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2006/10/28(土)

実際のところ、毎週毎週海やら山やらへ行くのはけっこうタイヘンだ。
会社から帰って料理して、台所も段々汚れてくるし洗濯もしなけりゃならん。自室は多少散らかっても良いとして、友人に書かなきゃならんメールも少しはあるし頼まれごともある。次の旅行の計画もしなければならない。それらを会社から帰ってから寝るまでのわずかな時間にやらねばならない。
だがそれらも何とかなりそうになったので、山登りの誘いに乗ることにした。

小雲取

目指すは紅葉の雲取山。鴨沢から七つ石小屋を経て石尾根、頂上へ。宿泊は雲取山荘という計画。

今回は登山部出身のお兄さんがリーダー。小笠原で知り会った友人と、その人が旅先で知り会った友人の5人パーティー。
グループで登ると、遅い人にペースを合わせる。従って僕としては随分と余裕があって楽だ。 雲取山は東京都の山といえど、さすが最高峰。頂上へ到達するには時間がかかる。6時ごろ家を出て、8時半のバスのって9時から登れば、日の沈む前に山頂越えて小屋へ付く。まぁあせってもしかたが無いから、くだらない話でもしながら歩いていけば良い。

僕にとって、他人について行けば良いというような山登りはほとんど初めてだが、リーダーも頼れる感じで随分と楽なものだ。 ペース考えなくて良いし、しなければならない判断は少ないし、責任も少ないから気が楽だ。
反面、恐さも感じる。容易に他人任せになってしまう。何も考えなくなってしまう。 それでは何のためにパーティになっているか分からない。一人しか考えないのならば、一人で行く場合と危険は変わらない。ツアー登山に参加して、他人任せになって事故に会う人を笑えない。
気を付けなきゃいかんなぁ。

紅葉がきれいだったのは七つ石小屋周辺。紅葉を見に山へ行くというのは合理的で、登っていくうちにどこかしらが盛期になっている。

七つ石小屋周辺

昼食後は、落ち葉のじゅうたんの明るい癒し系の道から始まる。七つ石山はパスして、等高線ぞいに歩いていけば、ようやく尾根に出る。

ブナ坂のあたり

石尾根というその尾根は、明るく開けていて気持ちの良い道だ。けっこう独特の雰囲気なのではないかと思う。森林限界には随分及ばず、カラマツが元気に伸びている。かといって低山ともやはり違い、付近で最も高い場所だという実感もある。広い尾根で高度感は少ないが、見た目よりも傾斜はきつい。

雲取頂上

頂上は残念ながらガスってしまった。富士山はおろか、麓も見えない。 そして山頂を後にして秩父側へ。雲取山荘へ向かう。
雲取山、特にこのコースの魅力は、奥多摩側と秩父側の大きな変化だろう。山頂を境にして、本当にガラッと変わる。奥多摩側は明るく軽やかで、秩父側は重厚で渋く老成した雰囲気だ。 奥多摩側のハイマツの黄金色の紅葉、開けた展望、しょうようじゅの明るい樹林から、秩父側では暗い針葉樹の中の柔らかな苔の魅力へ変化する。山頂から山荘まではわずか30分だが、けっこう楽しめる。

秩父側

雲取山荘は大変立派な小屋だ。全館個室、各部屋にこたつがあって普通の旅館みたいだ。布団もたくさんある。快適なことこの上ないが、逆に言えば山小屋らしくない。でも快適は快適で、大変良いことだ。
やっぱり小屋のロケーションからして、展望はそれほどない。星を見る場合は、ちょっと下って古い小屋の前の広場が良さそうだった。廃屋の雰囲気にビビらなければ、の話だが。

今日の予報は夕方から雨。実際には夜から雨で夕方も雲は染まっていたが、いづれにしろ星の写真を撮るは最初からあきらめていた。ごはん食べて酒呑んで、ゆっくり寝てしまえば良い。星が出れば写真撮らなきゃとの義務感が生じるから、雨でも降ってくれたほうが気楽だ。


