五島の次は、西伊豆でカヤック。洗濯物乾かす暇もなくタッチ&ゴー。
天気は良くない。今日も明日も梅雨空の、しとしと雨の予報。
7月は旅行が続く。毎週出かけるのもモチベーション分散されるし、掃除洗濯、生活に影響が出る。雨降ってるんだから、家で写真整理の週末という選択肢もある。
だが、たとえ天気が悪く、カヤックを出せなくとも、行けば後悔はしないのは知っている。散歩してドライブして酒飲んで温泉入って、下見にもなる。皆でだらだらするのは、それだけで意味がある。
沼津の港で待ちあわせ。先に着いたので、魚を色々見て回る。やっぱり見て楽しいのは鮮魚。何か買ってしまいたくなるが、今買っても何にもならないというのが大人の判断。
いろいろ魚を見た挙げ句、昼食に選んだのはあえて洋食屋。
刺し身は民宿での夕食もそうだろうから、市場で地中海風料理を食べるというのもアリだろう。ちょっと通っぽい。
店内に他に通っぽい人は多くはなかったが、店外には多くいたらしい。
海鮮パスタ、パエリア、なんていうのはシェフの都合で作れず。ハンバーグを注文。
それはそれで美味しかった。
松崎の一つ南、岩地海岸。たしか来るのは初めてだが、予想どおり僕の好みだ。
浜の大きさと完結している集落が良い。
「東洋のコートダジュール」とのキャッチフレーズを掲げているが、僕の記憶の本家コートダジュールとはちょっと色が違う気がする。
本家のほうは、もっと乳白色というか反射光的な、絵画的な青だった。
こちらの西伊豆のほうは、もっと透明度の高い透過光、絵の具で描くのがいかにも難しそうだ。
別にどちらが美しいとか上だとかはないと思う。岩地は岩地の美しさを誇れば良いのではないか。
空はしとしと、降ったりやんだりの柔らかい雨だが海は静かだ。頑張れば海に出れないことも無い。 夕方ちょっと頑張ってみようかと船を組み始めたところ、それに合わせて豪雨。
止めとけ、ってことだな。空の命令どおり、温泉へゴー。
岩地海岸には無料の温泉。ヨットにお湯が張られている。まさしく湯船。17時までだが、当番のおっちゃんがニコニコ話しをしながら、ギリギリまで入れてくれた。
このまま、お湯に身を任せて海に出たい、などと妄想する。
宿泊は海遊荘。 海は本当に目の前、道1本挟んですぐに海岸。 ご主人がカヤック好きらしく、縦に長い館内には世界中のいろんな土産、近所に住むツアーガイドのカヤックによる大旅行記、釣具なんかが所せましと並んでおり、見ていて飽きない。
グダグダ部屋飲みしながら、久しぶりにテレビを見た。だいぶ酒が回り、代表戦もやや曖昧な印象。高原がすごいゴール決めたっけ、というくらいしか覚えていない。
目を覚まして気付くこと。
体に酒は残っているが、空に雨は残っていない。
それならば、海に出たくなる。
今日のテーマは、カヤックによる温泉巡り。岩地、石部、雲見と、無料露天風呂が海岸に続いている。
距離はそれほど無いし、海況も良い。我々程度のキャリアでも不安はない。
その上、海に出たときの眺望の素晴らしさ!人工物は国道一本走るだけ、ほとんど人間に蝕まれていない。伊豆の山脈が波に蝕まれて洞窟を作り、深い緑の山肌と、透明な緑の海を楽しむことができる。
西伊豆はけっこう遠いが、遠路はるばるやってくるだけの魅力がある。
最初に向かったのは雲見温泉露天風呂。
海からアクセスするにはなんてこといないが、国道からの陸路は遠そうだなぁ、という優越感。
建物は殺風景だが、湯船からの風景はこの上ない。この風呂から眺めるために作ったんじゃないかっていうような小さな入り江を一望できる。
ダイビング船も頻繁に往来している。海の下の風景も素晴らしいのだろう。
そろそろ腹も減った。入り江を一つ戻って石部海岸へ。
今日から開業したという海の家はそれほど混んでいなかったが、老夫婦が二人でキリキリ舞いしていた。
運動のあとはこういう、何の変哲も無いしょっぱいものが食べたい。
最後に岩地に戻って一泳ぎ。美しい海、透明度高し。砂浜でも、アジやらタイやら、率は低いが魚も見える。
海から上がれば温泉。緊張感の無い、ヨットの湯船で温泉三昧。
この岩地、石部、雲見を合わせて三浦という地名が付いているが、これでその3つの無料臨海露天風呂を完全制覇だ。
カヤックを片付け土産を買って、海の露天風呂のはしごツアー、最後を締めるのは、おなじみ沢田公園だ。ここは有料、500円だ!
真下の海を、遊覧船が通りすぎる。裸一貫で手を振ってやれば受けが良いぞ。若いおねえさんがやればもっとウケが良いだろうが、お奨めはしない。
最後は再び沼津港。今度はジダン行きつけの定食屋にする。
メニューがたくさんある。労働者仕様の、ボリュームたっぷりの海鮮物がたくさんあって目うつりする。
むろん天ぷらだって素晴らしい選択だ。
平日は仕事する。週末は旅行する。 それ以外にも、ご飯作ったり片付けしたり、生活する。カヤックもしまわなきゃ。
「今日のごはん」けっこう時間かかる。溜まる一方だ。
夕方になって、服を裏表逆に着ていたことに気付く。一日中。
まぁいいや今日ももう終わりだし、誰にも気付かれなかったようだし。
と思ったが、帰り際に祖母から指摘された。もうちょっとなんだから、気付かぬふりしてくれよ。
というか、会社の人は気付かなかったのかよ。
というか、ガキじゃないんだから自分で気をつけろよ。
今日は「今日のごはん 五島編」脱稿させたかったが、ついつい本屋へ行ってしまった。
どちらも、ずいぶんと長く発売を待っていたマンガだ。金を出せば買えるのだから、読まずに我慢するのは難しい。
何とか次の週末までに五島旅行記は仕上げられた。
ちょっと量書きすぎたかもしれない。ずいぶん時間がかかってしまう。
まだ先週の温泉カヤックツアー書いていないのに、明日の夜からは次の旅が始まる。
河原に植えたシークァーサーが無くなっている!
最後に確認したのは7月の上旬で、土手の上から、あれ?ないぞと思い始めたのは7月の中ごろだ。その間に、除草作業が行なわれた形跡は無い。
何が起こったのだろう。ガキンチョによる愉快犯か?植木屋の陰謀か?近所のおばさんが妬んだのか?
盗られたのか、いじめられたのか、逃げたのか?
謎は深まるが、このままでは悔しい。
次は何植えてやろう。