友人と船の見学に行った。
こういう答えもアリだろうなぁ、というのが具体的に見えつつある。
昼飯が中途半端な時間になってしまったので、晩飯は手抜きの有り合わせ。
昼食のラーメン屋で、右手親指をしたたかに挟んだ。
故障中の自動ドアを手動で閉める際に、まぁぼーっとしてたのだが、手動でも左右のドアが連動しているので両側が同時に閉まる。それで目測を誤ったらしい。しかもけっこう重いドアで、とっても痛い。
それにしても親指一本動かないだけで、ずいぶん難儀なものだ。山野井妙子の偉さを改めて感じる。
いつだかに行ったタイ料理屋さんで、かなり粗挽きのひき肉を使っていた。
フードプロセッサ使えばそういうの作れるかなと思い、挑戦する。
鳥の胸肉、セロリ、じゃがいもを手頃な大きさに切ってフードプロセッサに投入。それをフライパンで炒める。唐辛子たくさんいれて、魚醤やなんやかんやでアジアっぽく味付け。
久しぶりに自分の料理の腕前を信じられる出来だった。
人間が、犬ネコ猿ヤギ等、他の多くの哺乳類に劣る点。
髪の毛が伸びる。
いや、他のやつらだって伸びるだろうが、彼らは大体手頃なところまでしか伸びないはずだ。犬ネコに散髪屋は必要ない。
反面、我々人間は、そこまで伸びる必要ないのに、って長さまで伸びてしまう。基本的に体毛少ないのに、伸びるところは無意味に伸びる。
ほっとくとたぶん、麻原ショウコウくらいの長さまでいくのだと思う。さすがにあそこまで長いと、いろいろ不便なことが出てきそうだ。
結果、散髪が必要になる。非常に面倒なことである。
髪は短い方が好きだが床屋へ行くのは面倒だ。邪魔を感じるようになるまでは行かない。
あんまりお洒落にされても困るから、安くてすぐ終わる、テキトーにやってくれそうな床屋が望ましい。
ここ十数年、一度行った床屋には再び行かないようにしているので、(好む好まざるに関わらず。なんだかそういう習慣。)いろいろ馴らされて平均的な床屋に行ってることになるんじゃないかと思う。
僕の床屋での応答は、ほぼ、名著「サルでも描けるまんが教室」のQ&Aコーナー、「まんが家に適した性格というのはあるのでしょうか」にある通りである。以下に引用する。
・・・床屋でのやり取りは次のようなものです。
(基本的にエロ本屋に入る時の要領で、サッと店内に入り、黙って空いている散髪台に座る)
店員「いらっしゃいませ。どのようになさいますか?」
私「んー、短めにして・・・ください。」
店員「短め?どのくらいに?」
私「・・・まあ、適当に・・・」
店員「耳が出るくらいでよろしいですか」
私「そ、そうですね・・・」
店員「刈り上げますか?それとも普通の感じで?」
私「普通に・・・」
店員「揉み上げはどうしますか?剃ります?」
私「ええと、普通にして下さい・・・」
店員「髪の分け目はどうします?」
私「・・・そうですね、えーと、自然に・・・別れる感じで・・・」
と、まあ以上の如き会話が望ましいものです。ポイントをもう一度おさらいしてみましょう。ここで重要なのは、「自然に」「普通に」「適当に」というセリフで、意味をなす言葉は以上の三種類で十分であり、後は店員の話す言葉に「そうですね」と煮え切らない相づちを打っておけばパーフェクトです。
・・・
それがなんとあろうことか、美容院のカットモデルをやることになった。
僕なんかお門違いなんじゃないかと思ったが、友人の「お洒落に関心のない男の子でも大丈夫」という説明を信じて、その提案を容れることにする。
散髪屋さんが無料で髪切って、他にどうやって生計を立てて行くのかは不思議だが、あちらにはあちらの事情があるのだろう。無料で、しかも20時からOKというのは、僕には理想的な条件であることは確かだ。断る理由はあまり無い。
友人に連れられ店へ。
椅子に座るなり、「どんな髪型が良いですか」などと、ファッション雑誌的なものを渡される。
こりゃ完全にアウェイじゃないか。騙されたか。
どんなと問われても、どうもこうもない。早くも敵地の洗礼を受けている感じだ。
「冒険派エンジニア風無造作スタイル」みたいなのがあれば一番合いそうだが、たぶん無いので適当に応答。よきようにはからってもらう。
店内に男性だって居ることは居るが、僕とはずいぶん別の嗜好をもってる人たちだろう。男の子も女の子も、一生懸命オシャレしてる感じだ。
