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2008/05/31(土)

予定のまったく入っていない、雨の週末はそれなりに貴重で、この機会に作っておきたい、作っておかねばならないものも結構たまっている。 そのはずなのだが、創作意欲が降りてこなかった。 何もやらない時って徹底的にやらないもので、掃除洗濯、炊事までまともにやらない始末。さすがに自己嫌悪を感じた。

晩飯に焼きそば作ったことくらいが唯一の創造的な作業。
にがうりとオイスターソース、魚醤入れて、黒潮風に。

郷田マモラ「モリのアサガオ」

死刑は是か非か。
そのテーマを、死刑囚と監獄の刑務官との友情を通して描いた作品。

是か非かと言われれば僕は死刑は必要だと思っている。人道的にどうこうというよりも、社会的に。 けどこのようにいろんなエピソードを通して死刑のことを示されると、作者と同じように、何が正しいのか、戸惑いを感じてしまう。

とりあえず今のやり方は陰湿で不透明で改めることがありそうだけど、 実際に人間を殺すことで月給もらってる公務員が世の中にいるわけだからなぁ。

まずは皆で知って考えることから始めよう。 蓋をしたまま知らんぷりというのは良くない。
なのであなたも一読すべき。重い話です。

2008/06/1(日)

今日は島じまん。
伊豆諸島および小笠原諸島の自治体が自分の島の名物を販売してパンフレットを配る、2年に一度やってるお祭りである。

僕は今や、伊豆小笠原諸島に関しての観光情報や名物は特に不足を感じていない。しかしわざわざチャリンコこいで参加するのは、行けば誰かに会えるからだ。 なんとなく暗黙の了解で、こういうイベントには夕方が近づくと皆集まってくることになっている。
約束をせずに知り合いに会えるのは楽しい。子供のころはそういうのばかりだったが、大人になると減ってしまう。皆に声かけてわざわざ集合するよりも、勝手に集まってくるのは負担も無いし。

スタンプラリーのくじびき。
隣でひいていた家族は金賞、東海汽船のチケットを入手していたが、僕はかつぶししか当たらなかった。

今回はイベント終了後の飲み会で、特にたくさんの人にあったな。
おなじみの人達に加え、彼らがどこかで知り合ってきた人たち、島じまんには来なかったが、各地へ遊びに行った人たちも合流して、とてもにぎやかだった。

こういう場で、次の何かが生まれる。具体的にいくつか計画を動かそうと思う。

2008/06/2(月)

今週はホテル4連泊なので、ミニキッチンついてるところにする。
調味料も持参していきたいところだが、朝はそんなものを準備してる暇は無い。 最近は、たとえ飲み会の次の日だろうと、とりあえず5時頃目が覚めるが、とりあえず二度寝する。もちろん、二度目に起きたころは走らないと間に合わないような時間だからな。

2008/06/4(水)

出張先では雑用が少なくなるのは良いことだ。
朝、目が覚めたらホテルから会社行って、深夜ホテルに戻って眠る。 その間会社では、いくつか打ち合わせに出る時間はあるものの、基本的にずっとパソコンの前にすわって、仮想上のモデルをいじくりまわす。そうこうしているうちに一日が終わり、一週間が終わる。
最近、一週間が何日あるのか分からなくなってくる。仕事が順調に進んでいる実感は残念ながらあんまり無いが、というより全体のどのくらいまで進んでいるのかが分からないが、とりあえず時間はどんどん過ぎて行ってる。

食材の量が中途半端。4日で過不足なく使い切るのもそれなりに難しい。 今日は残り物全部始末して、コンビニ弁当で微調整して、明日は外食にするか。

2008/06/5(木)

目を覚ました時はいつも通りだったが、会社に着いたころから腹が痛くなる。 トイレに行っても何も出ず、痛みも収まらず、朝会のころに痛みはピークを向かえ、立っても居られなくなる。
そのまま激痛かかえてトイレに駆け込み、1時間ほど苦しむ。水たまりのできるほどの発汗。
出るもの出しちまえば収まる系統の痛みなんだけど、なかなか出ない。

しかし何だろう。僕の消化系はけっこう頑丈だし、そんなに危ないもの食べた覚えもない。

では仕事上のストレスかっていうと、まったくもってそんな気はしない。今はグループで製品開発を担当していて、残業時間が増えているのは事実だが、最終責任は上司や先輩たちの方が大きい。昨年までの一人で技術開発していたときよりも、プレッシャーは軽く感じる。 そもそも精神的苦痛から腹痛につながるなんてこと、僕の場合はあんまり無さそうだ。
最近ホテル続きで、生活の質は悪化してると思う。が、最近感じるのは疲労というよりも、自分自身の回復力の早さだ。朝から晩まで働き、就寝時間が遅くなってしまっても、次の日になれば疲れはあんまり残っていないし、週末になればけっこうどこまでも行けてしまう。

とにかく、何かしら腹痛の原因が腹の中に入っていて、それが尋常でない痛みを発生させている。何か宿主の違う寄生虫でも入ったのだろうか。

腹の中のものを全部出して、しばらく保健室で休んでいたらだいぶ落ち着いてきた。脳みそが腹痛以外のことも考えられるようになったので仕事に復帰。 保健室で寝てるのって多分初体験だ。小学生のころに行ったかどうか。

とはいえ、周期的に常識的な程度の痛さの腹痛はやってくる。
何が起こったのかを把握するためには、まず己の排泄物を凝視する。どうも血らしきものが混じっている。

4、5年前になった、尿路結石のようなものだろうか。大腸と膀胱は系統違うから、大腸では結石できなそうだが、それに似た何かと考えれば症状と合致する。 そんなに体の調子悪くなかったのに、突然の激痛。悪い物食べた、消化系の調子が悪くなったというより、腹の中で何かが原因で出血している、と考えた方が納得が行く。

