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2009/12/26(土)

マリーナの忘年会に参加。お相撲さんがきていた。
釣り好きが少ないマリーナだが、近くに座った方は釣りの名人だったので色々聞いた。

2009/12/27(日)

友人の鎌倉散歩に同好。

銭洗い神社。
お金を洗うと、そのお金が何倍だかになって帰ってくるらしい。 とりあえず、ポケットに入っていた洗えそうな物を洗っておく。
レンズのキャップもよく無くすし、5倍になって帰ってくると嬉しい。

大仏ハイキングコースを少し通って大仏へ。
20円追加料金を払って、大仏内部に潜入。鎌倉時代の工法に思いを馳せる。
確かに天然岩のような人工物だが、大仏内部を登攀するのは敬虔な心が足りていないと思う。

長谷駅前のすてきなカフェでランチ。 ランチというよりは、ビール飲んで騒ぐ。


酒を飲みながら妖怪の製作。素敵なカフェに似合わない。
酔っ払って大声で笑ってる我々がこの場の雰囲気に相応しいかはおいといて。

鎌倉ハム、そしてビールを買い食い。海辺で飲み直す。

女オンナ女と書いて、「かしましい」と読むんだっけ。
今回の参加者は、女性3人に男2人。まぁ女性陣はよくしゃべる。しゃべるばかりで、なかなか進まない。 まぁ別に良いのだが、こちらはかなりゆっくり歩いているつもりでも、気づくと100mも後ろでペチャクチャやっている。さらに、鎌倉の街は100mも歩いていると、彼女たちの気を引く素敵なお店があるようで、すぐにつかまる。一見単なる住宅地でも、所々に個性的な雑貨屋やら喫茶店が散在していて、歩いていて退屈はしないだろう。
武士の都の代名詞なはずだが、今や女性ウケの良い街になっているのだなぁ。

寒くなってきたので鎌倉駅へ戻る。

さて、これからどうしようか。
中華街行ってみるかという案もあったが、結局わが家で鍋をしようということに落ち着く。まぁ、ある意味予想どおりだ。 移動しながら宴会してるだけと言えば、割と正確な表現である。

中華街へ行き損ねたので、鍋は中華風にしよう。にらやらキクラゲやらもやしやらを入れた。
最後に作った太麺のラーメンも、コショウが利いておいしかった。

2009/12/28(月)

宿泊者は3人。なんだか、先週あたりも見たような光景だ。

近所のインド料理屋さんでカレーを食す。ナンうまい。

ほぼ一日かけて明日からの登山準備。
最大3泊4日分の食糧計画を考えて、レンズを拭いたりした。 いつもは会社終わってから慌ててパッキングをするが、時間をかけると丁寧に見れる。それでも時間が足りなくなるから、準備なんていくらでも時間をかけられるのか。
たまにはチェックをしておくと良いし、期待も高まってくる。


2人で3泊。焼酎1L、ワイン500ml、ウイスキーと日本酒350mlずつにセーブ。 きりがないからな。

2009/12/29(火)

厳冬期の鳳凰山はいつか行ってみたいと思っていたが、いよいよそれに挑戦する。
ちゃんとした登山は割と久しぶりかもしれない。

今日は夜叉神峠まで、約1時間の行程だから足慣し程度の気楽な日程だ。
明日薬師岳小屋で31日に下山、天候によっては薬師岳小屋に連泊し、初日の出をみてから1日に降りてくる、という日程。


バスから

甲府駅に9時半ごろ到着、10時発の芦安行きバスは1時間ほどで約1000円。
芦安から夜叉神峠までは予約しておいたタクシー、1台3000円程度。バスに同乗していた若者一人捕まえて、3人で割れたので一人1000円程度にできた。夏とそんなに変わらない交通費なんじゃないかと思う。
夜叉神峠の駐車場は7割程度埋まっていた。峠までの道に、年末年始に雪が降るのは少ないというから、自家用車で来てもこれないことはなかったかな。(下山時は雪だったが)

完璧な青空。雲一つなく、風も無い。登山口のあたりには、雪も無い。けっこう暑くなりそうだ。 それなりの標高のはずだが、太平洋側の年末年始はこんなもんだろう。


登山口のあたり


標高100mほど上がる


もう100m。


さらにもう100m。だいぶ雪が増えたかな


到着

荷物はけっこう重いが、13時頃順調に到着。歩きやすい道だった。
これで今日の行程は終わりなんだから楽なもんだ。 小屋泊まりだが自炊寝具なしでいくつもりなので、荷物はテント泊とそんなに変わらない。

ここしばらく、飲んで食ってばかりだった。体の中に溜まった悪いものが、汗とともにずいぶん出て行った気がする。

ビール飲んで昼寝。出してばかりじゃいかんから、もう一度悪いものをためる。

夜叉神峠小屋は、随分小さな小屋だ。南アルプス一小さいと書いてある。 今夜の宿泊者は我々を含め4人。1階が食堂、売店で寝室は2階。広々使えて快適だった。

一見気難しそうなご主人は、もしかしたらすごく親切なのかもしれない。こちらは素泊まりのはずだが、甘酒お餅に干し柿みかんと、ぼーっとしているとドンドン薦めてくる。下手すりゃお酒も奢ってくれかねない。
山小屋を嫌い、テント泊をえらぶ人も多い。まぁ繁忙期ならそのとおりだと思うが、冬の山小屋は雰囲気もよいし快適だし、僕は大好きだ。

