■Back ■Next ■Home
 

2006/6/17(土)

一日中、パソコンしたり設計したり部品探しに行ったり。
仕事ではないのだが、仕事と似たようなことをやっている。

 

2006/6/18((日)

今日も部品調達。まだ確信はもてないが、作れるんじゃないかという気がしてきた。


たぶん、サッカーは見かけよりもつらい。
マラソンなんかは見るからに辛そうだが、動きは一直線だ。歩いている時間が多いとはいえ、短いダッシュ、切り返し、長いダッシュを何度も何度も繰り返す、しかもその瞬間はいつやってくるかわからないサッカーのほうが多分つらい。
その上、相手がいる。この相手がへっぽこ野郎ならばそんなにつらくないが、向こうも自分の国と自分のプライドを背負った、世紀の一戦にかけてきている。その上才能も経験もある選手だ。全力を尽くす相手よりも勝らなければいけないのだから、どうしたってつらい。相手も気力と体力の限界まで追い込んで、たいへん辛いところまでくるのだから、それに勝るにはやっぱり大変なことだ。

人間の体は良く出来ているというかなんと言うか、簡単にさぼるように作られている。
僕の人生では最も体力のあった高校当時でも、だいたい試合開始から10分もすると、体のほうは「もう疲れた。休みたい」と訴えてくる。そこからその倍くらいの時間を頑張って、たぶんそれくらいが普通の人の考えている体力の限界。体のほうは自分の体力をセーブするために、「もう限界」という信号を送り続ける。でも実際にはこんなのまだまだ余裕があって、本当はそこからその倍くらいは力を出せる。気力を振り絞っていけば。
相手に打ち勝つだけの力を出すには、気力を振り絞って、体力の限界まで追い込んでいかなければならない。つまり、ずっと辛い。90分中、70分くらいはつらい時間かもしれない。

今日の試合も消耗戦だった。相手も気力を振り絞って、最後はへろへろになっていたが、日本もそれを打ち破る力はなかった。お互いたっているのがやっとの状態のボクサーの最終ラウンドという感じだった。向こうも頑張っていたが、日本も頑張っていた。

しかしなぁ。やっぱり勝ってほしかったなぁ。
ワールドカップの舞台に立てる、そこで選手として戦える。
こんなに名誉なことが男の人生の中であるだろうか。そこに出たい人は何万人といる。出たいのに出れなかった人は何十万人といる。努力はしても才能に恵まれなかった人、才能もあって人生をかけたのに運がなかった人、国を挙げて戦ったのに出場権を得られなかったチーム、それらの中で選ばれて戦っているんだ。自分の周囲の人すべての期待と、世界中の関心を集めた舞台で自分を表現できる。そんな機会は人生の中で多分普通は一回もない。彼らの人生の中ではもう少し多いかもしれないが、これほどの舞台は1,2回だ。足がつろうがカードもらおうが、一点でも取れば英雄だ。90分間の中での辛さは我慢して欲しいところだ。
サッカーはたぶん、気持ちの強いほうのチームが勝つというスポーツだ。他に戦略とか技術とか、サントスもっと体寄せたほうがいいんじゃないのとか、パスもらうときに足止まってちゃ崩せないでしょとかいうこともあるが、結局は気持ちの勝負だ。多少の技術差は埋まってしまい、勝ちたいとより強く思ったほうが勝つ。

要するに何が云いたいかというと、辛いのは分かっているが頑張って欲しいということだ。
しかしまだ次がある。
可能性は少ないかもしれないがゼロではない。しかも相手は掛け値なしに世界最強のチーム。これ以上の舞台はない。選手としては、これ以上の幸せはないだろう。 倍くらいの実力差はあるし、こちらは勝利が絶対条件。大変不利な状況だ。でもやってみなくりゃ分からない。倍くらいの実力差なんて、絶対ではない。
ゴールデンエイジと呼ばれた(我々の世代の)彼らの、集大成となるべき試合。1試合ですべてを得られるかもしれない、そんな舞台なのだから、最後まで戦って欲しい。

 

2006/6/19(月)

いやしかし2点差かぁ。ブラジル相手に。
勝利というだけならば10回のうち1回くらいは勝てるかも知れんなと思うのだけどなぁ(残り9回は2勝7敗くらい?)。とにかく、サッカーはそういうスポーツだ。気持ちとか(運とか)に左右されることの多い、勝敗が確定するまでは何が起こるか分からない勝負だ。

ま、でも僕が見たいのは戦っている姿だ。わずかだろうがなんだろうが、可能性を目指して戦っている姿だ。優勝するチーム以外は、どうせどこかで負けるのだ。その過程で、気持ちとか可能性とかとかそういうものを見られれば良いのじゃないか
世界最強のチームの、連勝記録を止めたというだけでも大きな勲章になるんじゃないか。

いや違う。可能性がゼロで無ければ起こり得るからな。やっぱり全力を尽くした結果、勝って欲しい。未来はどうなるか分からないのだから。

今日は皆寝不足気味で、議論していてもそれぞれが何となく訳分からんこと言っていて、訳分からんいわれたほうも何となく理解力の無いまま訳分からんこといっていて、確かにこんな日は早く帰ったほうが仕事は進む。面白い体験ではあった。

