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2010/10/9(土)

数字として書き出して見ると、人生ってかなり短いということが実感できる。これまで生きてきた何十年かを参考にすると、もう人生もだいぶ何割か過ぎたな。

まぁ、その短い中でも、できることって多いんじゃないかと思う。1年前のことを思い出しても、5年前のことを思い出しても、ほんの少し前のことにしか感じられないが、やっぱりその1年なり5年なりの間に、いろんなことをやってるんじゃないかと思う。
まぁ、短いながらも、何かを目指して生きて行けば、案外できることもあるはずだ。そういうことを意識して、短い人生楽しんでいこうと思う。

第3回目となる恋人契約会議をようやく開催。人生の短さなどを共有できた。

近所の飲み屋の中で、比較的遅くまでやっていそうなところへ。 じゃんけん割り引きサービスは、店員がわざと負けてくれる。

珍しく四号瓶の焼酎が空かず、ボトルキープすることになった。

2010/10/10(日)

いつもは山に登ったりカヤック乗りに行くのをデートと称しているが、本日は水族館へ行くので、社会的にもデートだと認められやすいのではないかと思う。

予報よりも天候の回復は早く、相模湾の向こうの富士山とフリーズした駐車待ちの車の列を見ながらのお昼ご飯。
人の多い観光地の中で案外空いていて、ゆっくりと食べられた。

とりあえず、イルカショーは見逃してはいけないものらしい。
僕は野生動物に人間の芸覚えさせて喜ぶような趣味はないが、まぁ先方がそこまで望むなら別に構わない。一生懸命鍛えた芸に対しては、相手が人間であれケモノであれ賛辞を贈るべきである。

最初に見たのは、不思議ないでたちをしたシンクロのお姉さんとイルカの織り成す、不思議な世界観のショー。見事ではあった。

次のショーは、体育会的に飼育員のお兄さんお姉さんによるショー。
オキゴンドウは迫力がある。



何しろこの相模湾大水槽がよかった。 いつまでも眺めていたいと思う。実際30分以上座り込んでいたんじゃないかともう。シュノーケリングじゃないから、30分魚を見ていても苦しくならないし。
五十嵐大介「海獣の子供」が想起される。あのマンガにも物語の舞台として登場しているのだから、この水族館をよく調査したのだと思うけれど、作品を読んだらやっぱりこの水族館は来たくなるな。

エイ類の態度がでかかったが、そんなにエイって頻繁に泳いでいるのだろうか。海底に寝てる印象だけど。
逆に、ここのイワシは可哀想だ。普通はこんな高密度で大型魚いないだろう。 大型魚に食われるシーンは目撃できなかったが、夜中にでも食われてるのだろうか。

あまりきれいでない海にたくさん浮かび、もっと景色をげんなりさせているミズクラゲ。丁寧にライトアップされると、随分きれいに見える。なんだかずるい。


標本をマクロレンズで


館を出ると夕方のきれいな富士山が


山登っててもきれいだったかもなぁ

明日に備え、これから車の運転をする必要があるのでお酒が飲めない。 飲み屋行く訳にも行かないし、ラーメン屋じゃちょっと面白くないかなというあたりで、インドカレー屋でナンを食す。
水族館歩きでだいぶ疲れたが、香辛料のお陰で元気が出てきた気がする。

2010/10/11(月・祝)

僕にとって、五竜岳というのは相性の悪い山なのかもしれない。計画を立てるたびにそれほど天候に恵まれず、まぁまた今度にしようということになる。

まぁそれでも良い。この3連休もそういうことになったが、晴天が1日でも嘆くことはない。日帰りだって冒険はできる。
というわけで、2週連続で沢登り。先週の初沢登りが大変印象的だったので、寒くならないうちに是非もう一度行きたい。

コース選びは重要だと思うが、先輩が沢登りのルートガイドを山ほど貸してくれた。その中から今回は多摩川の源流、一ノ瀬川水系の黒槐沢をたどって笠取山への登頂を目指す。
多摩川にはいつもお世話になっているからな。何しろ多摩川の河原はわが家の庭だと勝手に認定しているくらいだ。

中央道を勝沼で降り、青梅街道を通って一ノ瀬高原へ。途中の巨峰の果樹園は早朝で購入できず、少し残念。頂上で食ったらさぞうまかっただろうに。


へっぴり腰という言葉がよく似合う

身支度を整え、8時ごろ出発。おおむね計画どおりの範疇。 ガイド本によると、しばらく登山道を歩いた後に入溪とあるが、登山道はこれから登る沢沿いだし、起伏はないので歩くのもそう問題は無さそうだ。登山口から即沢に入る。

すると、もう苔だらけのメルヘンの世界。まぁ歩く分には並行する登山道を歩いた方がだいぶ速いだろうが、沢沿いを歩いた方がずっと面白い。 案内板によると、この苔は鉄砲水なんかが起こると流れてしまうもので、苔むしているのは沢が良好に保たれている証拠、とのことらしい。

