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2012/6/30(土)

DVD「さくらん」

ツタヤで借りたビデオを見る。
これでもか、っていうくらい我の強く、勢いのある女性アーティストたちが集って作った作品。 脂が最高に乗っていた時期の安野モヨコ作品を原作にして、写真家の蜷川実花が監督、音楽が椎名林檎。主演の土屋アンナもハマリ役な感じだった。

各分野の奇才が集って一つの作品にまとめていく。こういう作品を作るのに関わった人たちは楽しかっただろうな。

マンガの映画化って、ストーリーを無理に詰め込んだり、あえて別世界を作ろうとしすぎて本当に別物になっちゃうような失敗作が多いように思うが、本作はまったく違和感を感じられなかった。蜷川実花に映画化してもらうために作った原作なんじゃないの?と思ってしまうくらい。 安野モヨコの描いた世界が、極彩色を使う写真家の手にそのまま乗っかってすごいことになっている。大変楽しめた2時間。

主人公は、とにかく抗い続ける。おとなしくしてりゃあ良いのに、ってところでも我を通していく。
この映画の製作に関わっている女性たちは、それぞれ個性の強い人たちと分類されるのだろうが、この映画が作られたときはそれぞれ活動の最盛期で、やっぱり時代の何らかの風潮を反映しているはずだ。共通したイメージはある。それが主人公の生き様にも共通しているのだろう。
平成のお姫様は、白馬の王子様を蹴散らしてでも自分で幸せをつかんでいくものらしい。


マンガ版も読んだら、映画がけっこう忠実にストーリーたどっていてビックリした。

2012/7/1(日)


イケアに買い物へ。
このお店のシステムは、訪れるたびに感心する。よく考えられた工場のラインに流れる生産物のように、お客さんがフロアを流れていく。 従業員は最小限でも、サービスを犠牲にすることなく、あるいは提供するサービスを取捨選択して、たくさんのお客さんを呼び込んでいる。レジのところで待っていれば、お客さんがお金を運んで来てくれるシステムを作りあげている。

世界企業たるイケアは、たぶん世界中で同じような商売を展開しているのだと思う。まぁアメリカとヨーロッパなら同じ売り方で良いと思うが、日本の場合は文化も住宅事情もちょっと違う。
これまでイケアのショールーム見て、素敵だけどこのまま真似はできないよなぁと感じたのはそれが原因だと思う。


だがイケアも、日本市場を研究し始めているようだ。ショールームのベランダが、見たことあるような広さになったり、本棚にドラゴンボールが全巻並んだり。

地球に住んでるのは西洋文化圏の人たちだけではない。
日本市場を研究することを入り口として、いろんな文化の人たちにも家具を売ろうとしてるんだろな、という意思を感じた。


PC収納用の折りたたみテーブルを購入。


部品点数がとんでもなく多い。日本メーカーなら、これをユーザーに組み立てさせない気がする。
カムを使って、けっこう工夫した設計。

南アルプスあたりの頂きを極めるのも一日仕事なら、隣町まで家具を買いに行くのも一日仕事。やっぱり結構疲れる。
今日は比較的狙いを絞って買い物したので、徒らに疲労するばかりではなかったとも思う。
山登りだって慣れていくに従って楽になるのだから、買い物だって段々効率的にできるようにはなるはずだ。

2012/7/2(月)

今日から7月、会社はなんだかサマータイムもどきの不思議な法令を出し、出社時間が早まったが、会社の命令よりも偉いのが国の命令。
先日の駐車違反により、裁判所へ出頭命令が出てたので出頭してくる。
「今後気をつけてね」と言われて罰金5万円。まぁ、悪気がなかったことは誰の目にも明らかだろうし、まったくの無実でもないだろうし、それ以外に言葉はないだろう。

それにしても5万円。安い額ではないが、たった一つのミスで失った。自分に責任のあるミスもあるが、悪運やめぐり合わせも積み重なった。
まぁ、生きていれば悪いこともあれば、たまにだが良いことだってある。悪運だとしても、変化があったほうがずっと良い。何も起こらずに、退屈平穏なまま人生がおわってしまったのでは、何のために生きてきたのか分からない、ということにしておく。

晩ごはん。久しぶりにスーパーへ買いだしに行く。
茹でるとなかなか火の通らない鶏肉は、蒸すとすぐに火が通る。蒸しすぎてパサパサにならないように気をつけ、3分ほど蒸したのだが、それでもピークを越えてしまった気がする。2分30秒くらいがベストだっただろうか。

蒸した残り汁を利用してスープを。にんにく、たまねぎ、しめじを入れた程度だが、よく味が出て満足。

冷奴には、オクラ、生姜、みょうがを味噌で合え、薬味とした。妻にも好評。

2012/7/3(火)

昨日のスーパーで安かった牛筋と豚バラは、なんとなくカレーでも作ろうかと思っていたが、本日の料理当番は妻担当になる。
圧力鍋使って、野菜とともに牛筋煮込んでくれた。

2012/7/4(水)

どういう料理にしようか迷いながら作った料理。 なんだか迷いの感じられる味となった。

2012/7/5(木)

お土産にもらった讃岐うどん。 流水でじゃーじゃー締めて、ぶっかけにした。自宅で作っても、そのへんのうどんよりだいぶ美味しい。

妻は妊娠したのでお酒を控えている。が、一滴でも口にしたら駄目、というものでも無いらしく、ときおり味見と称して一口ほど飲むことはある。
いま家飲み用にしている、佐久の花の夏酒を飲んでいたら、やはりつまみ飲みされた。そして曰く「濃い。むわっとアルコールの匂いがする」

幼児に言われたのなら申し訳ない感じにでもなりそうだが、これまで散々その濃いお酒を愛飲し、酔っ払い続けてきた人物に言われるとは。
とはいえ、どうやら慣れないと飲みづらい酒をありがたがって飲んでいるというのは、多分本当なんだろう。 その慣れが無くなった彼女からの指摘で気づいたと言えば気づいた。
何言われたって、美味しいことは確かだが。

2012/7/6(金)

冷蔵庫に食材がなくなってきたので、冷凍ものや乾物を投入する。
鶏がらスープは1.5時間ほど煮込んだら、とても美味しい出来となった。

主食はイタリア土産のポレンタ。とうもろこしの粉から作った、原始的なパスタのようなものだろうか。
お湯に注ぎ込むと、びっくりするほど大きくなる。

味は大味というか、食べていて嬉しいものではない。美味しくもまずくも無いが、たくさん食べると飽きてくる。 はっきりとした強いものと組み合わせるとサッパリ感や食感が生きてくるようで、翌日の朝食となったグラタンはとても相性が良かった。


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