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2012/2/25(土)

昨年に続き、O女史の企画する讃岐うどんツアーに参加。やたらと人数が増えて、20人参加。 小さなうどん屋さんも多いだろうから、我々は今や、独力で行列を作る力を手にしたことになる。

神戸からのジャンボフェリーを降り、高松市内はまだ暗い。
朝飯前の一軒目は「うどんの田」。早朝から、小さな店内を混乱に陥れる。 妻が感想書いてくれたので、引用する。

「角煮うどん 限定 10杯。 おっきな角煮と味付け卵。 甘めな角煮汁とお出汁が絡んで美味しい。
手打ちうどん 甘めのお出汁。 うどんも柔らかめ。 田舎うどん。」


限定30食の角煮を買占める。

2軒目は昨年も行った中西うどん。改装されてキレイになっていた。

僕はぶっかけの冷を注文。
10年ほど前から始まる讃岐うどんブームを作ったきっかけの一つ、「恐るべき讃岐うどん」によると、「ぶっかけ」には明確な定義はなく、共通してるのは「かけ」よりもダシの量が少ない。あとは店によって様々、ということだそうだが、この店は大根おろしとレモンをつけてくれる。清涼感が好印象。

妻のメモ引用。この店はセルフ系なのだが、彼女は麺を湯掻きすぎたみたいだ。
「かけとぶっかけの違い。暖めたおうどんに、しっかりしたおしる。 かけはおうどんが柔らかくなるので、茹ですぎ注意。湯切りもしっかりとね。うどんにお出汁がしみてほっこり。 ぶかっけはしこしこさっぱり。
茹でて締めたおうどんに冷たいお出汁に、大根おろしとレモン つるっとしたのどごし。
うどんの腰を楽しむならぶっかけかヒヤアツ?」


続編もあった。

今回はくじ引きシステムが導入される。
あたりを引いた人は次の店で、一玉増やすか天ぷら系を追加する義務が生まれる。

さらに市内を走り、3軒目。このあたりから朝飯と認定して良いらしい。


3軒目 手打ち10代うどんバカ一代

僕は釜玉を注文。麺がガッツリしていて、重たい感じだったな。

妻「手打ち自慢のうどんの腰を確かめるべく、醤油ひやを注文。
麺の腰がしっかりしていて、ムチムチしこしこ。かみごたえがある。噛んでいると小麦粉のあま みがする。
大根おろしとレモンと甘めの醤油ぶっかけでさっぱりとしてるけど、口の中では、腰のあるうどんと歯の対決か続く。」



4軒目 がもう

数ある讃岐うどんのお店の中で、ベスト10に入る程度の有名店のようで、巨大な駐車場から行列ができている。
ここもすごく美味しい。甘めの出汁なのに、しつこさがない。ワンオブザベストだ。


うどんを茹でてもらって

ダシ汁かけて

道端で食べるシステム

妻の感想 「外で食べる名店。お店はほんとに小さいのに、駐車場は立派。
並ぶと、入り口で、めんの量を聞かれてどんぶりにツヤツヤのめんをいれてくれる。そのあとはお会計の前で、トッピングを乗せてお会計。その後、あつあつのお出汁を自分でかけて、薬味をのせて、外へ出る。

濃いめの出汁に、程よいムチムチうどん。
おっきな油揚げがまたジューシー。これまた幸せなコンビネーション。

外で肩を寄せて食べるのもおつ。 うちより小さなキッチンで数百人さばいているなんて!! うちももっと料理出せるんじゃない!?」

讃岐うどんのエラいのが、有名店がちゃんとそれに見合った美味しさを提供してくれることだ。 小麦粉こねた麺にダシかけるだけ。構成はどこにでもあるかけうどんなのに、感動するほどの味の違いがある。東京の行列ラーメン屋は、必ずしもそうではないだろう。評判ばかり先行して、実際味はそれほどでもないことは、よくあることだ。

何しろエラいのが、その商売っけの無さ。これだけ行列ができ、ブランド力もあるのだから、ちょっと値上げしてお店拡張して、支店増やしてフランチャイズ展開、という流れは非常に容易なはずだ。

