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2008/7/18〜21

仕事が終わり、梅雨も終わる。
夏の二回戦は、風呂場のようなむぁっとした温度、湿度の金曜夕方から始まる。

今年も海の日連休は会心の計画。式根島カヤックツアー。 なんと5艇、ぜんぶタンデムのファルトボート、10人で海に出れる。


黒潮の透明な海水の上を、おもちゃ箱のような、あるいはブリの兜煮のようにおいしいところが埋まっている海岸線を、蒼い海と碧い空の間を、視界に収まるだけ仲間たちのみで占有する。
構想は前からあったが、梅雨明けの3連休という理想的なタイミングで実現することになった。 このところ、毎週のようには旅に出なくなった。その分、楽しみに思う気持ちは強まったように思う。


毎度恒例、旅の始まりは東京湾の夜景をみながらグダグダ宴会。
最近料理を覚え始めた元同居人彼女がいろいろ作ってくれたことを評価したい。

この連休を待ちに待っていたのは僕だけでなく、僕の同行者たちだけでも無いようで、今回のさるびあ丸は大入り満員。今までの十数回乗った中で、最高の混み具合だったように思う。おがさわら丸の最盛期以上かもしれない。
席無し券の場所取り競争も、いつものような好条件のスペースを確保するのが難しかった。


船は各所で旅人たちを降ろしていき、青い海の式根島には8時頃に着く。 キッチリ梅雨明け、本式の夏が始まる。

今回お世話になるのは、民宿潮風さん。一昨年の秋に続き、二度目の利用。 砂浜までのアクセスが素晴らしく、おいしいお刺身が素晴らしい、働き者のお母さんのいる民宿。広い庭でゆっくりできるのが気持ちいい。

カヤックを組み立てたら、まずは偵察がてら、近場のシュノーケリングポイントあたりを目指す。 4艇の船は砂浜を離れると、滑らかに進んでいく。

対岸の新島の崖は白く、黒潮の流れる海は鮮やかな濃紺。風は無く、波は弱い。弱いが、少しうねりはあって、男らしい海岸線の風景に白波をたてていく。日差しは強い。
うーん、気持ちがいい。

初めての海域、調べてみると黒潮の流れが強いとか、地形上潮汐の影響が強いとか、けっこう不安になるような情報も集まる。が、気象的にもかなりいい条件がそろった。何の問題も無く進んでいく。

東側の灯台の下あたりまで来て引き返し、岩場に囲まれた水域に船をつなぎ、海水浴。今年の初泳ぎ、あんまり耳抜きがうまくできなかった。


伊豆諸島の海で泳ぐなら、季節の変動よりも黒潮の影響により強く左右されるんじゃないかな、と思った。
新島の同じ砂浜に、2年続けて同じ時期に行ったことがあるが、1年目は驚くような透明度、2年目はそれよりも透明度が劣り、水が冷たかった。 多分、1年目は透明で暖かい黒潮がまっすぐに流れていたのだろう。

ネットで黒潮情報を見ると、今は黒潮は蛇行経路を通り、伊豆諸島近辺に冷水渦が発生してるらしい。一昨年の11月のほうが水が暖かかった気もするが、その影響あるんじゃないだろうか。
まぁ、黒潮本流の流れが早く、船が流されて漂流してしまう、なんて心配が無さそうなのは良いとしておこう。


午後は、静岡から下田経由でやって来たもう一艇を加え、今度は浜から西側、温泉の続く方面へ船を向ける。
午前よりもうねりが強くなったかな。地鉈温泉のところは上陸が難しそうなので式根島港まで引き返し、雅湯のあたりでだらだら過ごす。


少女マンガの主人公のように、大きな目玉がきらきらしてる。 キンメお頭つきが10人で3ひき。そのへんの飲み屋でキンメ刺身が出てきても、これより美味くないと思う。

夜のイベントは、温泉に行って蚊に刺されたり、海辺でぼーっとしていたり、ぐだぐだ焼酎呑み乍ら写真上映会やったり。晩飯が早いので夜も長い。
花火なんてやったの何年ぶりだろう。

二日目

二日目は、島の北部に点在する砂浜を目指す。 朝飯食って、昼飯買い込んで、9時頃に出発。

島の東側、新島との間に広がる海は水深が浅いらしい。 浅い方が安全だと考えるのはたぶん間違えで、浅いと座礁するし、波は強くなるし、流れは速くなる。
この海域もだいぶ海流が強くなるということを身をもって経験した。いろんな流れがあって、キツイところでは相当頑張らないと前に進めない。沿岸沿いはまぁなんとか。最悪の条件、風と海流が悪い方向で、波もあって沿岸に近づけないなんてことになったらだいぶ怖い。

もう一つ、港の通過がある。カヤックなどの木っ端船は、大型船の迷惑のならないようにするというのが港のルールだ。 さぁ港そばまできたぞ、船の通過を待って北上だと待機、沖合で5艇くっついているうちに、どんどん流された。もう一度流れをさかのぼらなければならない羽目に陥る。

泊港まで、余裕を見て1時間半と想定していたが、たっぷり1時間半かかった。
泊港、式根島の中でも最も絵になる砂浜。海水浴シーズンはカヤックの乗り入れは遠慮してくれと注意されたが、知らなかったので仕方が無い。
しばらく滞在。休憩する者は休憩し、元気な者はせいいっぱい泳ぐ。Mさん元気だなぁ。

