部屋の掃除をしようと思っていたが、ほとんど何もせず。釣りエサを買いに行って、いくつか雑用こなしたくらい。
久しぶりに船に乗る。
釣りを目的にするのは、購入以来初めてだったかもしれない。
船に乗れば釣れるかというと、それは船長の腕による。魚は海の中に一様に居るわけではなく、むしろ一カ所に固まって居ると考えた方が良いのではないかと思っている。 海の上からは見えない三次元変化があって、潮の流れがあって、そこにいる魚種と釣り方が合わないと魚は釣れない。
広い海の、どこで何が釣れるのか。とりあえず釣り雑誌を見て見当をつける。
豊饒の秋は、東京湾の釣り物も華やかで、いろんな魚が釣れているようだ。期待できる。
まぁあんまり大きい魚釣れる道具持っていないし、イカやタチウオはノウハウもない。アジ、サバ、イシモチあたりが狙い目だろう。
僕自身が船長なので、それほど釣果は期待できないだろうが、何かしら釣れると嬉しい。
マリーナは江戸川なので、釣り場は遠い。東京湾に出て、南を目指す。
まずは木更津沖の水深20mくらいのところ。何隻か釣りをしている船を見つけたので、そこで糸を垂らしてみる。
一投目か二投目で、僕にキスが釣れる。が、その後続かず。移動する。
富津岬の北側に釣船の大船団を発見。みなアンカーを降ろしているので混ぜてもらう。
ここらで僕は船酔いぎみ。竿は出さず、ときおり口を出すくらいで、昼寝していた。
周囲の船はポツポツ釣れているようだったが、我々の船は友人がイシモチ釣ったくらい。一匹なのでわからんが、周りはイシモチ狙いだったのだろうか。オキアミ好きの友人はコマセ釣りを続けていたので、だとしたら釣り方があってなかったのかもしれない。
まぁ、空も海も風も条件の良い、年に何日もないクルーズ日和だ。 海に出てるだけでも良いもんだ。
腹が減った、魚が食いたいという要望だったので、いつものように保田の「ばんや」へ。 だいぶ昼を回っていたので、並ばずに入店。
秋晴れの東京湾は水も済み、本当にきれいだ。
魚の気配もする。ところどころ、魚群ラが立って、そこに海鳥が舞ったりしている。
帰り道、そんな気配のあるところで友人がルアーを投げると、二発目でヒット。
投げにくい竿に回遊魚向きでないルアーなのに、釣れる時はそんなものか。
サバを上げた。シンプルなルアーでかけたので、引きも楽しめたのではないかと思う。
帰り道、空には雲一つなく、海面は鏡のよう。今までみた東京湾の中で、一番美しい天気だったと思う。
日暮れギリギリの時間になって、少し焦ったが。
気づいたこと。
●自作のシーアンカーの効きはイマイチ。要改善。
●僕の船の魚探は、ちゃんと動作していない気がする。調べておこう。
●コマセを船の上で清潔に扱えるように道具立て考えよう。
●やっぱり人手不足というか、人材不足を感じる。
共同オーナーである友人は釣り好きだが、船釣りの知識経験があるわけではない。
彼よりは船釣りの経験がある僕は、船の操作をしているとそんなに釣りに集中できないし、アンカーを降ろして釣りをするときは船酔いに気をつけなくてはならない。釣りする人と船動かす人の両方が必要なのだが、一人でそれをこなすほどには慣れていない。
トローリング覚えようかな。そのほうが簡単かもしれない。
嫁に食わせてはいけない秋サバ。同居人の嫁は、自分の家に帰ってしまったので、同居人とともに食す。
(二人は新居を決めたようだ。忙しい中大変だろうが、良かった。)
禁断のサバ、半身を刺し身に。屋久島では普通に刺し身で食ってるから、「サバには寄生虫がいるから刺し身で食うな」というのは迷信だろう。夕方16時に釣ってすぐに締めてるから、鮮度において首折れサバに巻けていないはずだ。サバは刺し身が一番うまいという意見もたまに聞く。
割と感動的な美味しさだった。東京湾のサバも、どこぞのブランド物に負けていないね。
塩焼きにしたもう半身は、ちょっと焼きすぎた。
今週の出張は今日だけの予定だったが、やはりそうもいかなかった。
午後、打ち合わせが長引いて半日つぶれ、明日も出張。残業禁止の日なので、働いてる時間より電車乗ってる時間のほうが多かった。
帰宅後、同居人が晩飯つくってくれてたのでそれを食う。
先日釣ったキスは味噌漬けにしておいた。
初めての試みだが、とても美味いぞ。素材の美味しさというより、料理の美味しさだと思う。やっぱり発酵がからんでるのかな。上品な風味が出ていて、それがキスに良く合う。
会社の帰り道、元同居人の家に寄り、結婚祝いとして鮭とば渡し、岩清水八幡宮のありがたい片栗粉をもらった。
確かに、何年か同棲したのであんまり初々しさが感じられない。