今週末は八丈島旅行。まぁ、特に大きな目的はない。久しぶりに同行する旅仲間との宴会旅行である。
金曜日は残業せずに家に帰り、支度して焼きそば食って出発。
到着後は、いつになく真面目に行動。天気が良いうちに八丈富士を登った。
お昼ごはんは遅めになったので、軽くしようということに。
八丈島漁協による魚を無料で食べさせてくれる謎のイベント、海遊魚祭が開催している。このお祭りはやっている時とやっていない時があるが、オフシーズンのけっこう長い期間開かれているようだ。
ここで食べた刺し身が目茶苦茶美味かった。高いお金払ってもなかなか食べられないレベルのお刺し身だと思うのだが、これを無料で食べさせてくれるなんて、どういうことになっているのだろう。
その他、焼酎も飲み放題。黄八丈を作っている「磯崎酒造」さんが廃業をするといううわさを耳にした。黄八丈、けっこう好きなのに残念だ。
夕方、本体と別れて釣り。ここ数日はあまりパッとしないようで、防波堤ものんびりモード。八丈島のおっちゃんたちは優しく、まぁ魚もお留守なようだったので色々教わった。
おっちゃんたちの言うとおり、夕方も16時を過ぎると群れが回ってきてムロアジがパタパタ釣れ始めた。地元のおっちゃんは、本当に釣れる時間だけ来てヒョイヒョイと何匹か釣って帰って行くのだから効率が良い。やっぱり地元の釣り人にはかなわん。
今日もガーデン荘は楽しい晩餐。
1時頃、うたた寝をするまで酒を飲んでいた。長いことおしゃべりをしていたはずだが、何について語っていたんだろうな。
閉宴後、酔い醒ましに裏見ケ滝温泉入りに行った。
スーパーで総菜買って、熱帯植物園でお昼ごはん。
朝からひどく降っていた雨も止んで来た。
そして今回の八丈島旅行のメインイベント。鉄壁山地下要塞の見学。
鉄壁山地下要塞というのは、太平洋戦争末期、硫黄島の陥落後に日本軍が司令部の予定地として築き上げた基地、ということだ。
山の中腹に、延々と洞窟が掘ってある。
このところ、硫黄島の本をよく読む。かの島の、まだ遺体も多く回収されていない洞穴のことを想像する。
いや、ここの要塞のほうが多分条件が良い。火山の大地を掘るのと違い、もっと自由に掘れそうだ。その結果、高さも2m以上あってそれほどの圧迫感を受けない。
司令部用の要塞のようだから、居住性はかなり良い。水も豊富に出るだろう。
あるいは、もしこの要塞が攻撃されていたら、と考えてみる。 地形的にこの山は、硫黄島の要塞よりもよっぽど洞窟を掘りやすいかと思う。となると、ちょっとやそっとの爆撃では被害を与えられないだろう。 ずいぶんと奥まった場所にあるので、硫黄島のように大兵力を以って攻めることも難しそうだ。詳しくは分からないが、文字通り難攻不落となって、多くの死者が出る野ではないかと思う。こういう地下要塞が用意に落ちないことは、その後ベトナム戦争でも立証されている。
しかし、米軍がここを攻める必要があったかというと、それも不思議だ。もう本土まで爆撃機が届くし、八丈島が防衛最前線といっても、八丈島迂回していけば大艦隊を東京湾に送れそうなものだが。実際、八丈島はほとんど攻撃されずに終戦迎えているので、この恐るべき大要塞も何のために作ったんだか、滑稽な存在ではある。
今回は飛行場で解散。帰りに焼き鳥屋へ寄る。
味付けが濃かったが、安い割りに美味しいお店で満足。
ビール作りのキットを買ってあったことを思い出した。パックを開けてみると、酵母も付いている。瓶と王冠に打栓機はあった方がいいが、ペットボトルでも何とかなる。あとは樽と砂糖があれば作れるようだ。
にわかにビール作りを決意する。
終業後、ポリタンを探し回る。
確実に売っているのは家から3〜4km離れたホームセンターだが、家を素通りして買い物行くのは面倒だ。いくつか、外の店を探しながら帰る。
会社そばのスーパーでは見つからず、途中駅のホームセンターは閉店していて、最寄り駅そばの金物やさんも閉店。
結局、確実においてあるホームセンターまで足を延ばすことになる。いろいろ寄り道したもんだから、閉店間際にチャリンコ飛ばして何とか購入。だいぶむだなエネルギー使った。まぁそんなものだろう。
というわけでビール作りを始めた。古いマンションの水道水じゃ不安だ、というのもあって、水を20L分煮沸させて冷ますのが面倒。 酒作りは雑菌との戦い、ということなので、消毒液で洗ったりそれをゆすいだり、熱湯で殺菌するのも面倒。だが最初の挑戦ということもあって、案外真面目に作業をする。 雑菌をシャットアウトする弁を、見よう見まねで作った。
さて、うまくできあがるのか。
普段は「ボジョレヌーボーなんてサッパリしていてあんまり美味しくない」とか云ってるくせに、MKちゃんはボジョレー買ってきたので洋風料理。
鶏モモ肉に適当に味付けをして、オーブンにほうり込んだらやたらろ美味しくできあがった。火加減が良かったのかな。180℃25分+210℃5分。
リゾットは作ってもらった。市販のクラムチャウダーに手を加えたらしい。
ボジョレーはけっこう美味しかった。「新酒でこれだけ香りあるのだから、2010年は期待できる年なのかな」とのこと。
わが家の酒精たちは2日目、まだ活発な活動を見せない。頑張れ。