■Back ■Next ■Home

2010/2/27(土)

皆で、富山までおいしい物を食べに行こう、という計画。
もともとは寝台列車に乗って行こうというつもりだったが、寝台特急北陸は、もうすぐ廃止になるらしい。 鉄道マニアたちの駆け込み需要が沸騰し、残念ながらチケットが取れなかった。

代わりに使ったのは深夜バス。最近の貧乏長距離旅行の主役になっている、サードパーティのとても安い路線を利用。たしか、形態としては公共の交通機関ではなく、ツアーとしてやっているようなやつだと思う。なので、集合場所も路上のてきとーな感じで、雨が降っても待合室がない。
しかし車内は意外に快適だった。割と詰め込まれているのだが、深夜バス専用に設計されており、妙な座席だが便利に作られている。夜行にしてはよく眠れたと思う。

富山着は朝6時頃。雪はほとんど無い。今週はあたたかったということで、一気に溶けたらしい。

氷見まで移動して朝ごはん。巨大な鰤が水揚げされている漁港のとなりの食堂。
寝ぼけた頭にアラ汁がうまい。 こりっとした刺し身もうまかった。臭みが全く無く、脂が乗っていてしかも身が締まっている。


食材の買い出し。
氷見の観光市場で最も高いブリの半身を買う。8.2kg、半身なら1万円くらい。
他のブリがキロあたり1500円程度なのに対し、こいつは2000円以上。ほかのブリよりも明らかに肉厚。


温泉、食材の買い出しを終え、宿のあたりまで移動。
宿泊は桜が池 自遊の森というところのコテージ。
潅漑用らしきダム湖の周囲が公園になっていて、温泉やクライミング施設がある。クライミング施設のとなりがおにぎり屋さん。ファストフード店のようだが、けっこう有名らしい。
確かに周囲は田んぼの海、米は間違いなく特産品だろう。味噌汁とおにぎりで、ちょうど良くおいしかった。

ヨッテカーレ城端

1時間ほどボルダリングに挑戦。
やっぱり身体の使い方覚えていないなぁ。腕の力がなくなったころにそのことを痛感し、しっかり考えなきゃと思うのだが、そのころにはもう根本的に力がなくなっている。
友人たちを見ていると、あんがい女性の方がちゃんと登っている気がする。腕力も必要だが、それよりも力の使い方のほうが重要みたいなのだが。


皆でお料理。お腹がすいたぞ。
ミズダコさばくのも大変だった。化け物と戦ったかのような印象
富山のお酒スペシャル


ブリの胃袋。哺乳類のモツと大体同じ味、同じ歯ごたえ
下品な味付けの方が似合うかも


刺身はブリとイカ。スルメイカだったかな
ブリ4kgぶんの売れ行きはすさまじく、あっと言う間になくなる。


カマがついてきたので焼く


ブリのなめろう。とてもおいしい。アジや白身とはまた違う濃厚さ


2010/2/28(日)


あれだけ食っても、朝になれば腹が減る。
氷見うどんは、のどごしが上品な麺で、こういうのもおいしい。

奮闘の結果、ほぼすべての食材を完食。


世界遺産、五箇山が近いので見に行く。
これは建築様式が選考基準なんだっけ?そのあたりは詳しく調べていないが、とりあえず絵になる建物ではある。

火縄銃の展示も見学。
改めて考えると、こんな道具で武田騎馬隊を破った織田信長は凄いよな。 一発打つと次の玉まで時間がかかるというのは、知識としては知っていたが、想像するとこれは怖い。

