構想としては2年ほど前の三宅島旅行の時。
「次は利島へ」
ということで、伊豆諸島マイナー旅行企画、利島ツアー。三宅のメンバーから一人参加できず、5人旅行。
利島。「としま」と読む。伊豆七島、大島の隣。2番目に近い。きれいな富士山型をしていて、遠目にも良く目立つ。
が、観光客は少ない。伊豆諸島では、他に青ヶ島がマイナーな島として有名だが、青ヶ島はその遠さが旅人を魅きつけるらしく(あと焼酎、サウナも)、離島好きの間で話をしていると、たまに行ったことがあるという人が出てくる。が、利島に行ったことがあるという話はあまり聞かない。
キャンプ禁止で宿も少なく、島の周りは断崖、海水浴場も無い。伊豆諸島には珍しく、温泉も無い。
我々にとっては観光客への開放直後の三宅島旅行が楽しかったから、利島行くのもきっと楽しいだろう、という計画。
実は僕は出しぬいて、昨年の冬に利島へ行った。ただそのときは星の写真を撮りに行っただけで、影でコソコソ野営したのみだ。皆で行って民宿泊まるのも、また違う楽しみがあるはず。
まずは歩く。島の裏側、新島方面を見渡せる南ヶ山園地へ、そこから最高峰宮塚山、反対側へ下山し、集落へ戻る。
山頂の展望台からは、集落が見下ろせる。晴天だがモヤっていて、伊豆半島はよく分からない。 風が気持ちよかった。 残念ながら、360度ぐるっと見渡せるところは無い。
利島は、島中が椿林。みかん畑にあるような、簡易式のケーブルカー?が随所に走っている。
椿の実を集めて椿油にする。
伊豆大島産として出ているものでも、実は利島で作っていることが多いらしい。日本の総生産量の50%前後を作っているようだ。
観光にこれだけ力をかけないのは、主要産業としてこういう高付加価値商品があるからだろうな。
椿油は美容品として価値が高いそうで、けっこうなお値段。料理に使っても効果が高いようで興味も沸くが、ちょっと気軽に使う金額ではない。
まったく観光客に媚びていない島で、昼食を出すようなところは少ない。1,2軒ほどあるようだが、ゆっくり歩いていたので終わっていた。雑貨屋でカップラーメン買って啜る。
郷土資料館も、土日は休館日らしい。誰が行くんだろ。
午後は海。港で泳ぐ。
港っていうとイメージ悪いが、普通の海水浴場で遊ぶよりも快適なんじゃないか。
魚もけっこういる。大きいのも小さいのも。
防波堤から飛び込んで遊べる。船の出入りなんてほとんど無いし、波も無く危険も感じない。
夕方は釣り。釣竿は持参したが、旅館で借りられたのでそっちのほうが楽だったかな。
エサは雑貨屋で購入できる。
コマセまくといろんな魚がワーッと集まってくるが、型が小さく、針がかりしない。付けエサも買っておけばよかった。
他の人の仕掛け作ったあと、僕自身の戦略が決まらず、僕は坊主。
全体ではメジナ、小あじ、ワカシ(ブリの子供)なんかが釣れた。短時間ながら楽しめた。
宿の方の話だと、宿泊者の8割が工事関係者、2割が釣り人、観光客は残りのわずかということ。
利島の集落、坂の多い集落は、御蔵島と雰囲気が似ている。すれ違う人は、ほぼ100%挨拶してくる。
静かで、風が気持ちいい、っていう印象。
利島には、お土産屋も無い。店は雑貨屋が2、3軒ある程度で、まぁお金を使うような場所はほとんど無い。
特産の椿油は農協で小売りしているようだが、土日は休み。普通の観光客は買うことができない。現地よりも、竹芝で買ったほうが早い。