夜叉神峠小屋でみかんを

チーズフォンデューって簡単で山向きなんだなぁ。
アボガド持って行ったら、狙い通りよく合って美味しかった。

夜叉神峠から鳳凰三山

2009/12/30

北岳

きれいに朝日が見えた。
が、天候の変わり目がやってきたようで、その後は雲が増える。8時ごろ、夜叉神峠を出発。

1時間強で杖立峠。「杖を立てる」は「休憩する」という意味だったはずだから、休憩峠ってことだ。 その後も山火事跡、苺平、南御室小屋と、1時間前後で名前のついた土地に出るから休憩はとりやすい。

富士山は木の間から

杖立峠を過ぎたあたりから風が吹き出す。地形的な変化というよりも、寒気が入って来て天候が崩れるという予報だったから、時間的な変化だろう。

道は、ほとんどが単調な登り。十年ほど前の秋に登ったはずだが、ほとんど覚えていない。
気温は、まぁ氷点下は行っているのだろうが、登り一辺倒で汗をかくので、けっこう薄着。東京の街を歩いているのとそんなに代わりがないくらい。
アイゼンは最初から装着。夜叉神峠からの最初の30分は、ところどころ土が露出する箇所があったが、その後は完全に雪に覆われる。


冬山で昼飯は取れず、行動食。歩いてはお菓子を食う。


南御室小屋。ここから最後の登りで、気象条件も厳しくなる

砂払山は本当にギリギリ森林限界から頭を突き出したピーク。
だが、森林限界を抜けると状況は一変し、強風にさらされる。所々の難所は、風が収まった瞬間でないと抜けられなかったりする。


砂払山を越せばすぐに薬師小屋に到着。


薬師岳まで往復してくる。


残念ながら雲に囲まれ、展望は無い。
ものすごい風でものすごい寒いのだが、写真では伝わらない感じだ。

晩飯は鍋。豚肉を味噌漬けにして持って来たのが大成功。 焼酎はお湯割りにしてチビチビ飲んだら、だいぶ経済的だった。

外は風が強い。降雪なのか地吹雪かは分からないが、とにかく雪が待っている。 夜景を撮影するのは難しそうなので、20時の消灯で就寝。

2009/12/31


朝日は奇麗だった。
日の出から数分経つと雲に囲まれ展望は無くなる。こういうことって何度か経験している。

けっこう迷ったが、結局降りることにする。 もう一泊する物資と日程はあるのだが、今日粘っていても、それほど天候は回復しないようだ。

連泊する場合は、観音岳か地蔵岳まで往復してきて、あとは昼寝して蕎麦でもすすっていようという感じだが、今日は晴れないだろう。景色が見え無いんじゃあ風雪に耐える気にもならない。
明日も、大体今日と似たような天気のようだ。初日の出は見えるかもしれないが見えないかもしれない。 20人程度の同宿者たちには、連泊するかもと言っていた人が結構いたのだが、彼らが皆下山してしまったというのもある。

冬季のこのコース、思ったよりも縦走する人は少ないようで、大抵は観音崎あたりまでの往復、あるいは北側からなら地蔵岳の往復のみの人が多いようだ。観音岳と地蔵岳の間はトレースも少ないらしい。
薬師岳小屋から下山するなら、来た道を戻って夜叉神峠へ降りる人が多い。年末年始はトレースも多く、砂払山を越えてしまえば樹林帯の単調な下りだ。案外あっさり降りられる。
入山者も多い。数十人と行き違ったが、彼らは小屋で年越しするのだろう。


登るときよりも雪が増えていた

小屋を10時に出て、14時半に下山した。休憩含めて4時間半。
思ったほど苦労し無かったなぁ、という印象。順調な登山だった。 来年か再来年か、今度は天候の良い時に行って、青空の北岳、甲斐駒なんかを眺めたいね。

タクシーで芦安の温泉郷へ。市営の温泉は休館中だったので、「岩園館」で入浴。1000円でいろんな風呂には入れるが、バスの時間が1時間後なのであまり関係ない。

甲府行きのバスは16時過ぎに発。天候が悪いのは山の麓までで、甲府盆地に入ると晴れていた。


レンズが曇った

ちょこちょこお菓子をほお張りながら歩くのだが、下山するとものすごい空腹を感じた。 肉食いたいよなぁ、ということになって、甲府駅のバス停付近にあるこじゃれたホルモン焼き屋さんへ。 肉厚の牛タン、トロトロのホルモン等、腹がはちきれんばかりに食った。

たった12時間前は、吹雪のアルプスの山頂直下の小屋の中でお茶を飲んでいたのに、21時には帰宅できた。 標高差1500m近く降りて、タクシー乗って温泉入ってバス乗って、焼き肉食って高速バス乗って電車乗って、すごく効率的だったな。

一寝して年越し蕎麦。今年もお疲れさまでした。

●2005年 11月鳳凰三山 登山記

薬師岳小屋 南御室小屋HP


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