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2009/12/12(土)

掃除して、パソコンしてた。案外冷蔵庫に食材が残っているので、それを消費する。

こうの史代「この世界の片隅で」

この作品を解説したサイトを読んで、自分の読解力のなさを認識。始めから再読する。

この人、絵うまいよなぁ。
他の作品でも、言葉を使わずに絵だけで物語を進めていく、なんてことをよく行なう。ほんのさりげなく描かれた小物ひとつで登場人物の言葉にならないような心情を表現していたりするので、じっくり読まないと読み飛ばしてしまっている。

出世作となった「夕凪の待・桜の国」でも、ほとんど1駒の無駄もなく、いろんな伏線張っていたから、しかもその伏線が、何度か再読しないと気づかないように描かれているから、何度か読み返していたのだが。

戦争時代の世界の歪みを「左手でかかれた世界のようだ」表現し、なんと実際に左手で描いていたらしい。タッチ変わって雑になったな、くらいは思っていたが、そんなことやっていたとは。左手で描いても絵上手いから、そんなこと気づかなかった。
西原理恵子が福本伸行の絵を、「ちばてつやが左足で描いたような」と表現していたが、足はともかく、こうの史代は左手で描いても並のマンガ家よりも絵が上手い。

あるいは、ここまで絵を大事に描く人が、そんなアクロバチックな表現を使うとは、ものすごい覚悟を感じる。こうのさんのの人の描く女性は、基本的にほのぼのとした日常なのだが、時折とてつもない覚悟というか、深い業というか、そういうものを見せるが、こうのさん自身、そういうところが多分にあるのだろうな。 (女性は一般的にそんなものなのかもしれない、と思わせるところがすごいと思う。)

こうの史代さんとか、五十嵐大介とか、寡作ながらも手作りで(アシスタント使っていなそうな)作品作っているマンガも評価され、求められているというマンガ文化は、やっぱりまだまだ素晴らしいと思う。
文化庁メディア芸術祭受賞おめでとうございます。 (ヴィンラントサガが大賞ってどうなんだろ。プラネテスほど良くない。というか、まだ主人公の物語としては方向性が見えてないと思う。)

月刊こうの史代
こうの史代の新作が読みたいなぁと思っていたら、こんなところに描いていた

こうの史代【平凡倶楽部】
この連載も初めて見た。肩の力を抜いたエッセイ的なものだが、自由奔放に技巧に走っている。

オールタイムベスト『この世界の片隅に』
こうの史代『この世界の片隅に』下巻
「この世界」解説。作品を何度か再読してから見よう。

夕凪の街桜の国(こうの 史代)読書ノート - ただのにっき(2004-11-09)
「夕凪」解説。作品を何度か再読してから見よう。

こうの史代ファンページ 掲示板
作者も良く書き込んでいて、裏の解説なんかをしてくれるが、ネタばれしないようにチェックするタイミングが難しい。

2009/12/13(日)

姉がお世話になった上司をもてなしたいということで、姉の上司、家族とともにクルージング。
軽く船に乗って海からの警官を楽しんだのちに、天王洲のブルワリーでお昼ごはん、というプラン。

どこに行くか。まだ行ったことないところで手頃なところとして、墨田川と荒川を結んだリバークルーズというのに興味がある。

いろいろ調べてみると、高度成長期のころは東京中のずいぶんな内陸まで水運を張り巡らせていたようで、意外なところまで船で行けるようだ。荒川と墨田川も2カ所でつながっていて、船で往来できる。 点前の合流点である墨田水門から旧ナントカ川を回るコースを狙っていたが、マリーナの人に聞いてみると、潮位にもよるが僕の船じゃ低くてくぐれないのではないか、とのこと。今日は遠い方の合流点までは行く気がしないから、別のコースにしよう。初めて船に乗る人って、あまり遠くまで行かなくても満足してくれるみたいだからな。

短い距離に見所が多い墨田川を軸とする。そこから、神田川を遡って行けば神田界隈まで行けるらしいから、行けそうだったら行ってみよう、という狙い。


勝鬨橋。戦前の東京は、すべて隅田川流域に発展してる、という見方もできるのでは。


今日は潮位が高かった。けっこうギリギリでくぐる

まぁおおむね狙いどおりにできたんじゃないかと思う。
神田川方面へは、残念ながら橋が低く、くぐれず。今日は、岸壁をみると結構潮位が高くなっている。神田川の入り口、屋形船に囲まれた柳橋は、僕の船ではギリギリ無理そう、という感じだった。潮が引いていると気ならば行けるかもしれないので、今度またチャレンジしてみよう。


神田川の入り口、柳橋。これを越えられれば、あとは水道橋あたりまで行けるらしいのだが。


この日の潮位(芝浦)。+140cmくらい。
あと50cm下がれば何とかなりそう。
次はそういう日を選んで行ってみるか。

ほとんどの行程が、僕自身は行ったことのある水域。墨田川流域でプレジャーボートに公開された3カ所の船着き場の場所を確認できた。何かには使えるかもしれない。
あと、隅田川沿いにガソリン入れてくれそうな台船があった。調べてみよう。


T.Y.Harberブルワリーの利用は2度目。姉たちは、つい先日に来てばかりらしい。(船で行ける店の選択肢は少ないのだから、取っておいてくれれば良いのに。)

姉の上司は、とても真面目で親切、上品な方だった。ずいぶんお世話になったらしいが、もうすぐ日本を離れるとのこと。伊勢神宮やら軍艦島やら、日本の各地に行ってずいぶん勉強した、という話を聞いた。 イタリアで知り合ったパオラに似た人柄だったな。


明日からまた出張生活なので、食材を残さないように使う。
組み合わせを余り考えず、セロリでも茄子でも切って、強引な豚汁を作ったが、あまり違和感のない、意外な美味しさだった。けっこう何入れても良いみたいだ。

2009/12/15(月)

2009/12/16(火)

コンビニ弁当はけっこう割高だと思うが、外で酒を飲むよりは安い。 部屋の無線LANは調子悪いし、自炊できないし、他のホテルにしても良かったかなー、などと思う。
まぁ、出張中は、仕事くらいしか楽しみがない気もする。

2009/12/18(木)

久しぶりに帰ると、冷蔵庫に野菜がない。そういえば使い果たして出てったのだった。
なんかてきとーにありあわせのつまみをこしらえ、酒を飲む。 燻製って全然風味が落ちない。一番保存に向かない「熱燻」という手法なのだが、それでも劣化が少ないようだ。 燻製すばらしい。

2009/12/19(金)



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