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2006/5/02

3年連続3度目の小笠原。
おがまるは思ったほど混んでいない。500人弱らしい。多くは29日便に乗ったのだろう。リピーターっぽい人はあまりいないようだ。
知った顔は見かけなかった。25時間、考えごとをする時間となるわけで、そちらのほうがありがたいかもしれない。 やっぱりちょっと酔った。午後5時ごろ、八丈島のあたりだろうか。行きの船は毎回酔っているな。

昨日の残り物を詰めて持ってきた。夕食はカップラーメンと酔いどめ。

2006/5/3

定刻よりかなり早く、10:40父島二見港入港。海況は良く、後半は酔わなかった。 初めての場所ではないので、不安や期待のドキドキというのはない。帰省というとおおげさだが、それに近い感じ。船25時間といっても、乗ってりゃ着くからな。酔うけど。もうそれほど遠く感じないな。


5回目の乗船で始めて船内案内ツアーに参加。重機の安全設計、迫力って凄いね。かつては国家の象徴となる技術だったもんな。カメラ部品の試作品とはだいぶ違う。

塩ラーメンをベースに、亀の煮込みを乗っけたラーメン。亀の煮込みは結構癖があるが、このラーメンは食べやすかった。 すごいおいしい、というほどではない。

父島滞在3時間。今日来た人、今日帰る人、前便で来た人、すべてこの時間に父島に集結していることになる。幾人か、知った顔を見かけ、ところどころで雑談。おがさわら丸、ははじま丸ともに一隻ずつしかないのだから、入れ替わりの日程となってしまった友人とも、どこかで顔を合わせることが出来るのが道理だ。


夜明け山展望台。初めて来たが、気にいった。ここから夜景撮りたい。

母島到着は定刻どおり。この島こそ帰ってきたという感じの場所だが、残念ながら天候は悪い。島の大半が雨雲に巻かれている。
父島ですれ違った知り合いに、「今年の母島ユースホステルは美女ぞろいだよ」との情報をもらう。 こんな場所で美女がそろうのか。そんな状況になってしまったら緊張して落ち着かず、困ってしまうではないか。

夕食の全員集合のとき、どこに美女がそろっているのだろうと見回す。
あ、そういうことか。これは困ってしまうことはあるかもしれないが、緊張して落ち着かないことはなさそうだ。 美女なのかもしれんが、それは3、40年前の話だな。それが6人。奥多摩のハイキングコース、あるいは巣鴨の商店街じゃないんだからやめてくれ。おばちゃんだろうとおじいちゃんだろうと、ここまで来るような人は元気で魅力的な人が多いとは思うが、集団で来られてしまうとちょっと混ざりにくい。

天気は悪い。もともとGWの小笠原はあまり天候の良くない季節だが、今年は特にひどいらしい。 今日も冷たいしとしと雨が一日中降りっぱなしだったということだ。
回復の傾向はある。

2006/5/04

晴間はときおり見られるものの、雨もときおり降る。いずれは晴れるはずだが、一昨日から丸二日以上悪天が続いているらしく、ちょっと皆元気がない。
母島は観光ガイドに載るような場所は少ないが、あっちの海岸こっちの山頂、森の中海の中洞窟の中と、たくさんの魅力がある。だがこんなしとしと雨の中では、やっぱりできることは減ってしまう。 皆でだらだらと鍾乳洞いったり、ロース記念館行ったり、小学校の子供の日イベント見に行ったり。雨の日に行く地味な観光地をゆっくり周る。

小剣崎へ登ろう。
だんだん晴れの割合が増えていく。ちょうどははじま丸が入港してきたところで、ぼーっと長居をする。 やっぱりこの場所は心地いい。

キャベツの千切りを大胆にあしらえてあって、さわやかな食感。おいしいぞ。
大漁寿司は前々から行きたいと思っていたが、営業時間が短く、これまではなかなか行けなかった。 ようやく食べられた。

天気はかなり良くなってきている。日の光が注ぎ始め、小笠原の海はこうでなくっちゃというような色が輝いていく。波はそれほどないし、風もまぁひどくはない。せっかくだから軽くカヤック漕いでみるかということに。

対岸の石次郎海岸に、ユースの同宿者らしき人影を見つけたので、まずはそこへ。 久しぶりの素潜り。今年も海の季節が始まった。

ははじま丸をカヤックから見送る。
今回は、この一回しかははじま丸見送りができなかったな。

洞窟行って、岬を回って御幸が浜。またまたユースの仲間たちらしき人影を発見。接岸する。
やっぱりカヤックの機動力は大きい。沖合いのダイビングポイントまでさらっと行ってシュノーケリングを楽しむことも出来る。母島のように陸の地形が険しいところだと、海況さえ良ければ原チャリよりもカヤックのほうが機動力あると思う。平らな海の上を直線で移動できるし。原チャリは道のあるところしかいけないもんな。

沖合で潜ると、眼下にアンコールワットのような珊瑚礁が広がっていた。やっぱり潜ってみないことには、水面下にどんな世界が広がっているか分からない。こういうのは、写真には撮りにくいんだけど、どうすりゃ良いんだろう。

晴れた日恒例、夕食の前の夕日のさんぽ。
今日の夕日は今イチだったが、遊び終えた人々がなんとなく登ってくるこの空間はやっぱり好きだ。
明日は晴れそうだ。

2006/5/05

今日は文句なしの青空。海行っても、山行っても楽しめる一日が始まる。
我々カヤック組にとっては、やや風が気になるが、波は予報ほど高くない。ほとんどないといっても良い。 風も、北〜北東、今日の予定コースなら島を風除けにすることが出来る。