が、駐車場は行政指導が入ったので拡張しましたが、お店はそのまま昔のままですよー、という感じのところばかり。こんなに行列できたら材料きれるまで機械のようにうどん茹で続ける労働になると思うが、まぁ何しろ欲のないこと。昔から受け継いだ味を再現することに尽くしてる感じだ。



そして5軒目 山越えうどん

前回のうどんツアーで、どの店も甲乙つけがたい美味しさだった。が、一番印象に残ったのは山越うどんだった。 今回の再訪でも、その印象を再確認する。美味しさは同等のところはあっても、確かにここのうどんほどシアワセを感じるところは少ないだろうな。うどんを食べてるというより、うどんに包まれている感覚だ。


妻「やっぱり釜玉山!!!
ふっわふっわの幸せをいただきますo(^▽^)o
また食べにきたい!!!この一体感と幸せ度、どうしたら真似できるんだろう。」

本日は寒く、雨がちな空模様。名だたる名店うどん屋の行列も、いつもよりもだいぶ短いらしい。
予定よりも短時間で回れているが、胃袋が持つかどうか。 攻撃的にうどん屋を攻めるか、温泉でゆっくり休養するかの二者択一は、くじ引きで決められることになった。 結果、向かった先は仏生山温泉。美術館のような、これまで見てきた中で最もセンスの良い日帰り入浴施設へ。泉質も好みだった。
妻「とっても、おしゃれなおんせんでした。 泉質はつるつるアルカリ温泉。」


6 宮武も昨年に続いて。

僕はひやひやを注文。麺は冷やしたほうが美味い、というのを今回のツアーで感じた。同じうどん屋で注文しても、温度によってかなり食感に差が出る。

妻「正統派手打ちうどん。ひやひや、ヒヤアツ、あつあつの元祖。
ヒヤアツも美味しいけど、ひやひやはのどごしつるつる。 宮武のうどんは、切り目が立っていて、4そうぐらいになっている。 こだわりの打ち方の結果こうなるのか。
ムムム。」


7 宮川製麺所も有名店だ

「いりこ出汁たっぷり。製麺所でその場で茹でて、自分でいりこの沈んだだし汁を掛けて、薬味を乗せて食べる。 メニューはかけかぶっかけのみ。 食べ歩きするなら、薬味を入れる前にお出汁を味見するべし! 教訓でした。濃厚なお出汁でした。」


勝負は終盤戦。有名店は暖簾をしまい始める時間だ。うどんを食べ続ける選抜チームと、観光に走る2軍チームに分かれたが、僕は選抜チームを志願。
8軒目は かの香 in 長田。ここも昨年に続いての来訪。 皆でたらいうどんを囲む。
芳醇なダシに釜揚げうどん。なんとなく、シアワセな味の共通点が見えてきたかもしれない。


妻「店内に入ると釜揚げのけむりで夢ごごち。
大きな桶いっぱいの釜揚げうどんを香り高いあつあつのつけ汁につけて食べる。
お出汁の香りとむっちりしたうどんが口の中に広がって幸せでした。」

ということで本日は8軒、八玉。讃岐うどんの多くの店は昼過ぎまでの営業なので、1日8軒というよりは、半日で八軒ということになる。
前回よりも苦しさは感じない。途中で温泉挟んだのと、すべての店で一玉ずつしか頼まなかったからな。 製麺所系のうどん屋さんは、一玉って結構軽いので、不可能な量ではないのだ。


宿泊は今回も島へ渡る。本日のみ参加の二人と別れ、18人が「ブルーオーシャン」号に乗船。
前回行った牛島の隣、本島が今回の目的地。


あれだけ食べたのに、晩飯も食えるから胃袋は不思議だ。
炭水化物は十分取ったから、野菜を中心とした鍋。

今回の参加者は、大別すると関西勢、静岡勢、関東勢に三分される。 関西勢は関西弁について熱く語り、静岡勢は静岡弁について解説する。そういう状況では、関東組は不利だ。

2012/2/26(土)

宿泊したのは大倉邸というところ。町並保存地区として指定されているらしい。
廃村になるところが、手を入れて昔の情景を保存したところということで、夜遅くまで酒飲んで騒いでも、迷惑にならない。 我々向きだったと言える。