ここまで来れば、近隣の大浦海岸、中の浦、神引の下の入り江は遠くない。 泊港を離れ、そのあたりを周遊しよう。
中の浦辺りの砂浜に上陸して昼ごはんにする計画だったが、やはりカヤックの醍醐味、陸上からアクセスできない浜に上陸する方が優越感を感じられる。

ビーチで水を補給する予定だったが、この浜にはインフラが無い。しかし、海水ならたくさんある。せっかくの機会なので、海水うどんに挑戦してみる。

カップラーメンの調味料をいれずに、海水を沸かしたのを入れて3分。
思ったよりもまともな味だ。やや塩辛いが、食って食えない味ではない。 なんか、ちゃんとダシが効いてる味がする。水で薄めれば、割と普通のスープとして通用するかも。

しばらくここで滞在。静かな入り江を自分たちのものにだけできるというのは、非常にぜいたくなんじゃないかと思う。
泳いでも気持ちいい。サンゴもあって魚もいて。昨日より耳抜きもうまくいって、潜っても楽しい。

カヤック出して遊んでる時に、沈を経験。今までカヤックこいでてひっくりかえる気がしたことなかったが、泳いでて再搭乗した時に、フッと気を抜いたらあっと言う間にひっくりかえった。
その時にカメラを失ったみたいなのは残念だが、予防接種としては良いタイミングだ。沖合で一人で沈したら、こりゃセルフレスキューは何十倍か大変だぞ、ということが分かった。 今は沈することを前提に、いろいろ荷物を整えておこうと思う。

帰り道は、来た道を引き返す。反対側から帰って島を一周した方が距離としては近いが、そちらのほうが難所が多く、いざという時の逃げ道が無い。 今日のように海況良ければ問題ないのかもしれないが、往路を戻る方がより安全なのは確かだ。西側の海岸線は、次回以降の宿題として残しておく。
うねりはきつくなってるが、ラフティングみたいに水しぶきを浴びながら進んでいく。やっぱりMさんが、元気にいろんなところに突っ込んでいき、3時ごろに予定どおり帰港。

今回の参加者は、僕を含めて10人。まぁ例によって説明の面倒臭い、僕の知り合いっていう以上には一くくりに関係を表すことのできない、寄せ集めメンバーである。(同行者が自身のブログで説明しているが、訳わかんないイニシャル表記なので、部外者にはさっぱりわかんないんじゃないかと思う。)
僕は全員を知ってるが、10人のなかには初顔合わせ、あまり顔なじみでは無かった組み合わせも何組かある。 そういう人たちが楽しそうに仲良くなってく姿を見られたのは嬉しかった。 10人いれば10×9/2=45通りの人間関係ができる。その45組の関係が言い方向に変わっただろうから、今回の旅行もやって良かったな、と思える。


夜は星見たり月見たり酒飲んだり

三日目

帰る日。荷物まとめて土産買って乗船。


静岡組とお別れ。根性のあるAZMちゃんは、麦わら帽子が点になって見えなくなるまで手を振り続ける。

式根島からの乗船は、場所取りにおいてけっこう有利だった。広く快適な場所を押さえられた。

毎回言ってる気がするが、大型船で宴会しながら、だらだらと帰るのは、単なるアクセスの手段とは言えない楽しさがある。伊豆諸島から船で帰るのと同じ時間飛行機に乗っていれば、タイあたりまで行ってしまうと思うが、飛行機じゃ散歩できないし、皆とおしゃべりしにくいし、横になって酒飲んでいられないし。 今回はそれほど酒飲まなかったが。


すげえ混雑

浜松町で母島ユースのご主人、田澤さんと合流。 二次会では各旅先から帰って来た友人たちと合流。みんな元気だなぁ


○今日のごはん
2006年11月 式根島
2005年12月 式根島

同行者のブログ
maricobabylon日記
murasamの生活
ベルガモ館長つれづれ日記

2008/7/23(木)

出張先でもノー残業デイ。
なんだかやったらたくさんメール書いていた。事務手続き、イタリア宛、次の計画、前の計画、あいさつ、雑談、等々。ふだんはけっこう筆無精なので、わりと疲れる。

うたたねして、目が覚める。地震が来そうだなと悟ったのちに揺れ始める。 何故だかわからんが、初期微動のころからでかい地震になることを当然のように確信していた。まぁ何かしら微弱な振動でも感じていたのだろうが、そういうセンス身についてきたのだろうか。

2008/7/24(木)

なんだか外食していると、炭水化物ばかり食ってる気がするなぁ。

今日の宇都宮は集中豪雨。北部山沿いは夕立が激しい。
昨日の地震に続き、二冠達成。あと火事と親父があれば完璧だが、代わりに家事と親父ギャグあたりで済ませておこう。

2008/7/25(金)

毎週楽しみにしていたほぼ唯一のテレビ番組、イタリア語会話中の1コーナー「文法戦隊イタレンジャー」が終わってしまった。

すごくおもしろかった。語学講座+戦隊ものというシュールな組み合わせの中に、いろんなパロディいれて、そのうえさらに大河ドラマ、SF大作のようなストーリーの動かし方をしてきた。
25分番組の半分、約10分くらい。その中に文法の練習いれて主題歌まで入れ、残りの時間でそういうことやるのだからものすごい密度だ。
朝の眠気も一気に覚めるのだ。
ビデオとかあったらとっておきたいなぁ。

文法はきっと勝つ!

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