■Back ■Next ■Home

2011/01/15(土)

土曜出勤日。
今週は、CADの付属品になったかのように設計作業を続けた。主担当の人たちは会議や調整に翻弄されるので、支援係としては実務に専念。ほぼ残業制限一杯まで働いたが、なんかあっと言う間に一日が終わる。

MKちゃんは風邪気味で一日中寝込んでいたようだが、うどんは打ったようだ。食に関しては本当に見上げた根性である。
かなりきれいに打てていて、そこらへんのうどんは軽く凌駕している。釜揚げと卵の組み合わせも相変わらずうまい。

しかし本場のカマタマに比べるとまだまだ届かないな。ゆで時間、水加減、粉、こね具合等、原因はいろいろ考えられるものの、どこに改善すべき点があるのかは経験を積まないと分からないな。
まぁ、敵は日本全国指折りのうどん屋さんなのだから、一回うどんうっただけで到達できるレベルであるはずもない。

製品を構成する一つ一つの部品は、美しくあらねばならない。
自分の存在意義はこれなんだと、はっきりと主張できる形状であらねばならない。

何がやりたいんだかよく分からない。何を言いたいんだか分からない、何考えてるのか分からない形状。そういうのは美しくない。

設計作業は、それぞれの部品に存在意義をはっきりさせ、その存在意義の組み合わせで全体の機能をはっきり分かりやすくと実現させる作業だ。モノ作りではあるのだが、思考の筋道をなるべく簡潔に円弧と直線の組み合わせで描いていくというような、論述の作業っていったほうが良い気もする。
小説家は言葉を使う。将棋指しは棋譜に表現する。数学者は数式で会話をするし、音楽家は楽譜に残すだろう。機械設計は図面上で論旨を表す作業だ。

この線を0.3mmこっちに動かすとどうなる、なんてことを大の大人が何人も集まって小一時間論議したりする訳だが、実際に0.3mm動かすと別の部品が自己主張してきたり、当初の機能が曖昧になってしまったりするのだ。 各部品たちの言い分が協調すると、全体としても個々としてもパッと見で美しくなる。

そういう、部品たちの歌が聞こえてくるような状態を目指して、日々線をチョコチョコ動かしている。

2011/01/16(日)

久しぶりにクルーズ。
友達が今度沖縄でボートをレンタルする予定だが、操船の経験が少ないため練習させてくれ、ということで冬の海にでることになった。たまにはエンジン回しておかないと、いろいろ劣化してきそうだから、僕としても都合の良い申し出だ。

軽いランチクルーズ、ということになると、未訪の木更津が手頃だが、今日の予報は冬型が午後には更に強まり、北西の風が吹くだろう。


このあたりは雪が降ったらしい。ほんの少し積もっていた。


冬のクルーズは景色が違う。空が青く、水がきれいだ。
遠くまで見渡せ、富士山もこんなところから。

海に出ると、そこまで波は高くない。木更津までは追い波追い風、、行こうと思えば簡単に行けそうだ。
が、帰りはさらに風が強まった中での向かい波向かい風、ちょっと恐い。

友人は羽田お台場方面行ったことないようだったから、割と定番コースへ舵を切る。


この橋ももうすぐつながりそう。

寒い/そうでもない は風によって大きく変わる。風向きと一致する方向へ進む時は比較的ラクだが、逆風だと風速が2倍になって寒い。 風よけのないフライブリッジ艇だから、冬仕様ではないんだよな。

オフシーズンの良いところは予約が簡単なところだ。 ほとんどキャパがないTYハーバーの桟橋もあっさり停まれる。

ハンバーガーはこの店の名物のようだが、初めて注文。どう食べたら良いのか判別しかねたが、この店のほかのメニューと同様ビールのつまみに良さそうだ。

ハンバーガーもほかのメニューもそんなに安くないし、停泊料3000円も癪ではあるが、お店だが、船で行ける少ない選択肢の中で満足度は高いんじゃないかな。ほかの人を連れてきて喜んでもらえるところだと思う。

