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2009/9/5(土)

試験終了。ハズした手ごたえがある。

ベルカ、吼えないのか

なんなんだこの話は!
なんていうか、破天荒なおもしろさは。

主人公は20世紀の時代そのもの、そして軍犬。日本軍の軍犬3頭とアメリカの軍犬1頭をルーツにする犬の子孫たちにフォーカスを当てて、20世紀を描いていく。20世紀には、さまざまな愚行と悲劇が国家規模で行なわれたが、それを軍犬という、人間ではないが人間の影響を多分に受ける者の視点から描いている。

舞台は世界中。共産圏と資本主義圏のはざまであったり、北極圏の犬ゾリであったり、メキシコの悪役レスラーが出てきたり。(怪犬仮面いいなぁ。必殺技がイヌ固めなんて、小説にしかできないんじゃないかな。)

イヌよ。イヌたちよ。
おまえはどこにいるのか、と問われ、地球儀がぐるっと回る。数寄な運命をたどるイヌたちを通し、広がっていく壮大なストーリー。イヌたちが地球上を、20世紀を駆け巡っていく。
夢中になって一気に読んでしまった。

昔ジャンプに乗っていた、カブトかぶった犬のマンガを連想するところもあるが、むしろ白土三平のマンガに出てくる忍犬のようだ。お話も、忍者武芸帳みたいに、影一族が影丸のところに集まってくる感じだし。

安っぽい擬人化がされずに、あくまでもイヌとして描かれている。20世紀を語るのに、イヌ歴なんてものまで創作してまで(イヌには暦なんて価値がないともいいながらも)、人間とは別の価値観を持ってるのだよ、というスタンスを取っている。

イヌたちのキャラクターもすばらしい。野性的でありながら、どこまでも忠実で、健気で。
「ベルカ」というのもイヌの名前で、かわいそうなライカ犬として有名な犬(初めて宇宙へ飛ばされた生き物。着陸装置がついていないので死を運命づけられた宇宙旅行をした犬)の後輩。ベルカは宇宙へいって初めて生還したイヌだ。

それぞれが精一杯生きて、死んで、次世代につながっていく。文庫本には犬の家系図がついていたが、ネット上には付録より詳しく書かれているものもあった。確かにそういうのを作りたくなる。
世界地図と、この犬の家系図を参照しながら読むと楽しいんじゃないかと思う。20世紀の年表もあると良い。もう一回読み返してみようかな。

カルピス酒、だいぶ発酵が進んだ。もう甘くなく、炭酸が強い。
美味いかというと、それほどでもないかな。まずくもないが、どう扱えば良いかな、という感じ。

2009/9/6(日)

「今日のごはん」更新。ようやく時制が追いついてきた。


近所のかわらをサイクリングするのは大変よろしい

夕方、友人に誘われサッカー観戦。
ナビスコカップ準決勝2戦目。念願のタイトルへ向け、友人の愛するエスパルスが決勝へ進むことができるか。第1戦は2ー2のドローだったので、この1番にかかっている、というゲームである。

味の素スタジアムは初めて行った。うちから案外近いのは良いが、客席からグランドが遠かった。反対側のゴールが見にくい。本当にサッカー専用スタジアムなのか?

試合は、序盤から両チームともになかなか見せ場を作れない時間が続いたが、前半なかばで東京が左サイド崩し、良いクロスから先制する。 ボール支配率は同じかエスパルスの方が少し上回ってる印象だったが、エスパルス側にミスも多い。攻めても電波の弱いラジオ聞いているような、周波数のあって異なよう名。とぎれとぎれのボール回し。試合終了まで大きな見せ場を作れずに終わった。
友人たち、90分間休みなしに声援をおくっていたエスパルスサポーターには不運な結果。

試合中、一番努力しているのは選手だし、負けて一番つらいのも選手だと思う。ヤジを飛ばされるほど手を抜いているとは思わない。 競技中、気持ちを結果につなげるのだって簡単ではない。気合が空回りしてスキをつかれる、なんてこともあるし。
とはいえ、彼らはプロだ。観客からもらったお金で生計立ててるわけだ。プロなんだから、結果を出す責任がある。結果というのは勝利というのもあるが、観客たちに感動を与えられるかというのが重要なんじゃないかと思う。
感動を与えられるほどの戦いができたかというと、できていなかったと思う。ヤジ飛ばされても仕方がない。

そういや最近同居人見てないな。

2009/9/7(月)