今日は半日コースラ2回。午前も午後も西浦+四本岩。ユースの同宿者二人を乗っけた4人パーティ。


港を出てすぐ、イルカの群に遭遇。 おぉーすげー。近い。リラックスして泳いでいる。


左に目をやる。
おおおおおーっすげぇーっ!あれはニンゲンの群だ。小笠原の外来種、この生き物が小笠原に持ち込まれて以来、貴重な固有種は激減したというニンゲンの群だ。今日もイルカをバチャバチャと追っかけているぞ。なんだかイルカに比べて随分とせせこましいというか、はしたないというか、ま、水棲動物ではないのに一生懸命泳いでいる姿に多少の愛敬はある。僕だってイルカウォッチング船に乗ったら、ああいうみっともない姿なのだろうな。

四本岩を通過し、西浦へ上陸。付近はきれいな海なのだからシュノーケリングに興じても良いが、やらなくても十分満足している。昨年はたった一人おきざりにされて、何か感じいるものがあったが、今年は4人で来て、のんびりしたかんじだ。


西浦といえば洞窟に残された特効艇(?)。戦後61年。このまま朽ちていくのだろう。


マグロが定住しているというダイビングポイント、四本岩でしばらく泳ぐ。
透明度か場所か深度か分からぬが、マグロは発見できず。やたらと黄色い魚がいた。

風の無い沿岸ぞいを通って帰る途中、洞窟を発見。
小さな入り口からは想像できないような大きな洞窟、狭い岩場の隙間を抜けて通過できる洞窟の二つが並んでいる。手頃な距離で醍醐味を味わえる、今後佐々木さんツアーのメニューの一つに追加されるだろう。


午後は母島在住、元ヘルパーのしっぽちゃんとその友達二人と再び四本岩へ。昼飯食う時間もなくスクランブル発進。合計6人、3艇で出発。

しかしこのツアーはとっても大変だった。
母島在住の人が持ってきた、シットオンタイプのカヤック(座るだけ、覆われていないやつ)に乗った二人が沖合いで沈。どんどん先に、沖に行くなぁと思っていたが、風に流されてしまっていたらしい。救助を手伝った後も動揺した初心者の小父さんはやっぱり沈してしまう。

風が強すぎるということでそのまま引き返すことになった。
ここからが大変で(主に佐々木さんが)、シットオンタイプのやつでは風上に漕いでいくことが出来ず、佐々木さんの艇で牽引していくことになった。しかし牽引するといっても急ごしらえ、艇と艇がぶつかり、ほとんどのパワーは方向修正に使われ、ほんとにちょっとずつしか進めていない。佐々木さん、オーバーヒート気味だが、手助けしようにもすべが無い。

広大な海の三次元空間の中では、人間の存在など本当に些細なものだ。ほんのちょっと風が吹くだけで、あっという間に危険地帯まで運ばれてしまう。でも事故が起こるのは、自然の力が偉大だからというよりは人間が正しく力を使えないときだ。

今回は、苦労はするものの、何とか自分たちの力だけでリカバーすることはできた。しかしあと一つミスを重ねたりしたら、海難事故につながってもおかしくない状況だった。
ある程度原因ははっきりしていて、
・指揮権が曖昧だった。初対面のパーティーとなったので、連係が取りにくかった
・装備が悪かった。風に弱いタイプのカヤックがどんどん流されてしまった
・判断が悪かった。沿岸ピッタリに航行すれば問題はなかったはずだし、流され始めたと気付いた時点ですぐに引き返すべきだった。

確かに何か起こった場合、佐々木さんが責任者ということになったかもしれない。
でもなぁ。どこでその状況を変えられたかというと、どの場面でも他の選択はしにくかったよなぁ。確かに気軽に指示出せない人同士でフィールド出るのは遭難予備群なのだろうが、遊びだしせいぜい牽引ロープを持ってくるべきだったということくらいだろうか。

ま、良い勉強になりましたな。海は恐いし、装備は万全でないとならないし、リーダーは明確でないとならない。自然の中で楽しんでいけるだけの人間関係を築いておかなければならない。


今日の夕日は昨日よりきれいだった。

出航パーティーでは、おばちゃん軍団の一人が昔話を披露。プロみたいだった。若者は無芸。

2006/5/06-7

今回の日程は5泊6日、いわゆる一航海というやつだ。覚悟はしていた以上に、この日程は短かい。船で2泊するわけだから島で3泊4日、前後一日は移動日だから遊べるのは丸二日しかない。
幸いにして今回も晴男の名を汚すことなく、二日間ともカヤックだして海で泳げるくらいの天気に恵まれた。(低気圧の通り道となっていた小笠原で。僥倖である。)しかし日程が二日ずれていたら、雨の中で世間話をしに、はるばる25時間の船旅をする羽目に陥ったはずだ。一航海ではその危険が高い。
5泊6日では、ゆっくりと過ごして、一日のイベントがははじま丸を見送るだけ、というようなのを作りにくい。好きなんだけどなぁ。

ま、でも母島にはまた来るだろう。
やっぱりここまで来て知り合った人は、それぞれその道の達人というかどこか奇妙な人が多いし、ははじま丸出航時に恵子さんの良く通る声で見送られると、やっぱりまた来なきゃなぁと思ってしまう。


しっぽちゃんには大変気を遣わせてしまった。ちょっと申し分けないくらいだ。
気を遣わせついでに、見送りダイブもやってもらった。ありがとう。

盛大な見送り。混雑。あおい海。酒。カップラーメン。トランプ白熱。終わらない宴会。ござ。おかし。夕日。雑魚寝。
修学旅行のバス。旅の余韻。しめくくり。
あぁ終わってしまうなぁ。次はいつ来るかなぁ。

帰りのおが丸はそんな感じであっという間に東京湾。

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