写真集を2、3部作る場合、近年は出版社に頼まなくても、ネット上で受け付けてくれるところがあります。
アスカネットのMyBookというサービスが、中でも評判が良いようですのでそこを利用しました。
原稿は、専用のソフトを使ってフォーマットに並べていく、あるいはフォトショップを使って作成したあとにプラグインでデータ形式を変換する、という方法で作成します。
僕はフォトショップを使いました。対応しているバージョンが少ないことが不満ではあります。
フォトショップの方が表現範囲も広がるし、のちに印刷屋さんに持っていった時にも使い回しができるというところがメリットだと思います。
写真選んで、色調補正して、キャプション入れる作業、わりと時間がかかりました。
できた原稿をネットで送ると、完成した写真集を送ってくれます。たしか2週間くらいかかったような記憶があります。
かなり立派な出来です。
サイズとページ数によりますが、1冊5000円くらいになります。
できあがった本は、アマゾンで販売するつもりでした。
その登録のためには、ISBNコード(本の後ろにバーコードで書いてあるやつ)の取得が必要です。これがないと、本屋さんにも置いてもらえません。
出版会社じゃないととれないのかと思ってましたが、個人でも取得可能です。
やってみると意外と簡単で、HPをよく読んで、申込書書いてお金振り込めば取得できます。なので僕の本は、著者も出版社も安田 悠となるわけです。
2万円強、2週間くらいかかったと思います。
MyBookで作ってもらった写真集は1冊5000円、1冊だけ作って自分で楽しむ分にはすごく安いと思います。が、この値段では他の人に買ってもらって、見てもらうことは難しい。
やっぱり印刷屋さんにお願いして、版作ってもらって量産効果出して行く必要があります。
ということで、前回の自転車旅行記でお世話になった情報印刷さんに再びお願いしました。
試作品とデータがあるので、「これと同じものを作りたい」と相談できたので話が早かったです。
見積もり出してもらったところ、500部程度刷れば1冊あたりかなり安い金額になり、1000部刷っても全体の金額は大して変わらない、とのことでした。
印刷の具体的な金額は、下記の写真集の値段から想像してください。
よく知りませんが、普通のやり方では写真集をこの値段で出せないんじゃないかって気がします。
ちなみに、プロの印刷屋さんもMyBookの印刷の品質の高さに驚いていました。
●情報印刷
すぐに完売するわけないので、在庫分は自宅に保管してます。
まぁ整理しておけば思ったより邪魔にはならない、という程度。
大きめの段ボール3、4箱くらいです。
発売開始は写真展の開催に合わせ、来場した方々はけっこう買って行ってくれました。
その後は手売り。遠くの知り合い、HPを覗いて興味を持ってくれた人なんかが注文してくれてます。友人と久しぶりに会うときには持って行って、売りつけてます。
山小屋や民宿で同宿した人達に、酔っ払いながら宣伝するという戦略が有効なようです。
本屋さんにも置いてもらえると嬉しいのだけど、置いてくれるかなぁ。とりあえずおいてくれそうな本屋さん見つけて、営業くらいしなきゃとは思いますが。
ISBNコードをとっていれば、アマゾンに登録できます。
そんなに厳しい審査でもないようです。
手順はここを読んでください。
登録料以外にも、売れた時に中間搾取されますが、販売力の高さに期待。
アマゾンでは1500円以上は送料無料なので、定価を1500円にすれば良かったな。
amazonではあまり多くの在庫を持ってくれないようで、注文があるたびに1、2冊ずつ新たな本をアマゾンに送ります。
思ったほど僕の手間は軽減されませんでしたが、ポツポツと注文が入り、見知らぬ人の元まで僕の本が届くので、まぁ良しとしましょう。
というわけで、自費出版した写真集の出来が気になるアナタ、実物を見てみませんか?
方法はアマゾンを利用するか、メールで連絡後に銀行振込かの2通りです。
(2008/4/20)
取扱店増えました。営業してみるもんです。
天体関係の最も有名なオンラインショップ、アストロアーツで取り扱ってくれてます。
(2008/11/23)
なんだか、賞を頂いたようです。
写真集としてのコンテストではなく、印刷物としての、情報印刷さんの仕事が評価されたわけですが、この写真集はレイアウトや装丁のデザインもほぼ僕がやってるので、何割かは僕自身も評価されたと考えて良いのかもしれません。
どのくらいすごい賞なのか分かりませんが、とりあえず嬉しいです。
ジャグラ作品展・最終審査 印刷部門応募総数479点から各賞が決まる
(2008/11/23)
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