近隣を散歩


天狗の足跡。これという特別な話はないらしい。


江戸時代の船用火鉢。ジンバル構造が使われてる


丸亀に戻り、うどん屋めぐりが再開。丸亀駅前の丈八うどん。
讃岐うどんのすべてが製麺屋系というわけではないようで、普通の飲食店タイプのうどん屋もあるということを知った。そういう店でも関東のうどん屋さんより美味いあたり、さすがうどん文化圏。価格はこういう店のほうが高いのね。

妻「始めて椅子に座ってお水が出た。うどんの値段も200円から1000円まである。
今日はトッピングがテーマ。 肉おろしうどんを注文。 しこしこうどんに甘めの牛肉と大根おろしの味がしみる。 カボス酢をかけるとさっぱり美味しかった。 お店にお皿200円というメニューがあった。 お皿の正体は何だったんだろう。」

最後は帰宅手段ごとに別行動になる。
我々高松空港組が最も時間の余裕が無く、昨日行き損ねた金毘羅さん参りは本日も時間切れ。厳冬期の金毘羅山アタックは敗退に終わる。 金毘羅さんって名前しか知らなかったが、海路の神様なのね。行っておけばよかった。


そして最後のうどん。金毘羅山近くのおがわうどん。

「金比羅山の麓にある、細麺系の元祖。
ひやのザルうどんを注文。ザルの上には、ツヤツヤした半透明のいかにものどごしが良さそうなめん。 うどんよりは細く薄い。きしめんを5ミリ幅にした感じ。

冷たいお出汁に、ゴマと細ネギとワサビ。 ワサビが出たのは始めて。 おそばのようにすすると、蕎麦よりもなめらかなのどごし。 カムと気持ちの良い歯ざわりの腰。

うーんこれは、うどんかそうめんか。また、釜玉と出会った時のように、またあたしいジャンルと出会ってしまった。 うどんの世界は本当に奥深い!!!!」


まさかのさぬきうどんソフトクリーム。
ねぎと醤油とソフトの意外な組み合わせは、見てくれ通りまったく美味しくない。
けっこう皆食べているのが観光地たる所以。

珍しく、日曜の割と早い時間に帰宅。何も酒飲んで帰るのが必須なわけではない。

2012/2/27(月)

一発明者としては、今僕が置かれている環境で特許を出願するまでの作業がとても煩雑に感じる。 いろんな人に代わる代わる評価会を開き、お許しを得ねばならないのだが、何でそんな作業を要求されるのか納得できない。
そりゃあまったく意味のない提案をフィルタリングする作業は必要かも知れないが、発明の価値を評価できる権利は、「未来」とか、「市場」とか、そういうものが持っているものだ。現在生きている人間が代理するのはおこがましいことだが、その中では誰が一番その発明の価値を理解しているかというと、現場離れて久しいおっさん達というよりは、発明者自身だろう。

まぁそういう制度だから仕方がない。一生懸命説明するのだが、まず新しい概念を理解してもらうためには結構時間がかかる。その概念にどのくらい価値があるかを理解してもらうためにはさらに時間がかかるので、大体そこで時間切れになる。
新しくない概念を提案すれば、既知なので提案できないと言われ、新しい概念を提案すれば、理解してもらえない。

完璧な提案を出すよりは、彼らにも少しくらい意見を言わせて、参加した気にさせたほうがスムーズに進むのだろうか。そんな社内調整に時間と労力使うよりは、思いついた順にバンバン提案書書いていったほうが、発明者的には気持ちいいのだが。

晩飯は久しぶりに料理権を譲る。買い物に行った近所のスーパーが棚卸しで商品少なかったらしい。
チカはワカサギに似たワカサギでない魚。味も見かけも大差は無いらしい。空揚げは美味かった。

2012/2/28(火)

買い出し行くのが面倒に思ったので、ありあわせの残り物食材を使う。

「あまりにも質素だ」と、我が家の食欲担当者からクレームがつき、冷凍庫からさつま揚げ出してきた。

2012/2/29(水)

だいぶ雪積もった。関東で雪が多いのはこの季節だ。

2012/3/1(木)

昨日から作っておいたおでん。そのわりには味がしみて無かったかな。
食後に明日の荷造りをするため、禁酒令が出るも、やはり食後は眠くなる。


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