しばらく歩いて、登山道が横切る箇所がガイド本言うところの入溪地点。 ここで、3人程度の中年パーティーが沢登りの準備をしている。 途中、休憩している時に先行してもらったが、ほぼ同じルートを行ったようだ。 川沿いで我々が参照したのと同じガイド本のコピーも落ちていて、ポツポツは人が来るコースのようだ。

今日のコースは、高度感のある滝登りのようなものはほとんど無い。道なき道であることには変わりないが、右岸を歩き左岸を歩き、沢の中に足突っ込んで歩いていけば、特に怖い思いもせずに進んでいける。ザイルがあった方が良いんだろうなというところも無かったし、行き先も基本的に本流をたどって行けば間違いは無い。

先週の沢登りで結構たくさんキノコが見れたもんだから、今週はキノコの図鑑を買ってきて持参。食べられそうなキノコを発見するたびに、ザックを降ろして大休止、キノコの同定に取り組む。
最初に見つけた美味しそうなキノコの群落は、調査の結果ツキヨタケであることが分かった。最も中毒例の多い、代表的な毒キノコ、とある。 最初に同定できた美味しそうなキノコが毒キノコだとは。 やっぱりキノコの世界は甘くないなぁ。食い意地の張った同行者は、非常に悔しがり、しばらくブーブー文句を垂れていた。


ナメ床もけっこう多い


上部の方では、少しずつ紅葉


これは食えるか?

美しい渓谷の中で、同行者はキノコを発見するたびに食べられるかを気にしている。そのたびに図鑑を取り出していると、さすがに時間がかる。
すると今度は、空腹でイライラしてきたようだ。まぁ自業自得だといえるが、少しペースを上げて頂上でラーメンを食べよう。


多摩川源流もいよいよ大詰め

ガイド本によると、源頭部では本流を積めず、北へ向かう枝沢をたどると良いようだ。が、その枝沢はどれだか分からず、だんだん北東方面へ曲がって行く。本流は本流で最後薮こぎすれば良いみたいだが、途中適当なところで登れそうなところを登ると、5分ほどの笹薮歩きでわりとスムーズに登山道へ出た。
相当頂上まで近づいていると思うのだが、最後まで笹の中に水の流れがあった。どこから流れてきているのやら。

そこから頂上まではすぐ着くつもりだったが、思ったよりも登る。それでも15分くらいの歩きだったんじゃないかと思う。

頂上で富士山見ながら棒ラーメン。棒ラーメンって普通の袋ラーメンよりも失敗するイメージがあるが、案外美味しいじゃないか。
二人分100円ちょっとで買えるシアワセ。



稜線を西に進むと、山梨県による笠取山山頂の立て札。そういえば雲取山でも埼玉県、山梨県、東京都でちょっとずつ違う場所に標識立てているが、ここもそうなのだろうか。
埼玉県側の方が標高は高そうだが、景色は山梨県側の方がずっと良い。

急坂を下り切ると、何やらやたらと整備された道がトラバースしている。 こんな山奥に工事車両が入った跡だと思うが、治水工事とか公園整備だろうか。周囲の道は公園のように整備されている。

その道を東に戻ると、多摩川の最初の一滴がしたたり落ちる、水干に出られる。我々が登った道もそのまま登り詰めればそういう場所があっただろうが、ここはちゃんと標識として示されている。これからもよろしくお願いしますと、なんとなくお参りをしておく。
付近はけっこう紅葉していてきれいだった。


最初の一滴。
暗くてマクロで、あんまりうまく撮れなかった。


小さな分水嶺。多摩川、富士川、荒川の3つの分岐となる。


あとは下山するだけ。笠取小屋からは、さらに道が良くなっている。
つづら折りもやたらと大回りするバリアフリー登山道。

この道も、多摩川源流となる沢沿いだ。我々と、脇に流れる水は、どちらが早くわが家までたどり着くだろうか。

キノコの気持ちになって歩いてみる。こういう枯れ木は、内部は菌糸が張り巡らされているのだろうな。そう思って枯れ木の回りを一周してみると、でかいキノコの群生が見つかる。

おぉこれはシイタケっぽいぞ。さっきのツキヨタケとは明らかに別種だが、図鑑を頼りに調べてみてもやっぱりシイタケだ。収穫してもって帰ろう。

帰りは青梅街道を東進し、丹波で温泉。ソバを食う。
3連休最終日は中央道も激しく渋滞しているので、八王子を過ぎるまで峠道を突破。絶対渋滞しない道で、中央道を走るより早く着いた気はするが、運転は疲れる。

中華料理屋さんで晩ごはん。 居酒屋よりもリーズナブルで、しかも美味しい。

今週も充実した週末だったなぁ。

今回参考にしたガイド本。「沢登り」ではなく、「ウォーターウォーキング」という新しい概念を提唱している。
沢登りのようにロープを駆使して滝登りしていくのではなく、沢を歩くことを楽しもうという、従来の沢登りと一般登山の間に主眼を置いたようなガイド。 けっこういい狙いなんじゃないかと思う。

