とりあえず晴れそうだったら出かけてみよう。少量の雲なら晴間がのぞくかもしれないし、朝焼け、夕焼けが美しくなるかもしれない。
夏
夏は、何しろ寒くないのが良い。荷物も少なくなり、出かけやすい季節だ。
上空に広がる天の川が夏休みの思い出を彩るだろう。
蚊の心配をする人が多いが、僕は山の上では悩まされたことはない。水源から離れた山頂部には少ないのではないだろうか。
都心では40度を超すような日でも、山の夜は以外と冷える。
100m標高をあげると0.6度下がるといわれている。標高2000mの雲取山は、都心に比べ10度以上下がる計算になる。1,2枚上着を持っていこう。
秋
山の夏は短い。9月に入るとアルプスの3000m峰から秋が始まる。
天気は周期的に変わる。このことを利用して、少し長めの計画を立ててみる。
3泊もすれば一日くらいは晴れる。紅葉も素晴らしく、登りやすい季節だ。
雲界もでやすい季節で、雲に沈む夕日、雲界から昇るオリオンなどを見ると、ちょっと世界感が変わってしまうかもしれない。
余裕のある計画を立てて、雲上の世界へ挑戦してみよう。
冬
そして冬。私見だが、東京近郊、甲府近郊の山は12月、1月ごろがベストシーズンだと思う。何しろ晴天率が違う。天気予報を気にせず計画が立てられる。
木々は葉を落とし、空気は澄みわたっている。このころは雪も少なく、はるか遠方を眺めつつ、落ち葉を踏みしめ登っていく。
夜空もベストシーズンだ。冬の一等星がきらめいているだろう。
ただ寒さも半端じゃないので、防寒対策には気合を入れておく必要がある。
2月3月になると、太平洋側の山でも雪が降る。都心に冷たい雨が降れば山は雪で、一度積もるとしばらくは溶けない。年によって雪の状態は違うので、出発前には確認しよう。雪のある場合はアイゼン、スパッツなどの装備と体力や経験が必要になる。
雪嶺と星景なんて、どうしても魅力的なので、僕自身徐々にその経験をつんでいるところだ。
計画を立てるとき、おおいに役立つのがカシミールというフリーソフトだ。(地図データは有料) 日本全土の詳しい地図になるだけでなく、どこの山からはどういう景色が見えるかがわかる。天文ソフトと組みあわせれば、「富士山とサソリ座」といった構図をかなり正確に予想できる。また、コース断面図、予想時間など、便利な機能が目白押しだ。
一緒に行きたい人がいれば誘ってみるといいだろう。忘れ物をしても借りられるし、親の了解も得やすい。 経験者が同行するというのが望ましいが、ちゃんと調べておけば初心者のみで嗜好錯誤というのもチャレンジングで良いのではないか。
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