家まで送ってもらったついでにごはんを食べる。
最近のわが家の流行、ダッチオーブンを使った鶏肉と野菜の蒸し焼き料理は、それなりに時間がかかるものの、それ以上の感動を与えられたようで良かった。

2011/01/17(月)

会社行って何したかというと、ほぼ一日中好きなように線を描いて、時折その線をひいた理由を声高に主張するくらいだ。
汗水たらして畑を耕す訳でもなく、人に頭を下げる訳でもなく、人の嫌がることをやらされる訳でもない。それで給料払ってくれるのだから、会社というのもなかなか不思議な存在である。

2011/01/18(火)

手羽元にてきとーに作ったタレをつけて、オーブンレンジで焼いた。200℃、25分程度だったかな。
てきとーダレは目についたものを入れていくので再現性はあまりないが、毎回けっこう好評だ。 今回は、白味噌、すりごま、料理酒、カルピス原液、唐辛子醤油で構成。 狙ったほど辛くはならなかったが、かなり良い感じだった。

カルピスを調味料として使うのは一般的でないかもしれないが、砂糖や蜂蜜は普通に調味料として使われているし、ヨーグルトだってソースにも使えることを考えると、調味料として使ってもそれほどおかしくはないと思う。 砂糖溶かすよりも水溶液としてのカルピスの方が扱いが便利、という意図で使ったが、乳酸菌も隠し味のどこかに効いているかもしれない。

2011/01/19(水)

人事異動に伴う送別会。数年間同じ部署にいた元同居人がまた別の部署へ戻っていった。

水曜だからか誰も2次会へ行かなかったが、僕自身はなんだか良い感じに酔っ払った。ブリ刺しにブリしゃぶ、不思議な団子が〆になる鍋というコースで、焼酎を中心に飲んだ。何を話題にしたか、天候とか日常とか技術論とか、大した話題では無かったとは思う。

2011/01/20(木)

2011/01/21(金)

制限一杯の残業が続く日常でノー残業デイ。ほっとするというより拍子抜けの感がある。

久しぶりに本屋行ってマンガコーナー覗いてきたが、だいぶ知らないマンガ、マンガ家が増えたなあ。一頃は平積みされてるマンガはなんとなくイメージついてたものだが。 何点か購入。

こうの史代「平凡倶楽部」

ネットで連載していたエッセイ(?)に加え、小林よしのりの雑誌に連載していたいくつかのマンガを加えた作品集。

なんか、超豪華。それぞれの作品が軽い日常の出来事を綴ったものだったりするわけだが(日々考えている重いテーマだったりもする訳だが)、確かにエッセイの本道なのかもしれないが、それを毎回いろんな表現方法、いろんな切り口で表す。それぞれびっくりするような実験的手法だが、この人の図解能力のうまさは抜群だからなぁ。なるほど、と思ったり微笑ましかったりする。幼児が遊ぶような発想で名人芸を繰り広げると、こういう作品になるのかな。 ミクロラプトルの絵が可愛かったり、こうのさん福本マンガ好きなんだと思ったりしていると、マンガのために人生があるのかみたいなギクリとすることも描いてあるので油断できない。

これから何度も読み返すと思う。表現するものをもつ人が、表現する手法をもっているとこういうところまで到達する。

平凡倶楽部
ネット上の作品の公開は一部になったのかな。

上野顕太郎「さよならも言わずに」

ちょっと本屋に平積み去れていたが、上野顕太郎って平積みされるような作風だったっけ?と違和感を持っていた。この本は本来の実験的ギャグマンガではなく、死別した妻に対する追悼作品なんだな。溢れる感情を綴った作品。

母の葬式を思い出した。読んで良かった。デフォルメ、比喩表現を多用しているように見えて、実際作者が感じたまま表現しているのではないかと思う。
こういう状況って誰にも訪れ得るから、他の人にも一読を進めたい。この作品も、表現技術を磨いたきた人が、表現すべき事態に出くわしてしまった、という感じだな。


にほんブログ村 アウトドアブログへ   にほんブログ村 料理ブログへ
■Back ■Next ■Home