酒のつまみに、部屋の中できのこ焼いた。おいしかったが小屋番に見つかって怒られた。
当然ではある。
 

2006/10/29(日)

天候は予報よりもだいぶ良い。前夜はずいぶん降ったが、朝からきれいに晴れだした。眼下に雲界が広がっている。

小屋でゆっくりして、7時過ぎ、多分一番最後に出発。
最初は雲の上で青い空を楽しんで、やがて上昇してきた雲の中でしっとりとした霧の世界をたのしみ、再び青空の下で紅葉を楽しむ。

登山というよりは、食べ歩き。
ちょっと歩いて、景色の良い広場まできたらお茶にする。
またちょっと歩いて、紅葉の木立があればお茶にする。
今日はかなり余裕のある日程だ。せっかく天候も良くなったのだし、せっかく紅葉も盛りだし、のんびりと楽しんで歩くのが正しい。

 

トースト、ウインナー、りんご、おかし、くり、きのこ。
紅茶、ココア、梅酒。

あるいは遊山。こっちのほうが文字どおりかな。
僕もずいぶん食い意地はったほうだと思うが、今回の企画者であるA嬢もずいぶんと食に対する執着が強い。重い荷物のかなりの部分が食材と調理機具のようだ。こんだけ食料持ってくるのならば、自炊の宿でも良かったのではないか。

14時ごろ、下山。下山口の三峰神社前では、ちょうど秋祭りをやっていた。伝統芸を疲労していたりして、結構気合の入った、好ましいイベントだ。そこでまたお好み焼きやら焼き鳥やらを買い食いしてビール飲んで、多分カロリー的に今日は黒字だ。

バスのって温泉入って、西部線の特急のって帰った。入浴後も特急でも、またまたビールにお菓子。
お疲れ様でした。

 

2006/10/30(月)

ついに八角を使いきった。多分実家を出てすぐの頃に買ったから、3年ほど前だろう。 下手な人間関係ならば始まって終わってしまうくらいの時間ではなかろうか。

八角はわずか数百円。時折スープの中に、一ちぎりいれる。食生活に刺激と変化を与えてくれる。
八角程度には刺激的な人間関係を作っていきたいとは思っている。

 

2006/10/31(火)

 

2006/11/1(水)

イカの塩辛の作り方を教わったので、早速作ってみた。3日後くらいが食べごろらしい。 明日夜からの式根島旅行に持っていくかを思案中。

 

2006/11/2(木)

良い季節、良い日程の週末に何かやりたくなった。どこかへ行きたくなった。今度は3連休だ。
もしあなたが関東地方に住んでいるのならば、そんなときには伊豆諸島を目指せば良い。とりわけ、式根島は空前絶後の温泉と小粒でしかも変化の富んだ温泉、脂の乗ったお魚(釣りの腕に覚えがあるならば)が、我々の到来を待っている。

これまでの何度かの旅と同様、メンバーを決めずに見切り発射で船を予約。自分でやっておきながらどうなることやらと結構心配したが、無事に6人の参加選手が決定。またまた初顔合わせのメンバーが多く、全員を知っている人は誰もいないという理想的な感じで集まった。

僕のたてた旅行計画で、これまでにはすべて最高に面白かったものしかない。だから参加さえ決めてくれれば面白さは保障できて、まったく心配していない。でもいきなり3連休を100%使うような計画を誘って、OKできるような人はそれほど多くないと思うが、それで予定人数がきっかり埋まってくれたのは嬉しいしありがたい。

竹芝桟橋までは会社から直行。なんだか時間かけても仕事がはかどらなそうだったので、残業せずに竹芝へ。時間がだいぶ余った。

連休前の混みあった船室の中、いつもの如く2等、席なし券だったが、豊富な経験を生かしてデッキも船室内も素晴らしい席を確保。
たぶん今回も、すごく楽しいだろう。

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