もうすぐ子供ができるらしい。 我々夫婦は初孫を狙っていたのに、今や三番手。とはいえ、予定日は三人とも二ヶ月とずれていないのだから、まだ予断は許さない。 何にせよめでたいことだ。

僕も僕の実家もそれほど頼りにはならなさそうなので、妻の出産は彼女の実家そばの病院にお世話になるつもりだ。その病院を見学してきた。
普段通っている近所の産婦人科は、けっこう評判がいいようなのだが、評判が良すぎるのも考えもので、いつもやたらと混雑している。診察中も、先方は忙しそうだ。

その点見学した病院は、ずいぶんと丁寧に診察してくれた。人口密度の差が原因なんじゃないかと思うが、医療もかなりの部分サービス業だからな。そりゃあ客が多過ぎればどうしてもサービスに差が出てしまうだろう。

院内助産院という施設もあり、そこも見学してきた。 図書館で借りた妊娠本を斜め読みしたら、最近はすぐに薬や手術に頼るお産が増えているが、あまりそういうのに頼りすぎるのもよくない、という論調のものが硬軟いくつかあった。
そりゃそうだよな、と思う。妊娠なんて生物活動の最も根源的なものなのだから、己の生命力を最も頼りにすべきだ。

助産院は妙なペンションというか、大人用の幼稚園というか、不思議な感じはするが、病院よりずっと緊張感のない印象だ。HPに載っている情報をチェックすると、入所できるか不安であったが、実際に聞いてみたら、思ったほどハードルは高くない。

きつい遠州弁を用いる、きっぷのいいおばちゃん助産婦がざっくばらんに説明してくれた。
どんな修羅場になっても、明るく演習弁で発破をかけてくれそうな、パワーのありそうな人で、こういう人がいれば安心できそうだ。 院内助産院というのはなかなか丁度良さそうな感じで、過度の医療行為はなるべく使いたくないが、必要以上に医療行為を拒むというのにも頑固すぎるし、という我々のスタンスに適合していると思う。

体重制限等、今後も越えなきゃいけないハードルも多いが、ここで産めたら幸せなんじゃないかと思う。


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