まぁ、掃除なんて滅多にやらないので、たまにやると時間がかかる。
しかし今日はけっこう頑張って、久しぶりに気合の入った掃除をした。だいぶ人間の生活に近づいたな。
会社の仲間とクルージング。職場の仲間を通じて、他部署の先輩やら後輩やら、七人集まった。
そういうきっかけになるのはとても良いことだと思う。その中の一人は、船舶免許を持っているので、いつもより心強い。
今日は三崎あたりまで行って見ようかと思う。昼飯食べて帰ってくる、という程度の狙い。
海況は、波は静かだが、霧で遠景が霞んでいる。空は晴れていて、条件は良い方だと思う。
GPSの調子が悪く、電波を受信してくれない。前回、魚探もなんだか正常に動作していないようだったが、どこか接触が悪いのだろうか。
ということで、三崎までの海路も周囲をみながらの沿岸航法ということになる。 まぁ、何度か行ったことあるし(いや、無かったかもしれないが、初めて通る地域は一つも無い。だいぶ慣れて鍛えリアだ)、東京湾内での自位置特定ならなんとかなるだろう。
湾奥から三崎まで行くには、そう何通りもあるわけではない。本船航路を避けつつ、風の塔→第2かいほ→観音崎と南下して、剱崎を大きく迂回していけば良い。
本当に波が無く、ほとんど揺れない。乗船者たちは発泡酒飲みながら楽しそうにしている。 観音崎あたりで、あまり船がいなかったので本船航路を横切る。ここからは昔よく利用していたマリーナのコースだ。順調に三崎港入港。 着岸もそれなりにスムース。桟橋はおおむね埋まっており、横抱きにさせてもらう。ここは、指示するおっさんがいるので彼に従えば良い。
昼飯はどこで食うか。
まぁ食うところはたくさんあるが、三崎の町をふらついていると、とても活気のある魚屋さんがあった。丸一商店、丸一水産というところ。
三崎というとマグロが有名だが、その店では相模の海の近海物ばかり並んでいる。まさに、地産地消のここでしか味わえない魚たちだ。
その隣に直営の食堂があって、魚屋に並んでる魚を指名するとさばいて刺し身にしてくれるシステムのようだ。
行列ができていたが、この店は当たりだろと思い名前を書いておいた。 しかし、あまりに時間がかかって出港時間が気になる。残念ながら別の店へ行った。
そのお店は、三崎の平均的な食堂なんじゃないかと思う。
小さな、そこそこおいしい、そこそこの値段のお店で、特筆すべきほど秀でた点もけなすところもなく、それなりに満足。
慣行市場でソフトクリーム買って、来週用のマグロの食材を買って、14時ごろ出港。
今回の挑戦は三崎港での給油。
マリーナで入れるより多分安いという以外にも、東京湾の湾口での給油を覚えておけば、新島や下田あたりが標的に入ってくる。一度やって、おぼえておきたいところだ。
三崎港内のやや東側に、一見してそれとわかる台船があるので、そこへ横付け。台船の隣に泊まってたタンクローリーで昼寝するおっちゃんを起こして入れてもらった。マリーナより少し安い。 今後は愛用しよう。
せっかくだから、相模湾側のぞいて、城ヶ島一周しようと思い、西へ出港。
午前とは状況が一変して、大波。波高は2、3mくらいだろうか。荒馬にのるよりも上下する。
周囲を見ると、漁船なんかは普通に走っていてスゲエと思ったが、ゲストたちはどちらかというとビビってる。この船の初相模湾航海だが、無理しても仕方が無いので、30mも進まずに引き返した。
三崎港内から、帰り道の東側はだいぶ状況はマシだ。やっぱり西から西南の風が入ってるみたいで、城ヶ島から東側は、波は高いものの、ビビるほどではない。フルスピードは出せないけど、15ノットくらいは出せる。
往路との違いは著しい。
たとえば自動車なら、来たときにはとても快適に走れた道路が、帰る時には振幅3mで波打って、スピード出すと車がひっくり返るんじゃないの?というようなことは、まず起こらない。せいぜい道路が混んで、倍の時間がかかるとかその程度だ。でも海だと、まったく安全に来た道を、また同じようには帰れなくなることが日常的にあるようだ。
僕が経験した中では荒れてる部類だが、たぶん海ではよくある程度の変化なのだと思う。周囲の船も、そこまで慌ててる緊張感は感じられない。我が船内も、リラックスした時間を楽しむ状態ではなくなったものの、対処できる範囲内だろう。
