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2006/3/25(土)

仙台へ行こう。18きっぷで行こう。大学の先輩のところへ遊びに行こう。
かなり直前の連絡となってしまったが、今週末は大丈夫ということなのでチケット屋できっぷバラ買いして出かけることにした。新婚さんなのにスイマセン。

在来線の旅は好きだ。乗り替えのたびに乗客の雰囲気が変わってくるので、移動していることを実感できる。 どうせ家にいたってゴロゴロして本読んでいるくらいだ。のんびりとした車内で時折車窓の風景に目をやりながらのほうが、本を読むにしても日記を書くにしても集中できる。新幹線で2時間足らずで着いてしまうのは、いかにも慌ただしくて趣向に欠ける。

今回はとびきりの贅沢をして、塩野七生「ローマ人の物語」最新巻を携行する。しばらく前に買っておいたものだが、きたるべき旅のために読まずにとっておいたものだ。これだけ読みごたえのある本を、チビチビ読まずに一気に読んでしまう。塩野七生が1年かけて読んだものを、1日で読んでしまう。読みきってしまったら次の巻がでるまでにまた1年間待たねばならない。その贅沢をやってしまおう。

首都圏から仙台へ行くには、海沿いの常磐線と内陸の東北本線がある。どちらも約7時間、乗り替え1〜3回。ゆっくり朝飯食べてから出発したって、日が沈むころには着くのだから意外と近い。この切符をチケットショップに売った前所有者は、横浜から鳥取へ行ったようだが、大儀なことだ。

まず往路は、常磐線を使うことにする。天気も良いし、海が見えたら嬉しい。
1033、上野発土浦行きに乗車。めぼしを付けておいたいわき行き(上野−仙台が乗り替え1回で行ける)の1本前の電車だが、来たものに乗ってしまおう。
1146、土浦。駅ビルで軽食とお土産を買い、20分後のいわき行きに乗車。
日立駅のあたりから海がちらほら見えだして、それが快晴の空の下にあまりにも映えている。せっかく18きっぷなのだし、途中下車して散歩したくなってくる。時刻表をめくると、それは不可能ではないことがわかる。このまま行けば5時半に仙台着だが、1本遅らせても18時15分。6時に待ちあわせの予定だが、今連絡しておけばかまわないだろう。

ではどこで降りるか。こんな時のために地図(高速道路でもらえるやつ)を用意したが、間違えて仙台以北のやつを持ってきてしまった。こうなれば駅名から予想しておいて、あとはその場判断で行こう。 候補となるのは高萩から勿来の間、「磯」と名の着くところや「港」と名の着く駅がある。

結局降りたのは勿来の駅、14時15分。古い関所が有名だが、駅前は国道が走るのみで閑散としている。 海まではあぜ道を徒歩10分たらずだったのでこの駅を選んだのは正解。風は強いが、人気の無い砂浜を歩くのは気持ち良い。
実は次の電車までは、20分ほどしか時間が無い。写真撮影に興じてしまったので、走って駅へ。きわどい時間なのだ。今までこういう場合は何とか間にあうことのほうが多かった。が、だめだった場合もある。
−今回はダメだった。改札を抜けたものの、ホームを替えるだけの時間が無かった。悔しい。


いっちまったよ

こうなると次の電車は1時間待ち。接続も悪く到着がだいぶ遅れる。部分的に特急を使うとか他の道を行くとかいう手段もなさそうだ。19時半到着を受け入れるしかない。
1535久ノ浜行きに乗車し、1618久ノ浜。次の電車までは40分ほど待つ。散歩するには丁度いい感覚かもしれない。

久ノ浜も、「浜」という名が着くように海が近い。今度は昔から続いている小さな港町で、「久ノ浜港水揚げ」と書かれたカレイを並べた小さな魚屋、古い旅館や酒屋、ナントカ水産の屋号なんかが集まって集落になっている。港町としての生活が現役で生きている様子が感じられて何だか嬉しい。 このように無駄に途中下車できるのはやっぱり良いよな。それほど長い時間ではないので何が出来るわけでもないし遠くにも行けないが、移動している感じはする。

1659、今度こそ仙台行き。日が沈んで1929仙台着。

仙台だから、ということでやっぱり牛タンで、飲み屋メニューもあるような店。 まだ9時なんだと安心して酔っ払いながら歓談しているうちに、あっという間に閉店の11時になる。

先輩の新妻は、一見おとなしそうでやっぱりおとなしい、上品な人だが、落ち着いていてマイペースというか芯は強いんだろうな、という感じの人。心地の良い人たちだ。

 

2006/3/19(日)

友達の家に泊めてもらうというのは野宿するのとはだいぶ勝手が違って、恐縮してしまうくらいもてなしてくれる。でも僕が恐縮したって無益だろうから、ありがたくもてなしてもらう。
新婚さんの家に泊めてもらうのは初めてだったが、やっぱりものすごくちゃんと生活しているよなぁ。 部屋は片付いているし、ちゃんと料理して、2LDKの家に住んで。

今日は遅い昼食のあとに仙台を発てば、22時ごろ横浜へ着く。軽い観光すれば丁度良い。
ということで松島連れていってもらった。どこかへ行くのが目的ではなく友達に会いに来たのが目的だから、ベタな観光地は丁度良い。

松島の喧騒を通りすぎて、奥松島と呼ばれるあたりのかんぽの宿の立ち寄り湯。丁度昼飯どきで浴槽が空き始めたタイミングで入れた。このあたりは松並木が続き、ユースホステルもある。ゆっくり滞在するのも気持ちよさそうだ。

