船の清水ポンプがだいぶ前から調子が悪い。 みてみるとポンプなんてブラシモータに圧力感知スイッチがついただけの、そうそう複雑なものでもないようだ。買うと高いし、なんとか修理を試みた。
症状としては、スイッチをいれた瞬間にブレーカーが落ちる、というもの。 いろいろ見ていくとこれは、バルブや管のつまりではなく、モーター自身の問題。さらに分解を進めると、ロータが錆び付いて回転しない、という問題であることが判明。モータのコイル自体は、そう高い電気抵抗ではない。回転を始めるとコイルのはたらきで電流が流れにくくなるが、ローターが固まっているのでそれが起こらずに電流がたくさん流れる→ブレーカーが落ちる、という症状だったようだ。
それなら、きちんとロータが回転できるよう、サビをとってやれば良いのだが、腐食の程度がだいぶ進んでいた。いろんなところが劣化していて、部品自体が痛んでいる。こりゃある意味寿命かな。
話を聞くと、たぶん空気中の湿気で痛んだのだろう、とのこと。
船に乗せるものは電装系がすぐにだめになると言う。使っていないと、けっこうすぐに駄目になるらしい。
モータもそれなりに水密構造だが、何度かメンテナンスで空けたみたいだし、そういうのもあるだろう。
これじゃ仕方がない。新品に交換だ。マリーナに在庫があったので、それを買ってつけておいた。
半日つぶして作業賃が浮いただけで、あまり安くはならなかったが、勉強にはなった。
とにかくこれで料理もしやすいし、海水浴後にシャワーもできる。今年は船に力をいれていこう。
細かいことも含めて、その週末にやりたいこと、やるべきことをいくつか羅列しておくと、そのうちの6割くらいできる。今週もそんな感じ。
4月の日本酒研究会。わりと直前に開催を決めたが、それなりに参加者が集まった。
久しぶりに僕がメインで料理を作った。あとは焼き鳥とかサラダとか。
今日の日本酒は、雄町を使った純米吟醸「鍋島」、同じく備前雄町の純米生原酒「鏡山」、僕が松本で買ってきた信州銘醸の吟醸純米むろか酒、これはお米は美山錦だ。
鍋島がもっとも好評で、信州銘醸と鏡山は似た系統の味、その2つもおいしかった。
自家製どぶろくも出品。少し加糖したら、またちょっと発酵して先週よりもおいしくなったと思う。自己評価では思ったよりも良い出来だ。
日本酒にはお蕎麦が似合う、ということで、ざるそばをゆでた。
デパートで買った、一袋500円の高級そばと、近所のスーパーで買った、一袋100円ちょっとの安物の食べ比べは、「確かに味は違うし、デパートもののほうが高級な感じがしないでもないが、満足感はそんなに変わらない。スーパーのもので十分おいしい」というものだった。
デパートもののコストパフォーマンスの悪さを示す、とりあえずの一例。
帰宅すると恋人が来ていて、珍しくメソメソしながら汁物ばかりの献立を作っていた。
一眼レフの動画撮影で撮ったドラマを放映しているというのでみようと思い、テレビをつけると、西原理恵子の半生を特集した番組をやっていたので、釘付けになる。
かなり気合の入った、とても良い構成の番組で、見終わった後もしばらく放心。
NHKにも熱烈な西原信者がいるに違いない。数年前からそう睨んでいる。
鴨ちゃんの親友ドイ、ネコ、浦戸の漁港、子供たち、淑子の若いころ、雀王様戦の映像、鳥頭気候の映像、戦場の鴨ちゃん等、マンガ作品ではお馴染みの場面や人物が映像で見られ、イメージが広がる。
彼女の人生と作品群が怒涛のものであることは十分に認識しているが、そのことを改めて確認した。
この作品も別次元ですごい。西原理恵子は、不世出の表現者だと思う。 マンガ家の中にも、マンガ好きと、そんなにマンガ好きでないのといるようだが、西原理恵子は相当なマンガ好きだ。 対戦相手の人選がすばらしい。マンガ文化を開拓してきた重鎮たちや、1時代を作った人、今まさに売れてる人、この人どうなんだ?というような絶妙のポジションの人達を対戦相手に選んでいる。 これってマンガ好きにとってはものすごい贅沢な企画だよな。 重鎮って、藤子不二雄A、ちばてつや、やなせたかしという日本人なら誰でも知ってるようなレベルで、その人達を笑い者にしようというスタンスだ。他のジャンルでそういうのって考えられるだろうか。 小説なら夏目漱石や芥川龍之介を呼び出して、本人の前で斎藤美奈子が痛烈に突っ込むような感じか?それを客集めて、ライブでやるのだからな。
この連載、ネット上でログを公開しているのを見たことあるが、マンガよりもそのライブの方が数倍おもしろそうだ。
実際見てみたかったのたくさんあるぞ。生のジョーやカイジ描くところは是非見てみたい。
マンガをライブで見せるというのは、江口寿の作品でそういうアイデアがあったが、江口寿も対戦相になっている。それも生で見たかったなぁ。映像化されないかな。
次はどんな対戦相手が選ばれるのか、非常に楽しみだ。こうの史代が左手で描くとか、マンガ家デビューしたこともあるらしい山田詠美とか、いろいろ勝手に期待している。
連休前なのに出張生活。荷造りの妨げになるかと思ったが、けっこう効率的に準備できた。