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2006/6/10(土)

世間では、グーグル脅威論というのがささやかれて始めている。その圧倒的な利用率を背景に、文書、音楽、画像、コンテンツはおろか、将来はすべてのコンテンツ、情報はグーグルを経由して紹介されるようになるだろう。そうなったら誰もグーグルに逆らえなくなるし、いろんな商売はつぶれるし、文化も侵害される、みたいなもの。

僕としては、現在のグーグルの姿勢には非常に好感がもてる。少なくても今権利を握っている人たちよりずっといい。
技術の高さ、情報の公開、控え目に、有効に乗せてくる広告。金儲けばかり考えている商売人というよりは、理系の大学院生がそのまま商売やっているという雰囲気がする。何か未来に対するイメージを持ってやっているのだろう。

そのグーグルがやっているGoogle Map。この機能をなんと、誰でも使えるように公開しているというので、さっそく使ってみた。 以前から、ごちゃごちゃになってきた僕のページ内の情報を地図上で整理しようと思っていたが、これに最適だ。Flash勉強し直さなくても、カシミールの地図の著作権気にしないでも、目指すものが完璧な形で簡単に作れる。 確かにこんなことをやられては、ほとんどの地図サービスは商売できないよな。こんなに便利なものが無料で使えてしまうのだから。

実際に地図に書いてみたのがこれだ。便利だ。わかりやすい。
旅の記録をこのように記載してみて、一つ発見。僕の行動範囲は全国に及んでいると思っていたが、実際にはかなりきれいに一直線上に並んでいた。八丈島あたりから北アルプスへ続くラインだ。 ちょうどそこはフォッサマグナと呼ばれる地域ときれいに重なる。あるいは、富士火山帯というと、伊豆諸島もばっちり入るエリアとなる。フィリピンプレートと太平洋プレートの境界となっているところらしい。


約10日ぶりに、ハッピーバースデーを歌ってもらう。 ショートケーキを切るときは、ナイフを暖めてから切ると鮮やかに切れる、というのが姉の教わってきたパティシエの技。紅茶のポットで暖めていた。

 

2006/6/11(日)

入梅。花菖蒲は今が季節。
堀切菖蒲園へ行った。友達の職場訪問である。 園内にはたくさんの人間と、それよりは少なそうなザリガニと、一面の花菖蒲の田んぼがある。本当に一番良い時期らしく、雨にもかかわらず通路は人で埋まっている。

友達に案内してもらう。花菖蒲というのはかなりマニアの世界ということだ。突然変異が起こりやすく、新しい品種ができやすい。マニア達は、各々の理論に基づいて、これだという花を交配させ、美しく咲く花を目指す。新しい品種を目指すときは受粉させて種を作るが、同じ品種のものを数多く欲しいときは株分け。クローンだ。
クローンさせたり交配させたりして、花が咲くのを待つ。咲くまでは2年間。気に入らなければまた2年。 確かに奥深そうな世界だが、若者向きではない。

彼はこの公園で、雨の日も風の日も暑い日も寒い日も、雑草とったりザリガニとったり、気に行った植物育ててみたり柵直したりしているということだ。いろんな職業があるもんだなぁ。

アルフレッド ランシング「エンデュアランス号漂流 」

読み始めたら最後、手が本にくっついて離れなくなる。目は釘づけ。お腹が空いてようがなんだろうが、こうなったら最後まで読み終えるしかない。
20世紀初頭、科学・工業の爆発的な発達が始まったころ、地球が一つの世界になっていく過程で生まれた冒険の時代の一つのおはなし。

南極点はもう到達されちまったから、我々は南極大陸横断を目指そう。そんな仲間たちが結局は流氷に閉じ込められ、遭難し、そこからどうやって生き残っていくか。ノンフィクションだからこその生き生きとした描写。同じ世界とは思えないような南極の厳しさと意外な豊かさ。ちょっと脚色しているんじゃねぇの?と疑ってしまうような怒涛の展開。

この時代の冒険者たちの持つ空気は良いよなぁ。
自然界での遭難、それらは偉大なる自然の力に負けて死ぬというよりは、結局はすべて人間の対応力がなくなって勝手に自滅しているだけなのかもしれない。確かにどんな困難な状況だって、絶体絶命のピンチだって、己の力を信じて本当の100%の力を出しきって生き残ってくる人たちがいるわけだからなぁ。

誕生日にもらった本。ありがとう。この本はジャーナリストによるものだが、この冒険の隊長の手による本も出ているようだ。

 

2006/6/12(月)

考えられる限り最悪の結果で、最悪の負け方だ。 勝利は半ば手にしたというところでの、終了間際の3失点。

僕の高校生活の最後の試合を思い出した。
僕の場合は、都大会の3回戦。この試合に勝てば、どっか良い競技場で試合が出来る。一ヶ月ほど部活生活が伸びる。相手は夏の大会で全国に出たチームだが、そのときは多分まぐれ、あるいは代替わりがあったためか、それほど強くも無い。我々と良い勝負で、後半終わって1-1、延長に突入。結構流れを掴めているし、うちのチームはPK戦には強い。こりゃ行けるかもしれない。そう思ったころに、凡ミスで1失点。浮き足だって、わずか数分でもう1失点、完全に勝負あり。

僕はずっとディフェンスをやっていたが、全員の集中が完全に高まっていると、いくら攻められてもどんなにボールもたれていても、絶対に点を取られないというような状態になることがある。相手の攻めが強力でこちらがボールをキープできなくても、全員がやるべきことを一つ一つしっかりやっていれば、そうそう点は失うものでもない。だが、ひとたび集中力が切れれば、勝負の途中であきらめや絶望を感じてしまえば、極めて簡単に、無残にゴールを割られる。同じ能力を持つ人がやっているのに、しかも別にさぼっているわけでもなく、どちらも全力は尽くしているつもりではあるのだが。

勝利が絶対条件の大事な一戦。勝利まであと一歩、疲れはあるが集中力は切れていない。これはいけるぞ。そう感じていたところでまさかの失点。あぁ、それからさらに2失点。
非常に良くあるパターンだ。そんな状況では誰だって集中力は切れる。でもやっぱり何とかどこかで食いとめなくてはいけなかったんだろう。

采配、決定力不足、戦い方など色々原因はあるんだろうけど、最後の3失点目は情けなかったな。
我々の誇りのチームなのだから、もうちょっと良いところを見せて欲しい。

状況はとても悪いが、何しろ勝負ごとなのだから最後の結果が出るまではまだ分からない。次に切り替えなくては。

 

2006/6/16(金)

今日はスープにした。

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