今週末は富山まで出稼ぎ。寝不足ぎみで頭は働かないが、肉体労働を手伝った。
太巻きが豪華だった。ウマイ。
恋人の部屋に入るという行為を生まれて初めて行なったが、丸一日かけてその部屋から生活感を消していき、最終的に空き部屋にした。
それなりに作業は進んで、良かったと思う。
数年前まで住んでいた寮に似ていて、ちょっと懐かしかった。
対価はディナー。
彼女のお気に入りのフランス料理屋さん。住宅街の中にあり、夫婦で営む小さなお店で、アラカルトでおいしい料理が注文できる。
特に白ワインは素晴らしかったぞ。香り高く、ワイン単体で飲んでもうまいし、食事とケンカすることもない。ワインを形容する言葉あまり知らないのだが、これまで飲んだ白ワインの中で最も美味い部類だ。
サーバーやってた奥さんと食後に話したのが印象的だった。 食事中は客席を一人で切り盛りし、神経を行き届かせてテキパキと対応する姿を見せ、有能で素敵なお姉さんという感じ。
それが都内のお薦めの料理屋さんを聞くと、なにか野性的な目になって、熱心に教えてくれる。
いや、基本的に上品で丁寧なんだけど、仕事上のサービスの一環という感じで話しているというより、心の奥底から発する迫力みたいなものを感じた。
このお姉さんも食べること大好きなんだろうなー。きっといろんな店を食べ歩き、研究して、一つの店を紹介する裏でも様々な細部を想像しているに違いない。
このお店は、サーバーの修行していた奥さんと料理の修行していた旦那さんが一緒になって作ったらしいが、美味しい物が本当に大好きで、センスもある二人ですというのが強く感じられるお店だ。
そんなレストランを作ったお姉さんが紹介するのだ。教わった店は、まず間違いなく、とてつもなくおいしいだろう。
公園の鳥見小屋でカモを眺めつつ、パンとケーキをかじる。
やたらと雰囲気の良い公園にやたらと雰囲気の良いスタバだ建っていたが、これは官民の共同事業なのだろうか。富山っ子のおしゃれスポットらしい。
カモたちは、食ってるか寝てるかの二つに大別できる。サラリーマンよりも気楽な生活をしていそうだ。 外敵なんて人間とネコくらいだろうし、草食動物って割と楽なのでは。
雑用を果たすついでに、海を見てきた。十数年前に野宿をしたと思われる海岸だ。初めての長期旅行、たぶん僕の人生で最も印象的な旅行だったので、細部にわたるまで忘れるわけはない、と思っていたが、そこまで鮮やかに覚えているわけでもなかった。
とはいえ、この砂浜で犬の散歩してたおっさんから能登半島の話や国道の話を聞いたなぁ、なんか2時間くらい話し込んでたよなぁ、なんてことを思い出す。
そういえばこの近辺の、何の変哲もない景色は、どこか見覚えがある。夢の中にいたかのようなあの夏の、どこかで通った海辺の風景だ。
引っ越し、掃除ともに予定どおり終わった。はるばる出向いた程度には戦力として機能したのではないかと思う。
まぁ、こういう作業は本人がやるより良いのだろうな。いちいち思い出に浸る必要はないし。
職場の仲間とお食事。
まさかと思うが、名目は新年会である。
横須賀線が武蔵濃過ぎになって、予想以上に便利になった、ということに気づかず、だいぶ遅刻した。 そもそも、集合場所の駅を間違えていた。
久しぶりに自宅で自炊。
深夜、家なしになった恋人が転がり込んで来た。しばらく居候。
まぁ、明日から僕は出張で留守なんだけど。
出張先にて。キヤムラ君と昭和の空気を残す定食屋へ行った。
「鎖国上等」「箱庭で勝負だ」「アンチグローバル」「我々はニュアンス」といった結論が出て、めでたく終宴。ノー残業デイにたらたらビール飲むのは良い。
割と早めに仕事が終わったので、家に帰れた。途中、新宿で晩飯。
呼び込みに釣られて適当に入ったら、なんだか割高な感じだった。
特に不満がない、という程度のおいしさだが、価格的にはうまい寿司食えるんじゃないか、というくらい。
迷った時は、自炊の方が公開が少ない。
20時30分の通勤バスを逃す。次は45分後、日付が変わるまでに帰れなくなるかもしれない。
なんだかオロオロしていたら、通りかかった先輩が車に乗せてくれることになった。
まぁ、駐車場もやたら遠く、15分以上歩くのだけど、無事に21時30分の新幹線に間に合った。