その中で唯一、島の特産品を買えるのが漁港にある漁協の直売所。これも目立たず、周りの人に聞かないと場所も分かりにくい。(聞くと丁寧に教えてくれる) ばかでっかいサザエを売っている。 利島の漁協は、かなり大型のものでないと逃がすらしい。潮のよさと、漁師の数がそれを可能にしているのだろう。 別に主要産業があるから、海も豊かなのかもしれない。
今日はボーリング。
福祉会館という施設が島の文化施設を一手に引き受け、レンタルビデオとか、図書館なんかを兼ねている。
その中にボーリング場もあって、このプライベート感はやってみたくなる、ということになる。
僕のボーリング歴は、高校のときに1回、大学のときに1回、会社に入って工場研修のときに1回なので、これが4度目となる。
しかしそれでも、6連続ガーターっていうのはあまりにやる気が無さ過ぎる。
いやむしろ、気合を入れて思いっきりブン投げていないで、狙いをつけたほうが成績良いのかもしれない。
利島もけっこう気に入った。イルカとか温泉とかきれいな砂浜とか、他人に説明しやすいような分かりやすい特徴は無いのだけど、この静けさは良い。たぶん、これからも観光客増えないだろうから、その良さは続いていきそうだ。
気の合う仲間と防波堤で遊んで酒飲んで帰る、っていうような、素朴な楽しみ方をするには良い環境だ。
あとは延々と飲み会。昼寝して酒呑んで、海見ていれば東京に着く。
東京についてもやっぱり飲み会。深夜バスが来るまで飲む。
●ふるぱわぁ~
「嫁求む」として名高い古さんのページ。利島旅行記も、しばらくすると消してしまうらしい。急げ。
豆腐にゆずこしょう、青じそドレッシングをかけたのが好評だった。
居候が増えた。
夏休み中は寮を追い出されるとか何とかいうことで、同居人の恋人が転がり込んできた。しばらく4人生活。
今日のぬか漬けはおいしいぞ。
ぬかどこ復活か!?
土手の上を、西へ向かう帰り道。なんという贅沢。
帰り道で自転車を修理し、調子は良い。土手の上をノンストップで、染まりゆく雲を見ながら帰る。
チャリンコこいでいると思考が単純化され、感覚は鋭くなってくる。ランナーズハイみたいな状態だ。
そんな状態で夏の夕方の雲がいちばん鮮やかな状態を視界いっぱいに入れて帰ってくる。
とりあえずこの瞬間は、僕のいる世界は素晴らしい、って信じることができる。
居候のバイト先は中華料理屋。肉まんが有名らしい。
賞味期限が切れたやつを、大量に持って帰った。
同居人は皮と中身を分け、皮を捨てようとしたが、そうはいかぬ。こういうものをどう二次利用するか、そこが勝負である。
とりあえずは、皮をフードプロセッサーで砕いてみる。すると結構きれいに、パン粉状になる。
さてこれをどうしようか。挽肉と混ぜてハンバーグ的な物を作っても良いが、それだと量は使わない。やはり主食として食べたい。
とりあえずこねる。うどんのもとみたいのができあがるが、麺にするのは面倒だ。スープ作って、これをちぎってすいとん的なものにしよう。スープは、鶏がらスープに八角をベースとして、具は肉まんの中身とセロリかなんか。
こういう、何か制限があって、行き当たりバッタリの中に創造性を入れていく料理はすごく楽しい。今日はだいぶ満足だ。
もちろん今日も肉まんを素材として使った料理。
にくまんを手頃な大きさにちぎって湯の中に入れて、ワカメとほうれん草入れた。
味付けは、肉まん自体からいろいろ出てくるので、まったくしていない。
スープというよりは、おかゆに似ている。ホクホクとろっと暖かい。山登りの食料として良いんじゃないだろうか。
恒例行事、会社の夏祭り。
僕の部は毎年新人入ってきているのに、なぜか場所取りに借り出される。
いつもどおり、会社のおじさんたちと酒たくさん飲んだ。