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2006/11/25(土)

だいたい2パターンあって、一つ目は彼女が僕に合わせてくれる場合。 もう一つが今回のように、僕が予定を合わせるほう。晴れ男を続けるために、努力もしている。
都合良く初冬の週末に、気分屋の移動性高気圧が来てくれるらしい。こちらとしてはとびっきりの場所で待ちうけていたいのものだ。

というわけで中央アルプス、木曽駒ヶ岳を目指す。雪の稜線上で夜を過ごせる場所は日本中探してもそれほど多くはないだろうが、木曽駒は頂上付近にある小屋のうちの一つが、今週までの営業。行くなら今だ。これで今年は北アルプス、南アルプス、中央アルプスすべてに登ることになる。

新宿から高速バス。それなりに混雑していたが、飛び込みで乗車券買ってもギリギリ空席はあった。 そこからバス、ロープウェイと乗り継いでいるだけで、あっという間に雪の世界へ。 何だかいろんな中間工程を省いているようで、心の準備が出来ないままに神の領域まで来てしまった。 厳しい高山の風格はあるのに、周囲には観光客がうろうろしていて不思議なかんじだ。 スイスあたりにはこういうロープウェイがたくさんあるようだが、日本にだって少しくらいあるのは良いことだと思う。誰でも簡単にこんな世界を目にできる。
ちなみに新宿からは、「千畳敷カールきっぷ」というのがてっとり早い。一万円ポッキリで、往復の交通がすべて付いてくる。乗車前に窓口で購入した。


稜線までの登りは確かに急ではある。積雪期は歩けるのだろうかとちょっと心配していたが、サックリサックリと非常に歩きやすい。


付近を周遊。
雪を降らせた奴って天才だよな。
潅木も岩石も一様に慣らして、程よいクッション性を持たせながら固めている。
連続体なのか粉体なのか。固体なのか液体なのか粘性流体なのか。
サラサラしていたり、固く締まっていたり、雪は何だかとらえにくい物質だが、とにかく今日は歩きやすい。

以下、酔っぱらいながら書いた文。要するに「眠い」ってことを言いたかったようだが、くどい。

酒が進むなぁ。かじかんだ手足にどんどん血が送られていっている。
睡眠不足と空腹と、酩酊。そして満腹。
あぁきっとすぐに寝てしまう。

状況としては、現在小屋の壁の向こうの外の世界では、神の世界が広がっている。ここでシャッター押しておけば、何年かかってももう見ることの出来ない、心得か意志か能力かめぐりあわせがなければ一生見ることの出来ない、そんな世界を二次元の紙に再現することが出来る、と思う。

しかしまぁ、飯はうまいし酒もうまい。新島で買ってきた酒をアルプスの雪で割っているこの充実感。こうしている間にも、僕のオリンパスの機械式カメラは星ぼしのl軌跡をフィルム上に焼きつけているはずだ。
僕はわざわざ遥か200km彼方まで、「これは凄いぞ」と思わせるような光景を見るために、そしてそれを多くの人に見せられるようにするためにここまで来たわけだ。しかしまぁ、それをこなすためには少々の無理もして、無理して疲れたからここでおいしいご飯と酒を呑んだので眠くなる。 眠ってしまえば充実感と幸福感の中に浸ってこの上なく幸せだろうが、そのかわり写真は残らない。 僕は写真を撮るためにやってきたのであって、しかしこの美しさを前に写真を撮ることにやっきになるのも無粋だし、明日は天気が崩れるようだから多少無理してでも、あるいは徹夜してでも業績を残しておきたいところだし、というような葛藤をしながら焼酎をのみ、飯を食っている。この間も僕のオリンパスは露光をしているし、僕の体内のアルコール濃度は高まっている。

一昨日、昨日で苦労して改良したポータブル赤道儀「白馬一号」。完成度は今イチだが、あぁ、この先使えるだろうか。苦労した分程度には、試したくてしかたがない。しかし眠い。この眠さは白馬一号を作るためのものだったのでしかたが無い。

あ。「情け嶋」空いちまった。酔っぱらいながらかいていおるので多分冗長な文章が続いているのだろうが、ま、それはしかたが無い。・ぜんあくはともかく、酔っぱらっているときにしか書けない文章はあるはずだ。tだいま8時だが、新宿あたりの下界の20寺とこ世界の8時を比較すること自体がm違っている。S

これから、ひとねむりした後に月も沈み(5日くらいの細い月)、3000mの素晴らしい星野と神々しい明け方を撮りたいと思っている。しかし単純な動機としては、このまま幸せで満腹で酩酊で疲労な状態で、体が欲するままに寝てしまう選択も、とりたくはないがとってしまいそうな我が身である。 一生に何度も目に出来ない崇高を写真に収めるか、はたまねむったしまうか、そんなことは今は知らない。

七難八苦を克服して、現在この場にいる。しかし七難八苦を克服したから、万全の状態ではない。この場を最大限に有効活用できない。しかたがないが、もったいない。

「白馬壱號」作例
一応撮れた
 

2006/11/26(日)


夜はそれなりに写真を撮ったが、朝焼けはガスの中。今回の高気圧が相手してくれたのは土曜の夜のみで、ずいぶんと足早に過ぎ去っていく。やっぱり彼女は気分屋さんだった。
朝食後、昨日登らなかった宝剣岳を登って、さらっと降りて温泉へ向かった。

信州の地ビールは、ベルギービールのように香ばしいかんじ。
名物というカツ丼も、かりっとしていておいしい。

新宿に16:30。サンシャインで開催している、「アイランダー2006」を見に行こうかとも思ったが、微妙に時間が足りない。かわりにヨドバシカメラ行ったら、目を付けていたスキャナが処分特価になっている。
買ってしまった。

 

2006/11/27(月)

同居人が、香港旅行から帰ってきた。何か調味料でも買ってきてとリクエストしておいたら、あやしげなものをたくさん買ってきた。3年分くらいあるんじゃないだろうか。
さっそく使ってみた。

 

2006/11/28(火)

久しぶりに同居人が夕食を食うというので、炒め物を振舞った。香港帰りだしな。

 

2006/11/29(水)

祖母の家へ行ったら、カーテンをプレゼントしてもらった。
これで生活に必要なものは大方そろった。このご時世、欲しい欲しいと声に出していると、誰かしら呉れる人がいるから有り難い。 「明るい明日が欲しい」とか、「美しい世界が欲しい」とか、声に出して云ってみるか。

 

2006/11/30(木)

珍しく、料理本を見て作った。バターをたくさん入れて香ばしく。
小林カツ代の料理本は、おおざっぱにしか記述していないから好きだ。「適量」とか、「数分」とか。

 

2006/12/1(金)

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