 

2006/6/20(火)

大まかに分けて、3つの領域がある。 ものの考え方とか、仕事の進め方の話である。

まず第一に、絶対に理論的に間違っているという領域。これはデータ見て、理論的に考えて、理性的な人ならばまずこうは考えないだろうな、という思考法。自分の話し相手がこの思考法でものを言っているときは、相手が立場や身分などは省みずに、いやちがうでしょというのが我々の務めである。もちろん世の中にはそう言われて納得できる人ばかりではないが、少なくて我々の職場にそんな人はいない。
ガリレオ・ガリレイから見れば、は自分以外の教会関係者はこの領域の人に属しているように見えたのだろうが、そういう立場になってしまえば「それでも地球は回っている」という台詞は感動には値せず、あたりまえのこと。他人を説得するだけのデータと理論と説明能力を持ち合わせていなかった我が身を呪うか、他人との干渉を打ち棄てて自己満足に走るかというのが彼に残された道である。
ともあれ、他人にこの慮言う井に話をされたら、相手が誰であれ理性的に否定する他ない。

2番目の領域は、それ以外のすべて。科学的に、理論的に、100%否定する事柄はない、という領域。

で3番目は、2番目の領域の中で特に自分が「これだ」と思うような方向性。「これだ」と思うのは主にカンに左右される。希にデータも伴うが、見方によってはそうも取れるねぇというようなデータ。自分から100%の説明も出来ぬが、他人から100%の否定もできない、というような領域。

我々の仕事は、結局はこの3番目の領域を進めていくしかないみ たいだ。1番目の領域であるか2番目の領域であるかは、多分ほとん ど皆共通する。しかし2番目の領域の中で、それぞれがどちらを自 分の信じる方向として選ぶかは、面白いほど違う。どちらを選ぶか は能力というよりも、嗜好とか性格によるみたいだ。(だから自分 の欠点は特に補う必要もないし、自分の長所はどんどん伸ばしたほうが良い。言葉足らずだろうが、その結論は正しいと思っている)

上司とか周りの意見を聞きながら、でも結局は自分が「これだ」と思う方向を軸に進む。進んでいる最中に、ある程度周りの意見のほうが正しいこともあり、でもやっぱり自分で考えて進まなければならない。

我々の仕事ってそういう部分が多いよな、というようなことを後輩と話した平日の呑み会。
勤め先の飲み会って、数年前はもっとステレオタイプ的につまらないのかと想像していたのだが。

「預言者ピッピ」近沢中也

ボーナスも出たことだし、ということで再び買ったComicCue。(以 前買ったものは、家族に棄てられた)このままでは、誰も知らぬ幻の名作としてお蔵入りしかねない。
Amazonで注文していたのが郵便受けに入っていた。けっこうすぐに 届くもんだ。

酔っ払った頭で読んでも鳥肌が出る。もう何回読んだか分から ないくらいなのに。結末も次も知っているのに。

 

2006/6/21(水)

米がなくなった。買いに行くのも忘れた。そんなときのおこげ料理。

 

2006/6/22(木)

今日は早く寝ろ。

 

2006/6/23(金)

相手は強い。倍以上の実力差がある。
そんなの組みあわせが決まったときから分かっている。それでも何とかどこかに勝算を求め、工夫して、戦っていくのが勝負だ。勝てる可能性は低いのは分かっているが、もっと全力を出しきったという戦い方をして欲しかったなぁ。

本番の大舞台では結果のみがすべてとは言いながら、実は内容のほうを求めている。一番みたいのは我々の代表選手たちが全力を出しきって戦う姿だ。
そりゃ選手一人一人は頑張っているだろう。でも何だかそれ以上の集中や気迫が感じられない。あの程度の闘志では、大舞台では勝てない。チーム全体が一つになって高い集中力を保っていれば、あんな勝負どころで点を簡単に失うことはないはずだ。オーストラリア戦だってブラジル戦だって、人数はいるのに簡単にフリーにしてやられている。相手は世界最強のチームなんだから、こちらが100%の力を出しきった上に相手の良さを消して、さらに運も味方するくらいじゃなきゃ勝てないのに。

相手は強かった。しかし自分たちの能力を出しきっていれば、決勝トーナメント進出は可能だった。
悔しいよなぁ。何だかチームとしての統一感、戦う姿勢が無いのだから。足もとへのパスしか出せないんじゃ向こうのディフェンスは楽だろう。日本人にはアフリカの選手のような突破力はないが、それに替わる武器はあるはずだ。しかし今回はそれが何だか分からなかった。
日本サッカー界の歴史上、間違いなくトップクラスだといえるの選手たちの、年齢的にピークとなる大会でこの結果。残念だ。

今回の代表には若い才能が現れなかった。もともと選出されなかったのだから現れようが無い。次は大丈夫なんだろうか。


早置きしてぼろ負けして、働く気も失せてしまう。でもそんなこと言っていられない。次の戦いは始まる。
会社では皆で実験室の掃除をした。不要なものをごっそり捨てられた。掃除には向いている精神状態だったかもしれない。

--> ■Back ■Next ■Home