同居人が好物だと公言しているハンバーグ。たまには作ってやるか。
割とまじめに、オーソドックスに作ったが、ちょっと焦がした。
付けあわせの野菜は蒸してみた。
クリームシチューには、にんじんじゃがいものほか、冬瓜、青パパイヤを入れてみた。冬瓜と青パパイヤは似た味。
風呂入りながら考える。
神津島は今高速船出ていないみたいなので今から出発しても間に合わない。テント泊するほど気合入っていない。では丹沢あたりかな。あ、ダイヤモンド富士見られるかもしれない。
再来週の鍋割山で見るつもりだったが、今週は蛭ヶ岳あたり行けば良いのではないか。
という思いつきと調査の結果、それなりにやる気になってきた。
というわけで蛭ヶ岳。朝起きて支度という状況なので、一番手っ取り早い、車で東野の登山口まで行って、そこから往復というルートをとる。
渋滞に巻き込まれて登山開始は予定より1時間遅れ、12時ちょい前から。山登り自体は、あれこんなに楽だっけというような感じで3時ごろにあっさり登頂。ここのところ毎週のように山登りしているからだろうか。小屋泊りとはいえ、三脚二つ、カメラ2台、レンズも重いの背負って、それなりに荷物もあったのだが。
前回来たときは新雪の中を道を探しながらラッセルしてきたので、もっと緊張感があった。そして小屋も、前回とは違いずいぶんと混んでいるようだ。30人くらいだろうか。丁度布団がうまるくらいだったようだ。
富士山の山頂に日が沈む、または山頂から日が上る瞬間に見られる、ダイヤモンド富士という光景。
夕日は毎日沈むし、富士山も毎日存在している。だから、毎日どこかしらで見られる現象だ。しかし、日が沈む方角は毎日ちょっとずつ変化しているので、場所を特定すればその場所では年2回しか見られない。これを計算できるのがかの有名なカシミールで、もともとこのソフトはダイヤモンド富士を計算するために作られたものだったような気もする。
蛭ヶ岳頂上では、残念ながら数日ずれている。だからといって、会社を休んで平日見に行くわけにも行かなかったし、今日は晴れているが他の日に見に来ても天気悪いかもしれない。
そういうときは、場所をちょっと変えれば良い。稜線をつたって適度な量を移動して、富士の展望があるところへ行けば、数日の誤差は補正できるはずだ。再来週は鍋割山ということになるから、その間は丹沢主脈のどこかしらへ行けば見えるはず。
どの程度移動するかが問題だが、そこまで調べてこなかった。10分ほど歩いて、もうここにしちまえと腹を決めて三脚をセット。方向的には頂上よりちゃんと見えるはずではある。
ダイヤモンド富士をちゃんと見れたのは初めてだが、ちょっと感覚が狂う。
富士は、周囲の水平線よりもずいぶんと高い。その頂上に日が沈むのだから、ずいぶんと早く日が沈む。日の入りまであと30分くらいかな、というような空の色なのに、もう頂上にさしかかっている。
そしてそこからは、ご存じのようにあっという間。
山小屋に犬が飼われていて、こいつが自炊部屋に居を構えている。
飯を食っていると、キュンキュンと情けない声で鳴いてくる。僕も酔っぱらって気前が良くなってきて、ぬか漬け一切れあげたのに見向きもしない。そのくせ、100円ショップで買ったサンドイッチのかけらをやると尻尾を振って喜んでいる。
この野郎!価値のわからぬ犬畜生め。僕の漬けたぬか漬けは、こんな安物に負けるのか。もうこんな負け犬に同情しない。一生遠吠えしてろ。
旅行計画を立て、出発したら良い天気だったというパターンと、天気が良さそうだからどこかへ出かけるというパターンの二つがある。僕の場合は、それ意外のパターン、出発したのに天気が崩れていくようなことはほとんどない。
楽しい旅行計画を立てたときには、絶好の晴天を恵んでください。そのかわり、晴れた週末は必ず野外へ出かけます。
天気を決める神様とそんな契約を結んだかのようだ。そんな事実はないのだが。
というわけで今日も絶好の登山日和。
だが、寝不足で眠いのでさらっと降りてきた。
帰り際の温泉は、別所温泉。丹沢の麓、厚木側。700円で、それなりに満足。
腹が減ったが、食うと眠くなりそうで運転が恐くなる。昼飯は家の近所のお気に入りのラーメン屋までおあずけ。
246号が流れていたので、高速を使わずにさらっと帰れた。
なんだかんだ言って、山登って降りてくればやっぱり疲れる。買い物行くのは面倒だ。
冷蔵庫を開けると結構いろいろあったので、何か暖かいものを作ろう。
じゃがいもやらソーセージやらキノコ類なんかを茹でる。飲みかけのビールが残っていたのでどばどば入れる。
同居人からは「すげえ残りもの料理だな」といわれたが、これは結構ちゃんとポトフとして成立している。ベーコンが利いて、おいしい。
青パパイヤを切って、電子レンジで3分加熱。そこにアボガドとマヨネーズを絡めた。
南国風だが、割と冬に合う小皿となった。
土手の下へ落とされるほどの強風。暖かい風、豪雨とともにやってきた冷気。(たぶん寒冷前線だ。肌で感じるほどの変化。)春一番の嵐だ。自転車で帰る日常の中にも激しさがある。
食材を補給したかったが、靴下までぐっしょりになってしまって買い物はあきらめる。残りもので対応。
冬が終わろうとしている。僕は冬のほうが好きなので、ちょっと残念。