ウォーターウォーキング:そのウェブページ

2010/10/12(火)

さて。
昨日収穫できたシイタケ、これは本当に食べても大丈夫なのか。

購入した図鑑によると、椎茸と間違いやすい毒キノコはツキヨタケ、でもこれが確実にツキヨタケだというのは昨日見つけられて、収穫した推定シイタケとは明らかに違う。ツキヨタケの傘は半円だったが、この椎茸は円形の傘だ。
ツキヨタケを見分けるには、割くと黒い点があるのが特徴とあり、昨日のツキヨタケには確かにあった。収穫した推定椎茸にはその黒い点がない。ほぼ、シイタケと考えて間違いはなさそうだ。

が、一部には黒い点がないツキヨタケもあると言う。
そう言われると困ってしまう。黒い点があればツキヨタケ。それは分かった。でも、黒い点が無くてもシイタケではなくツキヨタケかもしれない。
食べられるものに○がついているなら良い。その印がついている物を食べれば良い。×がついていないキノコでも食べられない物があるとなれば、×の印ではなく、○の印を探さねばならない。

というところで、黒い点以外の印を探す。と、特徴的なのが、シイタケの柄はストレートなのに対し、ツキヨタケにはツバがあるという。これは幼い時から枯れるまであるはっきりとした違いのようだ。
これを確認すると、収穫したキノコは、スーパーで売ってるシイタケと同じようにまっすぐストレートだ。これでもう完璧にシイタケ。よし、食べよう。

焼いて食ってみそ汁にいれて微塵にしてアケビに挟んだ。
味は、スーパーのキノコをはるかに凌ぐな。さすが野生。何が原因でこれほど違うのかは想像しかできないが、野生のキノコはなんか豊饒だ。直径が2倍くらいあるが、そのあたりも差なんだろうか。苦労した甲斐があった。

普通、だいたいの趣味の入門書には、「一見難しく見えるかもしれないが、実はこんなに簡単で身近なんだ」と主張するのが筋だと思うが、キノコはそうではないようだ。

キノコは注意が必要だ。調べれば調べるほどそんなことが書いてあるので、確かにその通りなのだろう。

しかし、そんな危ない食材なのに何故挑戦する人が後を立たないかと言えば、美味しいからだ。ハイリスクハイリターンな食べ物だが、一歩一歩知識を増やしていくしかない。

その第一歩として、とりあえずツキヨタケとシイタケの見分け方を会得した。これは、最初の一歩に過ぎないが、確実に今、一歩進んだ感じがしたぞ。

2010/10/13(水)

2010/10/14(木)

今書こうとしている特許はそれなりの自信作だった。
現在広く使われてる技術とは大きく異なるアプローチをにより、著しい小型化を実現できそうな方法で、けっこう一生懸命考えて成立させたものだ。 特許を書くためには従来の技術を紹介する必要があり、分かりやすく説明するための従来例も見つかった。

あれ?狙いどおりの流れになったはずなのに、なんかおかしい。従来例1と従来例2を組み合わせると、だれでも簡単に思いつきそうな形になっちゃってる感じがする。想定どおりの従来例を見つけたのに、今回の方法と形が似過ぎてる。これでは、組み合わせ容易と思われてしまう。

この、「組み合わせ容易」というのがくせ者だ。
どんなに独創的な大発明だって、似ているものはどこかの分野に必ずといっていいほどあるだろう。(似ているものがまったくない発明は、成り立たない可能性が強い。)で、似ている従来技術を複数組み合わせれば、そのまったく新しい大発明にとても近いものはできる。特許文献なんて相当たまっているから、その中のものを自由な組み合わせで、説明できない技術なんてないんじゃないか、という気もする。

公知例調査って、真面目にやればやるほど不利になるとも言える。実際に登録された特許だって、ほとんどのものはもっと調べればなんらかの技術の組み合わせになるだろうと思ってる。

誰も注目してなかった従来技術AとBの組み合わせで、現在広く使われている方法よりも優れた効果が生み出せるなら、それは十分独創的な発明だし、世の中に対して有用なはずなんだけどなぁ。特許制度ではそういうのは評価しにくいようだ。

第一、従来技術AとBを調べてきて、それを組み合わせましたという考え方をして生み出した訳じゃない。小型化を計るには今までどおりじゃだめだと考え、従来技術Aを一つ一つの要素に分解し、再構築して作り上げたものがたまたまBに似てた、というだけなんだけどなぁ。

まぁ今回のアイデアも、何かしら限定を加えて書こうと思ってるが、期待してたよりも小ぶりな発明として扱われてしまいそうだ。 それよりも、早く製品化させたいな。特許で大きく守れなくても、真似されるまでのタイムラグでそれなりに利益得られれば良いのだからな。


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