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2008/11/29(土)

お昼をちょっと過ぎれば、空は澄んでいても、太陽の光が弱々しい。
昼の時間が短くなったことを一番実感する、僕はけっこう好きな季節だ。 世界がとても静かで、空は青いし。昔の思い出の中で生きているような錯覚を覚える。

日が暮れるのが早いので、お酒を飲み始めるのも早い。 第5回日本酒研究会は、そんな夜長の季節に行われる。

アペリティブはどぶろく。「とりあえずビール」ではなく、「とりあえずどぶろく」甘くて軽くて爽やかで、とても良いと思う。 女性に人気ありそう。

一の宮はNさんの地元千葉のお酒。稲花酒造、正しくは「純米吟醸一の宮 無濾過生原酒」。 濁りと色がある。香り高いお酒で、大変に僕の好み。気に入った味。
安いと聞いたが、ネットで調べてみたら本当に安くてびっくりだ。

多満自慢は、我が多摩川上流で作ってるお酒だが、もう細かい味覚分からない時に飲んだし、あまり覚えていない。

今回のメンバーはいつもより酒飲みが多かったみたいで、予想よりも早く酒がなくなり、焼酎やら追加投資やらに走った。
なんにせよ、それ以降は十分酒が廻ったときに飲んだもの。

冬が近づき、ごはんがおいしい。寒くなると、暖かいものがうれしい。

今回のテーマは、鍋と焼き物。皆で火を囲む食事。
焼き物のほうは七輪で、干物、しいたけなんかを焼く。干物は北の海の上品な白身。こういうすらっとした混じりっ気のない味が多いのがNさんの料理の特徴だと思う。

家主Mちゃんはぶり大根作ってくれた。僕も圧力鍋買おうかなぁ。

鍋は鶏とカツオでダシとって、肉厚の長ネギとつくねをいっぱい。つくねは、山芋ツナギにして作ってきたらしい。

今回の会場、Mちゃんちはやっぱり素敵だ。照明の使い方とか格好良いのだと思う。こういう催しをやるのに大変好適。

近所迷惑になるから早く初めて、早く終わるはずだったのだが、そんな予定はどこへやら。秋の夜長も酔っ払いたちには短く、気づくと全員終電を逃している。
そのままお泊まり会へ移行。 なぜ東京のOL一人暮らしの家にこんなに布団がたくさんあるのだろうというのが不思議なような、何の違和感も無いような。無事に6人も泊まれた。



まっちゃんからもらった写真。大笑いしたので転載してしまおう。
どこの舞台装置だ、という感じだが生活の場。別にコスプレやってるわけじゃないんだが。
いや、浴衣くらい着ていくべきだったかな。

2008/11/30(日)

今週末は、結局自宅へ帰れなかった。
土曜の早朝、出張先の借り部屋を出発して東京戻り、

家の近所の歯医者→会社→友人宅で宴会(宿泊)→会社→祖母の家で家族で集まる→そのまま出張先

という行程。家の近くまでは行けたんだが。
家にもって帰ろうと思った安物包丁も、そのまま一緒に移動。 たとえ安物といえど研いだらずいぶん良くなることが分かったので、家で研ごうと思ったが果たせず。

なんだか、会社に住んでるような気になってくる。平日は別宅として出張先の会社へ行き、週末は本社のほうに帰ってくる。 で、会社から友人宅へ出かけ、会社へ帰り、また別の訪問先へ行く。

この生活をずっと続ければ、理論的には家賃払う必要の無い生活が可能になる。 僕は持ち家あるから、家賃収入のあるホームレスになれるな。

理系の大学生みたいな生活。もしかしたら、そういう生活は好きなのかもしれない。だらだらと、延々と仕事して行くようなけじめのない生活。 だがまぁ、僕がいるのは大企業だから、いろんなルールがあってそれはできない。「集中して働いて、仕事が終わったらさっさと帰りなさい」と言われる。 やかましくてうるさいが、たぶん正しいのだろうな。そういうルールが無ければ、本当に会社に住み込んでしまって際限がなくなる気がする。

最初は僕が料理する計画だったのだが、その時間は無くなる。普通に出前とってもらった。
そういえば最近、実家に帰っていないなぁ。姉や父とは、だいたい外で会っている。自分の家にも帰らないくらいだから、妥当かもしれないが。

2008/12/1(月)

ノー残業デイというのは仕事のペースを作りにくいのも確かであるが、深夜まで営業していないスーパーに寄れるという効能も認めても良いだろう。
初めて借り部屋から最も近いスーパーで買い物したが、周辺で最も安かった。今後はなるべくここを使おう。

2008/12/2(火)

だしをためこんでみようと思う。
会社へ行く前に、焼きあご(トビウオ干したやつ)を今日みそ汁に使う分以上の水に浸しておき、割とまじめにダシとってみた。 目指すのは冷蔵庫にいろんな種類のダシがストックされてるような状態だが、今日はその第一歩。
とりあえず、もっとたくさん作っておいても良かったかな。これじゃあともう1回分程度しかない。

ダシをとったあとのカスは、タマネギと共に炒めて、柚子コショウとうどんつゆで甘辛く味つけた。なかなかの出来。
ごはんに合いそうな一品だが、ご飯を炊くほどの時間は無い。焼酎に合わせた。

2008/12/3(水)


家の前から日光連山が見える

どうも僕のPCはウイルスに感染していたらしい。調子が悪かったのはそれが原因か。

しかしどこから感染したのだろう。まぁ、「PCに関しては、僕がそんな初歩的なミスはしないだろう」という驕りはあっただろうな。今後はちゃんと対策しよう。


帰り道、橋の上から

内田百けん「東京焼失」

戦争の本ばかり読んでいるのもおだやかでないので、ちょっと雰囲気変えて内田百間でも、と図書館で借りてきたら、またまた太平洋戦争。空襲下の東京での日記。

それにしても百鬼園先生、可愛いなぁ。家を焼き出されたりしてるのに、悲惨で緊迫した様子がまったく感じられない。「愚図愚図して居たらまた出社できなかった。至極残念である。」「お酒をもらった。非常に難有い」「ラジオが壊れて空襲警報が聞こえなくなった。気を揉まずに、いっそ清々して居る」みたいな記述が続く。

当時の軍人の思い詰めた手記なんかに比べると、よっぽど現代の感覚に近いんじゃないかと思う。ヒロイックでヒステリックなことばかり言ってる人たちより、ひゃっけん先生のように子供みたいな心でいる人の方が、思考停止に陥らない大成した人間なんじゃないかと思った。

東京一帯、あるいは日本中の都市は、終戦当時は本当に焼け尽くされたらしい。 が、人々はそこまで絶望感を感じていないような雰囲気がある。

例えば現在の東京で、自分の家だけ放火されて家財を失った人よりも、町中焼き尽くされた当時の人たちの方が、「これから大変だ」という気持ちはあるのだろうが、無力感を感じていないようだが、実際そんなものなのかもしれない。

2008/12/4(木)

2008/12/5(金)

やっぱり、仕事終わってから東京帰るのは面倒に思う。 とりあえず、昨日洗濯機に入れっぱなしにしてしまった洗い物を干さなくては。


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