今週は何回出張するのか。
とりあえずホテル一泊。

ホテル泊まればテレビも見る。ワールドカップのヨーロッパ予選、デンマーク-ポルトガル戦をやっていた。

やっぱすげえなぁ。ボールの流れも美しいし戦う姿勢もすごい。ゲームとして面白く、目が離せない。
才能と、積み重ねた努力の上に、気持ちが100%乗っている。大舞台のギリギリの勝負の中で、よくもあんな華麗な技を出せるよな。

日本のサッカーも、ずいぶんレベルは上がってると思う。近所を散歩していて目に入るサッカー少年たちも、僕が小さいころより明らかに上手い。が、世界との差はもっと広がっているのかもしれない。

ポルトガルやアルゼンチンのサッカーの方が、はるかに面白くて美しい。今回のワールドカップ、どう考えてもアジア枠多過ぎるよな。

2009/9/8(火)

一年の大半が氷に閉ざされるような、農業もできない地域。そんな場所に住み続ける人びとは、文明化された都会よりも、果物実る南の島よりも、アザラシやニシンが豊富な、北の最果ての痩せた土地の方がすばらしいと言うらしい。

中二の夏休みで初めてのカレシができて以来、一カ月だって恋人切らしたことがない。
そんな人ならば、恋人がいないことは大変恐ろしい、不安なことなんじゃないかと思う。

それとは反対の立場にある僕からは、恋人がいるという状態が、どう捉えれば良いのかよく分からず、なんだか落ち着きが悪い。安田 悠に恋人がいるのは違和感を感じる。

他人に対しては、なるべくなら誠実に接していたい。同時に、「他人は他人、自分は自分」というような距離感も必要で、その姿勢を濃縮させていくことで生まれるものもある。ここらへん、なんか言葉で表現しにくいが。

恋人というのは、恋人以外の他人よりも近い距離感を求めてくるわけだが、自分と他人の、どのへんの距離感と考えておけば良いのだろう。
乙女な人たちは「そんなの距離ゼロ!一身同体になるほどの距離感に決まってるじゃない」とか主張してきそうだが、まぁそういうわけにもいかんだろう。そんなことをすると、それはそれで何かが失われる。 恋人ができることで失うものだってあるんじゃないかと予想していた。まぁ得られるものも確かにあるだろうが、あながち間違いじゃないと思ってる。何だと問われても、うまく説明できないし、同意も得られなさそうだが。

僕が知っているのは、恋人がいない方の文化だ。とはいえ、イヌイットに豊かな生活があるように、都会にだって南の島にだって素晴らしい文化はあるだろう。
恋人いる生活だって悪いことばかりではないはずで、もしかしたらもうちょっと慣れたら、とても素敵とさえ思えてくるかもしれない。ただ、慣れは必要だろうから、一カ月に一回程度会うペースは都合が良いと思う。

なんだか当の本人が読んだら誤解するようなこと書いてるかもしれない。そして、おそらく当の本人もこの文章読むだろう。上記のような感想は、相手が誰というのは無関係ではないにしろ、基本的には僕自身の問題だろうということを、フォロー的に。

2009/9/9(水)

久しぶりに同居人を見た。何週間か、すれ違っていたように思う。

かつおには、豆腐と卵黄に刻んだタマネギ、醤油をいれて混ぜたソース。豆腐と卵黄の組み合わせは良いと思うが、かつお自体にちょっと臭みがあった。

カルピス酒は、完全に甘さがなくなった。炭酸は少し残っていて、若い日本酒くらい。
アルコール分はそれほど強くない気がする。ビールくらいなのでは。糖分少なかったかな。

うまい不味いでいうと、普通。酸味がだいぶ残ってる。食卓レモンの味か、カルピス中のナントカ酸か。 近い飲み物は、レモン水か白ワインかな。

どう使うかというと、冷やして夏のプールサイドででも飲めば良いかもしれない。あるいは、2次会でだらだら飲むカクテルか。
食事中に飲む酒として飲んでしまったが、レモン水が似合うような献立には良いと思う。和食や枝豆にはそれほどマッチしないが、悪いというほどでもない。

2009/9/10(木)

秩父へ出張。打ち合わせも無事終わる。武甲山が良く見えた。

豚バラをオーブンで焼いた。おいしいが、脂っこいのでたくさんは食べられない。

2009/9/11(金)

出張先から、久しぶりに実家へ寄る。
毎日毎日、違う場所で働いて違う場所で眠る生活である。


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