昼休み、ネットで検索すると「虚血性大腸炎」というやつが一番症状と合致している。 原因は、やはりストレスではなく、拾ったものを食ったからでもなく、便秘らしい。便秘になると大腸の中にモノがたまっての血流が阻害される。大腸の血流が阻害されると、酸素などの補給を受けられなくなった部分は、何かしらまずいことになる。その部分の腐った血液が、血便となって排泄される。

短期間に完治し、後遺症や再発も無い。まぁ多分これだろうなぁ。

高齢者や、便秘がちの若い女性に多いらしい。 原因が便秘というのも、緊張感が無くて格好悪い。 僕は現在のバス通勤生活に不満をもっているので、チャリ通できなくなった→運動不足→血流が悪くなる→こんな事態に陥った、というようにこじづけたくなる。 でもあながち間違っていないだろうから、会社に掛け合って自転車持ってこうかな。業務の効率化にもつながるとか言い張って。

対処には絶食というのもあるし、さすがに食欲も無い。せめて飲み物でもとスポーツドリンクを買おうと思ったが、「カロリーゼロ」とか書いてあって腹がたつ。こっちは糖分補給しようと思ってるのに。やせたい奴は水飲めよ。

午後、やはり周期的に腹痛はきて、予想どおり今度は明らかな血便。 もう食べ物はすべて出てしまって、血だけが排泄されている感じ。 これでだいたい確信、ネットに書いてあった症状どおりだ。

保健室のおばちゃんに相談に行くと、家帰って病院行くことを強く薦められる。
やだなぁ病院。今日ホテル引き払うのも面倒だし、点滴とか検査とかされたくない。病名はほぼ確実に特定できたと思うし、そんなに深刻な病気だし、他人にうつるものでも無いようだから、なんとなくごまかしてしまいたいところだ。

しかし、理性的に正しい判断すれば、とりあえず病院行っとけ、ということになるだろう。他人がそういう状況にいたら、僕は間違いなくそう云う。 素人の知識で病状判断するのも危険だ。
集中力欠いたまま仕事したって仕方が無いし、明日の午後はどうせあまり面白くない会議で半日近くつぶれるからな。無理して働いても、普段の半分の成果で普段の倍疲れるかんじになるだろう。

他人に相談すると病院行けって云われるに決まってるから、とりあえず一人で迷う。行けって云われたくないが、無理して会社来いって云われるのも非常に嫌だ。身近な同僚から、「俺むかし消化系医療にハマってて詳しいんだけどさぁ、そんなの大丈夫だよ」って云ってもらえれば嬉しいが、医学部上がりのエンジニアは身近にはいないと思うので、そういう答えは期待はできない。
病院で対処される予想としては、二次感染防止のための抗生物質投与、点滴、その他相談、というところだろうか。大腸にカメラとか突っ込まれたら嫌だ。

しかしここは理性的におとなしく大人らしく、病院に行くことにする。僕も成長したもんだ。高齢者がかかりやすい病気になったくらいだからな。

やだな病院。保険証どっか行っちゃったしな。

2008/06/6(金)

というわけで朝、近所の病院へ行った。
診断によると、何かしらの悪い物食べたことが原因の感染症なんじゃないか、ということだ。そういうので腸の内部がただれ、出血することもそんなに珍しいことじゃ無いらしい。

「虚血性大腸炎」というのは、やはりもっと高齢者がなるもので、僕にはまだその資格不十分とのこと。

となると、原因は何だろうな。火曜水曜に食べた鳥の胸肉の加熱が足りなかったか、月曜のねぎとろが痛んでいたか、安ホテルの台所のまな板や包丁に雑菌が着いていたか。
生活環境変わっているのも原因かもしれない。

先生によると、多分一過性のもので、検査をしても結果が出る前に治ってしまうことが多いらしい。僕もそんな気がする。3日くらい経っても治まらなかったらまた来てくれとのこと。点滴も検査もされなくて良かった。

保険証が無かったから、10分程度の診察でも5000円取られた。それが病院側の収入になる訳か。開業医だし、ほぼすべて人件費なんじゃないかと思う。10分1000円の床屋さんが可愛そうになる。 でも考えて見れば、看護婦と合わせて二人分。医者になる方が床屋になるよりずっと大変だし、責任も重い。妥当なんだろうか。

仕事や運動に対しての注意を聞くと、そりゃ安静にしていた方が治るの早いですよと、常識的な注意をいただく。
腹以外は体の調子悪くないし、今日の午後は会社行くか。明日の自転車はさすがに駄目かなぁ。

半日休暇とったならば残業できないし、午後だけ働くのならば楽だ。久しぶりに本来の勤務先へ向かった。
ここのところ、本社では半日ずつしか働いていない。うちの会社は昼休みは早番・中番・遅番の15分ずつずれたシフト制になっていて、1年ごとくらいに変わって行くのだが、自分の昼休みが何時だったかもうろおぼえだ。

安田君が体壊したら次は俺が宇都宮行きになってしまうと、先輩から妙な心配のされ方をした。

消化の良いものなら食べて良いらしい。食欲も沸いて来たし、じゃあ気合いれたおかゆでも作りたくなる。
秘蔵のピータン入れるつもりだったが、冷蔵庫に鶏卵がたくさん入ってる。そのうえ、自分でも1パック買って来てしまった。しかたがないので溶き卵のおかゆ。
味が薄かった。


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