髪型がどうこう、という考え方は、他人の目の存在があって初めて成立するものだ。
僕のように自分一人の世界観で生きている住人には、髪の毛は邪魔かどうか、濡れてもすぐ乾くかどうか、という程度の判断基準があるくらいだ。髪の毛なんて邪魔しない程度に生えてればそれで良いし、生えて無くても別に構わない。
「どうですか?」と聞かれても、「短くなりましたね」とか当たり前の観察事実を述べることくらいしか出来ない。
本来なら「ここはもっとこうしてほしい」みたいなこと言ったほうが彼女の勉強にもなるのだろうけど。
隣では、首から下が無骨な機械である人形のお姉さんが、瞬きもせずに髪をとかされ、新人のお姉さんたちの練習台にされている。カブト首一つ3000円、使い捨てということだ。練習台としてなら、再生可能な僕の頭の方が高性能なのかもしれない。
そんな中でわざわざ若いお姉さんの手を患わせて、無料で髪切ってもらって、申し訳ない感じさえする。
ときおりチェックしにくる師匠風のお姉さんも、僕よりずいぶん若いんじゃないかと思う。
僕がよく行くような、昭和の雰囲気が色濃く保存されているような、下手すりゃ戦前の映画の中に紛れ込んだかのような、家族経営でやってる床屋のおっさんおばちゃんとは随分と空気が違う。
こりゃアウェイというより、ほとんど異文化だな。
バンコクのナイトマーケットで読めない文字と分からない言葉に囲まれてるとか、おっさんたちが水タバコをボコボコ吸いながら議論してる賭場の中に一人入れられたとか、そんな感じだ。
散髪が終わった状態は、思ったよりも普通。美容院じゃヒゲそらないんだな、というくらいが床屋との大きな違いだろうか。でもその先に、もう一つ工程があったみたいだ。
「ワックスつけても良いですか?スプレーかけても良いですか?」などと聞かれる。
僕にはワックスも鬢付け油も違いはわからんが、まぁ整髪料の類いだろう。普段はだいたい断るが、こちらは無料でやってもらってる手前、好きなようにやってもらおうと思う。どんな運命も受け入れよう。テキは美容を売り物にしている訳だから、まずそれくらいやってくるだろう。
髪型はなんだって構わないのだから、たまにはオシャレに見える髪型でも良い、ということにしておこう。
うーん。しかしなぁ。
向こうは練習として一生懸命頑張っているのだが、印象としては若いお姉さんたちにキャーキャー言われながら着せ替え人形にされたようで、妙な感じである。
今日はホテルに一泊くらいするつもりで出張したが、特にやることも無く帰ってきた。 予定がころころ変わって良く分からん。帰れるときに帰っておこうと思う。
家に帰ると、同居人はもっとアバンギャルドな髪形になっていてびっくりした。
久しぶりに川沿いの道をチャリ通。
1、2kmほど漕いだところで、前輪のリムが裂け、チューブとタイヤが飛び出す。
まぁ、驚いたというよりは、くるべきものがついにきた、という感じだ。1年ほど前に修理にもってった時に、ブレーキの金属部分でこすっちゃってたからいずれそうなるが、今更修理しても他のところも壊れそうだと宣告された自転車だ。余命いくばくも無いところを無理して乗っていたのが壊れた。
自転車は仕方ないとして、会社をどうするか。自転車でもそんなに余裕のある時間でも無い。
かなり遅刻を覚悟したが、現場から最寄りの駅までダッシュ、駅から会社までもけっこう距離あるので、走れば割と時間短縮になる。
なんとかギリギリ間に合った。
今日は出張。明日は出張ではなく、明後日は出張、ということが決まる。
今週は1日おき。家を出る時はどうなるかわからないから、週末の旅行の支度とともに出掛けているのだが、今週はなんとホテルにゼロ泊となった。
糠漬けの世話くらいするか。
社員証を忘れた。
と思ったら電車内におきっぱなしにしていたらしく、定時で上がって上野駅まで取りにいった。
今週はあまり残業していないな。
仕事が終われば八丈島へ。
行くはずだったのだが、船は欠航。
珍しい状況だと思う。そんなことほとんど予想していなかった。(今回は宴会旅行だから、天気予報も全然チェックして無かった)
終業後は会社で情報収集と連絡、相談。参加人数が多いので計画変更するにも質量が大きい感じだが、それなりに抵抗なく変更できたんじゃないかと思う。
ともあれ、その時間はかなりあからさまに仕事しなかった。残業つけるわけにはいかんだろな。