ベタな観光地なので、呼び込みのおばちゃんがすさまじい。そんなおばちゃんに圧倒されて入った店なのでリーズナブルではない。が、うまかったのでまぁいいや。

帰りは、東北本線で内陸側から帰ってみよう。別ルートで帰るという楽しさのほかに、湘南新宿ラインで山手線内での乗換えを避けられるというメリットもある。
松島から1時間程度、市内での渋滞を抜けて電車までダッシュ、今日はギリギリで1500発の福島行きの快速に飛び乗ることに成功。

そして福島、黒磯、宇都宮と乗り替えて、2145横浜着。仙台から06:45。 ラーメン食って帰宅。

 

2006/3/27(月)


横浜市長選挙は、当然のように現職の中田市長が再選。
氏の名声や実績を無視し、予備知識なしで選挙広報だけ眺めても、やっぱり明らかな差がある。

片や「市民の皆様が住み良い町づくりを目指します」といったスローガンの羅列、
片や「○○の削減のために・・・によるXX機関を設立します」のような、具体的な方針と行動。

「市民の皆様のためにがんばります」というのは、市長ならばあたりまえだ。どんな候補者だって、少なくても口ではそのように表明することは誰でも知っている。貴重な紙面を使って、そんな小学生に無理矢理作らせた今学期の目標みたいなものを並べることしか出来ないなんて。意気ごみのたぐいしか書いていないが、意気込み自体も感じられない。 こんな選挙広報見せられたって、「じゃあ具体的にはどうやんの?」というような程度の低い疑問をわかせるか、「あそう、がんばってね」と無関心になるか、しかできない。そういうのを狙っているのだろうか。

反面、目標とそれに対する対策が明確に書かれた広報。こういうものならば、任期終了時に実行したかどうかが誰にでもわかる。市長としては実行せざるをえなくなる。また、方針が間違っている、対策が不十分に見えると感じたときも、最初から「こういう方が良いのではないか」というような、実効的な意見を言うことが出来る。

「権力の腐敗を防ぐために市長の多選を禁止します」現職の市長が言うのだからたいしたものだ。

「6つの経営手法、47の具体的な政策。狭い紙面ではすべてを説明できません。詳しくはHPを。→www.nakada.net
自分のやろうとしていることを皆に説明するという意志がある。情報化社会なんだから、こういうことをやらない候補者はどうかしている。「私は皆様のために頑張ります」というのを連呼されても、嘘臭さしか感じられない。 最初から勝負になっていないかんじだが、あまりに投票率低いって言うのも良くないよな。

 

2006/3/28(火)


天候が崩れるのを忘れて、油断して残業。やっぱり途中で雨に捕まった。
そうなると自転車での移動は、5倍くらいは大変になる。しかしそれは、雨だろうが暗闇だろうがまったく意に介さない自動車での移動よりも、正しい状態だと思う。どういう観点で正しいかは良くわからないが。

 

2006/3/29(水)

キャベツ刻んで、豆腐きって、色合いがさびしいから人参も少し。 酢と醤油、サラダ油にシソと梅干しをちょっと刻んだのを混ぜてドレッシングとする。 ドレッシングの市販品を使わないのは、こだわりとかいうよりも買い置きが無いので間に合わせているだけ。こっちのほうが安くあがる気はする。
おばちゃんにもらった梅干し結構うまいぞ。思ったよりも色々な料理に使える。

 

2006/3/30(木)

新入生がわんさか寮にやってきた。皆でワイワイ酒飲んで煙草ふかしている。 そりゃ彼らにとっては新しい生活が始まり、新しい仲間も作らなければならない時期なのだろうが、先住民は落ち着かない生活を強いられる。
ま、短い間だけどな。しばらくはうるさいんだろうな。

 

2006/3/31(金)

金曜の夜は、会社の同僚と人生ゲーム。

ニンニクたっぷり、濃厚なとんこつラーメンのようなもつ鍋。眞鍋かをりやら何やらが推薦の店ということらしい。 ネットで注文して取り寄せたということで、誰でも簡単においしい鍋が楽しめる。野菜も切ってあって、本当にオールインワン。 マニュアル世代の現代っ子にはぴったりの鍋だ。こういう商品って増えていくのだろうな。
http://www.arizuki.com/shop/index.html

味は、本当に濃厚なとんこつラーメンっていう感じ。上品ともいえるし、下品ともいえる。いや下品なんだろうが、とんこつのスープって不思議なさっぱり感もあるからね。くどくないのにこってりしていて、大変おいしい。量もちょうど良く、皆で幸せになった。


独身女性の一人暮らしの部屋に入るのは、姉以外では初めてだろうか。
彼女の自慢のコレクションが並んでいたのだが、触るなとの厳命を受けていたので写真に写す。

平均年齢オーバー30の人生ゲームは、予想以上に、というか予想をはるかに上回って白熱した。「職業はどうするか」「株券?保険?」「結婚するか」「やっぱり家は欲しい」というのが、子供の頃よりもぐっと身近な話題になったことを実感する。
やっぱり何かしらそれぞれの人生を反映しているかもしれない。「いや、ゲームの中でくらい」ということで行なった選択も、やっぱりそれぞれの日常を正確に反転しているだけで、それぞれの性格・人となりがどこかに表われている気がする。

僕の場合は、科学者→大学教授というような、何だか本当にありそうな人生を歩んでお金を稼いだ。ゲームの中では結婚もしていた。

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