まぁ、びっくりするような変化だが、「大自然の変化は偉大で、恐い」と結論づけるまえに、人間側にもやることはあると思う。
むしろ、正しい知識と経験、判断力があれば、だいぶ付け入るスキはあるな、と感じた。
本当に荒れてる時って、大型タンカーは別として漁船やプレジャーボートは海に出られなくなるが、今日はそうではない。確かに場所によっては僕のクルーザー程度なら転覆させかねない波はあるとしても、港内では船外機つきの一人乗りの船がのんきに釣り竿たらしていたりする。風裏に逃げ込めば、それなりに進める。
恐いのは大自然の脅威というよりも、人間の無知、判断ミスだと思ってる。
その判断力をつけるために、こうしてちょっとずつ経験を重ねている。
今回は、やはり本格的に荒れたわけではないようで、東京湾に入り、観音崎を越え、といくつか条件を重ねているうちに、波や風は徐々に弱まる。燃料に不安は無いし、あとは機関が無事に動いてくれれば大丈夫だ。
帰り道は、京浜運河を行くことにした。少し遠回りになるので迷っていたが、行きは景色の変化が少なかったことに加え、帰りは波を避けたいからという大義名分もあるので、そちらを通る。まぁ横浜港内に入るほどの時間は無いが、時間はなんとかなるだろう。
京浜運河の景色が好きかと言われるとうなずき難いが、一見の価値はあると思う。船からしか見れないし、三崎あたりの自然岸とまったく違い、同じ県下にあるとは思えないほどだ。
羽田沖あたりまでくると、もう波はだいぶ穏やかだ。夕日と飛行機を見ながらのクルーズ。
今日も夕日ギリギリの時間になってしまったが、無事航海終了。お疲れさまでした。
帰る間際、エンジンに異音がしたと思ったら、エンジンカバーが脱落してしまってたということだ。トラブルとしては小さいが、また修理費がかかる。致命的な誤操作や整備不良があったとは思えないのだが、やっぱり何かしらあるんだな。船は車に比べると使用環境苛酷だし、自動車産業ほど進んでいないだろうし。
まさにこういう本を求めていた。 船の免許とって、レンタルでも自艇でも、とにかく海に出る。そうすると気づくのだけど、案外船が着けられる場所って少ない。沖を走って戻ってくるだけなら良いのだけど、どうしても、どこかに上陸したくなるのだが、じゃあどこに行けば良いのか。案外その情報が手に入らない。 過去、港湾案内とか、こういう本とかで調べてきたが、ユーザー側の視点ではなく、どうも分かりにくい。結局、マリーナの人にアドバイスもらいながら、自分で手探りで覚えていくような状況で、とても不安があった。
これからは大丈夫だ。小川さんのこの本は、まさに知りたかった情報について、詳しく解説してくれている。複雑な東京湾のどこを通ったら安全か、どこに行くと楽しいか、そういうことが全部書いてある。
本って便利だよな。これまでは、たぶん同様の知識を得るには、マリーナでベテランの知り合い作って、何年か教えてもらって身につける必要があったのだと思う。それが、何度か熟読すれば、少なくても知識としては入るのだから。
しかも著者の小川さんは、同じマリーナの人だ。(偶然だが会社まで一緒だ)なので、この本で解説されてるエリアは、そのまんま僕の船でもいけるエリアだ。(一部の狭い運河は無理そうだが)
小川さんはいつもニコニコしてる優しい人で、この本読んでいても人柄がにじみ出てくるが、まぁそういうことは関係なしに、長年欲しかった情報がまとめられた一冊だ。
この日の航海ではマリーナから借りたが、自分でも欲しいので帰港後即買い。
丸一水産で買ったマダイの干物。結構安かったので購入。タイの干物なんて初めて食べた。
ちょっとしょっぱかったかな。
特許会議にて2件提案。いくつかのアイデアのうち、一番しょぼいかなぁと思っていたやつがやたら気に入られた。
カンブリア爆発のように、新しい特許ネタのアイデアが出てきた。カンブリア紀の生き物のように、何割かは生き残れないだろうが。
かきかけの特許を進めるより、そっちの考えに没頭していた。宿題やるのが嫌だから、部屋の片付けするようなものだろうか。
同居人の嫁が来た。明日、彼らは引っ越しだ。
ハンバーグはひき肉を買ったのではなく、鳥の胸肉をフードプロセッサーでひいたので、かなりの粗挽きだ。。大成功とも大失敗とも言えない感じだった。