発射するまでの作業が多い。その作業を、自分を殺しに突撃してくる騎馬軍団の前で、冷静に行えるのか。 火縄の長さが悪ければ発射しない気もするし、火薬の量にも気を使うだろう。雨で濡れれば使えないのだから、朝露で濡れた、お茶をこぼした、その程度で打てなくなるし、火薬が多すぎたら暴発するかもしれない。
めでたく発射できたところで、当たるとも限らない。外してしまったら、次の発射準備の前に突撃されてしまう。 当たったとしても、一発かすめる程度では騎馬隊の突撃を止められない気がする。(発射音でびびらす効果?)
一対一では、鉄砲兵よりも騎馬兵の方が勝率高そうだ。鉄砲隊も相当の習練が必要だ。
やはり、例の三段構え戦法と、鉄砲の数をそろえたからこその戦果なんじゃないかと思う。


五箇山豆腐のお店でソフトクリーム。濃厚な豆乳の味。

日本酒研究会のメンバーとしては、やはり生産現場を見に行かなくてはならない。
富山の酒造の中でも高級ブランドとして知られているらしい、満寿泉さんの酒造をたずねた。

周囲一帯は、景観保護区域として整備されている。 昔は菱垣廻船の基地として栄えたらしい。

10年前の自転車旅行の時に野宿したところの近くだが、特に記憶に残る風景には出会えなかった。なんとなく、特に見えた煙突は見たかもしれない。


とても甘い香り


かなり低温で発酵させる。雑味を避けるために、本当に発酵させたい箇所のみを発酵させるらしい。

試飲。確かにどれもうまい。
同じ銘柄での飲み比べは面白い。生か火入れしたか、寝かしたか、米をどの程度削ったか等、全然味が違う。 日本酒も文字通り生き物だからな。 数年寝かせた古酒は、ウイスキーみたいな雰囲気になってた。食事に合わせるというより、酒自体で楽しむとよさげ。
純米の生酒が安くておいしかったので一本購入。


大吟醸のかなり高いやつも飲ませてくれた。
全部飲んでも良いよと言われたが、さすがに飲めません。
けっこう酒が回った。

買える間際、酒造の社長が通りかかり、蔵を見せてもらった。

これが凄い。
数十年前からの満寿泉の大吟醸酒が、ずらっと並んでいる。 さらに、世界各地のいろんな高そうな酒が。数万円、数十万円のワインなんかがごろごろしているようだ。

しかし、ほかのお酒は金出せば買えるけど、一番貴重なのは満寿泉のコレクションだという。それは確かに自分で積み上げて行くしかないからな。
日本酒もワインに負けないはずだという信念のもと、そのような行ないを続けているらしい。

うーん。なんかすげえもの見せてもらったな。格式の高い博物館にでも行った気分だ。
地方の富豪はすごい。

商売として元が取れるかどうかは分からない。 が、こういう散財の仕方をする人がいないと文化って育たないのではないかと思う。 たくさんお金がかかりそうだが、お金があるだけじゃこういうのできないもんな。そのへんの成金には真似できない。趣味とか、伝統とか、そういう積み上げが必要だ。


酒造見学はその近所の酒屋さんに仲介してもらったのだが、その酒屋さんも随分と格好よかった。 東京ではめったに味わえない種類の富がある。

酒造見学はおもしろいな。またどこか見にいこう。


駅ビルの食堂で。

富山ってやたらご飯がおいしく、名物がたくさんあるなぁ。
この二日間で、かなり効率的に各所を回って、おいしい物を食べられたと思う。


電車で鱒寿司

2010/3/1(月)

会社行って、帰りに立ち読みして、食材買って、部屋掃除して、洗濯して飯作って風呂入って寝た。
まっとうな生活って感じで素晴らしいなぁ。

2010/3/2(火)

1000円。

2010/3/3(水)

820円。

2010/3/4(木)

700円。
また今週もずっと出張だった。3日間もいると、定食屋のローテイションが一巡する。

2010/3/5(金)

食材費は300円程度?
最近ほとんど料理していない。慣れてるときは、トイレに行くときほどの面倒くささも感じなかったのだが、今は料理するまでに「よっこらっしょ」というような感覚がある。


にほんブログ村 アウトドアブログへ   にほんブログ村 料理ブログへ

■Back ■Next ■Home